しちさん21 (hatena)

アニメや特撮系を中心に、楽曲・映画・イベントなどの感想を書きます。

【アニメ感想】『ワッチャプリマジ!』第42話「せっ者とマジの距離(ディスタンス)」

YouTube見逃し配信】※2022年8月15日(月)まで


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 いわゆる当番回も最終ローテーションの時期。まつりに次いで回ってきたのはれもんでした。彼女はデビューのタイミングで大きな壁を乗り越えている分、その後の個人回で自身の問題を掘り下げるときはやや茶番気味に感じるところもあったのですが、今週はそんなれもんの「強さ」が良く出た回だったんじゃないかなと思います。

#42 『せっ者とマジの距離(ディスタンス)』

脚本:村山 功、絵コンテ:山本三輪子、演出:髙橋福大郎

 クライマックスを迎えるにあたって気になっていたのが、ジェニファーとメインキャラたちの関係があまり構築されていないこと。ただ、今回はジェニファーの現状を「殻に閉じこもっている人」とすることでれもんと重ねたのが上手いやり方だったなと思います。回想でもありましたが、なんせデビュー回では物理的に閉じこもっていた人ですからね。その際も勇気を振り絞るきっかけになったのは恩義のあるまつりたちに報いるためでしたし、「人のために何かをする」というところに一貫性を見出すオチも一定の納得感がありました。「献身的な姿勢」と考えるとちょっとウソくさくなってしまうところもありますが、人の信頼に応えたい、誰かを裏切りたくないという思いが人を奮い立たせるのもまた事実だと思います。「情けは人の為ならず」ではないですが、他人のための行動が巡り巡って自分のため、自分の強さになる。そういう風にも感じられたのが、個人回の締めくくりとして結構好きな展開でしたね。

 そんなれもんのプリマジはお馴染み「こんな世界に告ぐ」。ただし、前回のまつり同様に2番歌唱、新規振り付けのダンスで披露されました。こんな世界に告ぐは特に2番からの展開が変わっているので、印象もこれまでとは大きく違ったものになっていましたね。恐らくここから先の個人回でも2番・新規振り付けが続くことでしょうし、なかなか手間をかけているなと感じます。楽曲チームとしても例年に相当する量の曲を提供していますが、アニメチームはこれまでとはまた違ったアプローチでクライマックスを盛り上げているなと。一方ではエレメンツコーデも順次強化(ヘブンズ化)されていき、過去シリーズのようなラストを締めくくる楽曲の披露も期待が高まります。シナリオ、CG両面で4クール目に期待していきたいなと感じるエピソードでした。