しちさん21 (hatena)

アニメや特撮系を中心に、楽曲・映画・イベントなどの感想を書きます。

【アニメ感想】『ワッチャプリマジ!』第39話「灼熱ドリーマー 御芽河阿智彦」

YouTube見逃し配信】※2022年7月25日(月)まで


ニコニコ動画



dアニメストア


 クールの切り替わりということで、半総集編回。話数カウントを進める形だとオフ会回・特番回に続いて3回目でしょうか?過去シリーズ(主にプリチャンの印象かも?)だと割と大会の開催を実質的な総集編に割り当てることが多かった気がしますが、プリマジは割とあの手この手で攻めてくるのが面白いところですね。

#39 『灼熱ドリーマー 御芽河阿智彦』

脚本:広田光毅、絵コンテ:小松達彦、演出:黒瀬大輔

 このタイトルは前週の予告時点でもう面白くてしょうがなかったですね(笑)。おじさんボスキャラだとシリーズ的には阿世知欽太郎や法月仁がいますが、阿智彦もまた彼らの例に漏れず、真面目にやってるのになんだか面白くなってしまうタイプのキャラだなあと思います。もちろんそれだけでもないんですけどね。
 「灼熱ドリーマー」はテレビのドキュメンタリー番組のタイトル(情〇大陸ですね)だったようで、今回の総集編はその番組に沿う形で進行していきました。割とそれっぽいつくりになっていたのが面白かったですね。全体的に、阿智彦の語り口が「インタビューを受けてる風」になってる感じとか。「逆に聞きたいんだけど」のところとか、良い意味でちょっとウザくてすごく好きです。ライバルの捉え方やエンターテインメントへの向き合い方など、実は内容的には良いことを言っているなとも思ったんですが、基本的には全てウソ、ということで。とても阿智彦らしい、プリマジらしいなと感じる展開でした。それを言葉通りに受け止めたらしい祈瑠くんのピュアさもなんとも言えず印象に残ります。
 あまり関係ないところですが、御芽河イメージキャラクターの金野卵(こんの・らん)ちゃんが地味にツボに刺さりました。ギャルっぽいビジュアルに、ラストの方の阿智彦とのやり取りで垣間見えるちょっと悪そうな性格、そこにプリマジ通してフル回転している森嶋優花さんのボイスが乗っかることで結構なポテンシャルを感じさせるキャラクターになっていました。名前が一発屋すぎますが、ひっそりと2回目の登場ですし今後もたまーに出てきてくれると嬉しいですね。サブキャラの層がまた少し厚くなったなと思います。

 ライブ総集編は同時に全体のお話が大きく動く……というか、次のクールの進む先を示唆する回でもあります。今回はまつりと道人さんが親子関係にあることに阿智彦が気付き、ジェニファーにグランドフェスに出るよう伝えるところで引きとなりました。というわけで、最終クールは道人さん、ジェニファー、阿智彦が大きく絡んでくるお話となりそう。まあこれまで伏線等々張っていたのはだいたいこの人たちなので、さもありなんという気もしますけどね。ちょっと気がかりなのは、ここらの話にひな先輩やあまね様、みるきにれもんといったメインキャラたちがあまり入っていけないのでは?というところ。辛うじてひな先輩にジェニファーとの因縁がありますが、魔法界とのあれこれにあまりかかわりがないので……。ラストに向けて、蚊帳の外になる人が出ないように絡ませていくか、逆に関係が薄いことを利点に感じられるような話づくりに期待したいです。