しちさん21 (hatena)

アニメや特撮系を中心に、楽曲・映画・イベントなどの感想を書きます。

【CD感想】eyelis『絆にのせて』

前口 渉増田武史川崎里実の3人のサウンドクリエイターからなるユニット、eyelis。レーベルをジェネオン・ユニバーサルからワーナーへ移し、およそ2年半ぶりのリリースとなった4thシングルはTVアニメ『赤髪の白雪姫』エンディングテーマです。
[収録内容]
全曲、Vocal & Chorus:川崎里実

M1.絆にのせて
作詞:川崎里実/作曲・編曲:増田武史
Sound Produced & Guitar played & Mixed by 増田武史

M2.銀世界
作詞:矢吹香那/作曲・編曲:前口 渉
Sound Produced & Mixed by 前口 渉

M3.僕は今
作詞:矢吹香那/作曲:川崎里実/編曲:前口 渉
Sound Produced & Mixed by 前口 渉

M4.絆にのせて (TV EDIT)
M5.絆にのせて (Instrumental)
M6.銀世界 (Instrumental)
M7.僕は今 (Instrumental)

[その他クレジット]
Director:甲 克裕(Smile Company Ltd.)
Artist Management:Smile Company Ltd.

Recording Engineer:松尾真弥(Climbers)…Tr.2,3
阿部勝行…Tr.1,4
Recording Studio:PLAZA STUDIO

Mastering Engineer:田中龍一
Mastering Studio:ワーナーミュージック・マスタリング

[試聴動画] 
(なんだかうまいこと埋め込みできないのでURL直貼り。といっても15秒のCM動画なので、試聴は各配信サイトなどでするほうが良いかと思います。)

[感想]
待望のeyelis新曲!eyelis新曲!
というわけで、2年ほど「eyelis新曲はよ」と言い続けた願いが叶い、ついにリリースとなった4thシングル。期待を裏切らない名盤でした。収録3曲の作編曲は全てメンバーによるもので、再始動に対する意気込みが感じられます。

まずは「赤髪の白雪姫」EDとして使われている「絆にのせて」。増田武史が作編曲を、川崎里実が作詞を担当した純eyelis産とも言えるこの曲。「作品の舞台であるウィスタル城をイメージした」という3拍子のイントロに代表される力強さと優しさを兼ね備えた曲調は王宮ファンタジーである「赤髪~」の世界観にもピッタリです。AメロBメロのベース(?)がTVサイズから好きだったのですが、フルサイズでのさらなる注目ポイントは2コーラス目後の間奏でイントロと同じメロディが再び出てくるところと増田武史自ら演奏のギター、さらには大サビのコーラスあたりでしょうか。eyelisオリジナル楽曲で川崎ボーカル×増田曲は(スキャット曲が1曲ありますが)初めてでしたが、これまでの曲にも負けない素晴らしい曲になったと思います。

c/w1曲目は前口渉作編曲の「銀世界」。
こちらは疾走感のあるバンドサウンド楽曲という全く予想外の方向性の曲で、事前にどんな曲なのか知らないまま聴いたので強い衝撃を受けました。2コーラス目の「誰よりも強く」のあたりとか、歌ったら楽しそうだなあ、と思ったり。そこから間奏の流れと、1コーラス目から2コーラス目に直行するのが個人的な好きポイントです。

c/w2曲目は川崎里実作曲、前口渉編曲のゴールデンコンビによるミディアムバラード「僕は今」。「銀世界」とは逆に、これぞeyelis!これぞ前口渉!と言った感じを受けました。あと僕は普段アレンジとかサウンド的な好みくらいしか考えない(判断できないとも言える)んですが、この曲は直感的に「あっこれメロディ強いやつだ」と感じたので、その辺りはさすがは作曲メインで活動している川崎里実作曲曲だということなのかもしれないです。もちろん前口渉増田武史が作曲の曲も好きですけどね!

と、まあ3曲とも曲調が異なっているわけですが、ボーカルについても「絆にのせて」では声の調子は高めでありながら力強さも感じさせ、「銀世界」ではAメロBメロはクールに、サビあたりではキュートに歌い、そして「僕は今」では(歌手につかう言い方ではない気もしますが)大人びた質感のある歌声を披露と、曲によって異なる魅力があります。このボーカルがまた堪能できる……本当に再始動めでたいなあと実感しますね。

最後に歌詞についてですが、作詞は表題曲を先に述べたとおり川崎里実が、c/wをeyelis3人と同事務所に所属の矢吹香那が手がけています。「運命」「出逢い」と言ったテーマに沿って書かれた歌詞は表題曲だけでなくc/wも「赤髪~」の世界観を表現しつつ、それだけで見てもなんだかロマンチックな情景の浮かぶ良い詞になっているなあと思います。あと例によって個人的に好きなポイントなんですが、曲名が2コーラス目とか終盤とかで初めて出てくるのがツボなのでそこも良かったです。

以上、eyelis「絆にのせて」の感想でした。正直早く出せ早く出せといいつつ発表前まで新曲はほとんど諦めていたので、こうして実際にリリースされてたまらなく嬉しいですね。さらに今後も活動予定があるとのことなので、ファンの皆様はそちらも楽しみに待ちましょう!