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【アニメ感想】『ワッチャプリマジ!』第48話「開幕!ユーフォリアレビュー」

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 ユーフォリアレビュー編1本目。今回も既存ライブ映像のつなぎがメインであるものの、それを飽きさせないような工夫のある見せ方が映える回でした。結果として見ごたえのある素晴らしいライブ回になっていたんじゃないかなと思います。

#48 『開幕!ユーフォリアレビュー』

脚本:広田光毅、絵コンテ・演出:小林浩輔

 大会イベント回=各キャラが一斉にライブをする=実質ライブ総集編回となるのはプリティーシリーズ恒例の展開。そのため「短い尺ながら重要な話を進める」などの方法で付加価値を足していく回が多いのですが、今回は「ライブ自体をテンポよく繋いでいくことで、映像として飽きさせない」というアプローチなのが面白かったです。これまでのシリーズでは劇場版でやっていたことをさらにブラッシュアップしたような形ですね。ここまで使用機会が少なかったデュオプリマジが利用されるのは予想通りですが、まつり以外のソロも一挙に大放出。単なる「総集編」ではなく、「総力戦」だと感じられる詰め込み方だったのがとても良かったと思います。
 加えて、既存のライブCGに留まらないサプライズがあったのもグッド。マツリダ&フェスリダのDreaming Soundは流石松本梨香さんと言える美声でしたし、ジェニファーの元へと向かう際に流れるChasing the dreamはかなりいい味を出していました。個人的には劇伴的に主題歌を流す演出は安易さを感じることの方が多いのであまり好みではないんですが、今回のように思いもよらないタイミングで流れると素直に良いな……と感じますね。単純にChasing the dreamがプリマジ主題歌でいちばん好きと言うのもありますが。

 そして、今回もう一つトピックと言えるのがひな先輩とあまね様のリフト技。2人のデュオ回(35話)から引っ張ってきたネタなので、もう1クール越しになるんですね。最初のデュオパートで活用されなかったときは正直愕然としたんですが(笑)、ジェニファーを捕まえる本当に最後の一手として使われるのは思いもよらない流れで、ここについては伏線の回収、というか活用法の上手さに唸ってしまいます。ジェニファーに拘り続けてきたひな先輩と、そんな彼女の支えでもあったあまね様の大一番の見せ場として申し分なかったのではないでしょうか。チムムの必死の応援もグッとくるものがありますね。
 2人が向き合って高く昇っていき、ひな先輩が投げ飛ばされるリフトのCGモーションにはどことなく見覚えが。伝説級のプリズムジャンプである「オーロラライジング・ドリーム」や「きらめきフューチャースター」へのオマージュを感じました。と言いつつきちんとした比較をしているわけではないのですが、この辺りは今回のコンテ演出としてもクレジットされている小林監督ならではの「#かくれプリティー」なのかもしれませんね。