しちさん21 (hatena)

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【アニメ感想】『ワッチャプリマジ!』第38話「かつ目でござる! これが私らのデュオだお!」

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 れもん・みるきの各ソロプリマジ回を終え、デュオプリマジのトリを飾るみるれもデュオ回。クセの強い2人の「らしさ」を強く感じるデュオショーでした。

#38 『かつ目でござる! これが私らのデュオだお!』

脚本:村山 功、絵コンテ・演出:渡辺健一郎

 今週はもう開幕のれもん(みるき)で大笑いしてしまいました。「ござお!」はズルい(笑)。「だお」も「ござる」も最初は強烈でしたが、なんだかんだで馴染んでいたんだな~ということを思い知らされました。その後の「ござはに!」も合わせて、れもんの愉快な一面がよく出たお話だったと思います。
 みるきが青果店の娘なのは視聴者的には周知の事実でしたが、そういえば劇中ではまだそんなに知られていなかったんですね。れもんの言うところの「ギャップ萌え」は既に視聴者が通った道なのでそりゃあれもん→みるきはますます推せるようになるよね、と思いますし、そういう素の部分が知られていくことでみるき→れもんもだんだんと「気軽に接することができる関係」になっていくんだろうなと思えます。デュオで関係値が積みあがっていくのがよくわかる描かれ方でした。

 "マジとテクテク"でぶつかりあったまつり&あうるペアもそうでしたが、みるきとれもんはそれ以上に「混ざらない」デュオ。楽曲やステージ演出の面からも対極に位置しているのは明白な2人です。それをデュオとしてまとめるとき、「同じステージには立つけど、やりたいようにやる。2人ではなく1人と1人」という方向性にしたのは上手く個性が際立ったなと思います。個人としても、デュオとしても。本編中でも回想されましたが、そもそも結成の経緯からしてそんな感じでしたしね。また、れもんの個性として「歌」をフィーチャーしていたのも地味に好きだなあと思ったポイント。れもんというか鈴木杏奈さんですが、やっぱり歌の上手さが大きな魅力の役者さんだと思うので、それをシナリオに落とし込んでいるのは良い取り入れ方だなと思いました。
 楽曲・ライブシーンでも、こうした「個性のぶつかり合い」を表現できていたのも良かったところ。デュオの楽曲ではあるんですが、2人のハーモニーやユニゾンが一切無いんですよね。それぞれがそれぞれのパートを勝手に歌っているんですが、その移り変わりも含めてきちんとデュオとして成立している。ここもシナリオとリンクした素敵な楽曲でした。冒頭の「SAY!みるきれもん!」なんかはいつかリアルライブでコールアンドレスポンスにできる日が来たら良いなあと思える楽しさでしたね。

 デュオシーズンはみるれもデュオの優勝(?)ということで幕を閉じました。この辺りは正直「大会やってたんだ」くらいの感じを受けてしまったのはありますが……結果自体は納得できるものだったんじゃないかなと思います。個人的な好みもありますが、キャラの個性としてはツートップの2人がそのまま組んだみるきぃれもん、トップのデュオとして申し分ないプリマジを見せてくれたと思います。