【ニコニコ動画】
【dアニメストア】
ヘブンズ編(?)れもんに続くのはひな先輩。れもんもそうでしたが、この最終盤の展開はこれまでの流れを踏まえながらも「原点に立ち返る」ことを意識しているような印象がありますね。
#43 『勝ちたい! 届け、このマジ』
脚本:広田光毅、絵コンテ:西田健一、演出:児玉和子プリマジという作品の持つスポ根精神、序盤からそれを一身に背負っていたのがひな先輩。中盤以降はそれぞれの交流で話を作ることが多くなり、さらにジェニファー関連の話が壮大になっている現状ではあるものの、やはり彼女の原点はスポ根……「相手に勝ちたい」という気持ちなんですね。いろんな形のマジがあっていいし、そのいろんなマジが集まったらもっと良い。ひな先輩個人の話ではあるんですが、個人プレーをメインに、各個人を均等に描いてきたプリマジ(作品)そのものの特色も表しているような気がしますね。正直停滞感の方が強かった合宿編がここにきて効いていたのも良かったですし、ベタながらも良い締めくくりだったと思います。
個人的には、サブプロット的に絡んできた英吉と道人のやり取りがとても好きでしたね。頑固親父と娘婿の気まずい関係が妙にリアルで、プリマジでは貴重な?日常感を味わえるシーンでした。英吉としても当然心から道人を嫌っているわけではないでしょうから、口は利かないと言いつつ気に掛けてしまうんですよね。だけど道人もものすごく不器用なので上手く気をきかせることができず、それがまた英吉の癇に障って大げんかになってしまうという。2人とも悪い人ではないし憎み合っているわけでもないけど、それでも上手くはいかない関係というのがすごく良かったです。そこにアドバイスを入れる弥生ひなさんじゅうよんさいの人間力の高さには驚きですが、英吉が一貫してひな先輩推しだったのが地味に回収されていて、そこも嬉しかったです。