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引き続きみるれも回。サブタイトルに偽りなく、「ほんまもんの"デート"を見せてやりますよ」という意気込みに満ちた回でした。すごかったですね……
#37 『だいじょうぶ！？みるれもデート！』
脚本：高橋征也、絵コンテ：誌村宏明、演出：髙橋福大郎デュオに向けて仲良くなるためのデート回ですが、そのまんま恋愛関係的なデートに近い形で描かれていたお話でした。ただし、れもんの彼氏力、というか対人コミュニケーション力の低さ（これはこれで、キャラクターとしては大きな魅力です）故にデートとしては大失敗でしたが。遊びにいくスポットの全てでドタバタしてしまっても、コース設定がめちゃくちゃでも、「れもんちゃんが考えてくれたことだから」と我慢していたみるきは"いい女"だな……とまた株が上がりましたね。だからこそ「ひな先輩に言われたからやってんスよね」みたいなことを言われた瞬間怒りだすのはよくわかりましたし、明星氏に対してはお前ほんと……お前！みたいな気持ちになりましたが（笑）。「上手くいかなくてもいいけど、相手のことをきちんと想って自分で考えて行動することが大事なんだよ」という風に考えれば、普遍的な対人関係のメッセージでもありますね。自分自身コミュニケーションが得意なわけではないので、この辺は身につまされるところもあるお話でした。
デート自体は失敗しましたが、友達になりたかったのは本当。その気持ちを不器用ながら……本当に不器用ながらも、自分の言葉で伝えれば受け止めてくれるのがみるきさんです。そして、彼女かられもんへの返事をソロプリマジに託しているのがとても良かったですね。毎週のノルマであるライブ、かつ新曲ではないタイミングでも楽曲に物語を持たせることはできる。そういった販促アニメならではの魅力がきちんとあったのが嬉しかったです。れもんの「ダ・イ・ス・キ♡」もこう、「そういうとこだぞ」みたいな魅力があって、2人の関係に説得力を持たせられているなあと思いました。
れもんとみるき、みるきの器の大きさに大きく依存した関係性ではありますが、これはこれでデュオの在り方として魅力的なんじゃないかなと思います。そのまんま「ダメ彼氏」と「姉さん女房」って感じですね。個人個人でもアクの強い2人でしたが、組み合わせの妙もしっかりあるのが素敵。放送後にも一気に人気を博したような体感がありますが、それも納得の展開だったと思いますね。
