しちさん21 (hatena)

アニメや特撮系を中心に、楽曲・映画・イベントなどの感想を書きます。

2023/12/23 『22/7 Character's Theater 2023』を見た

 2021年からキャラクターによるバーチャルライブに切り替わったナナニジバースデーライブ。3度目となる今回は「Character's Theater」と題し、舞台形式でのバーチャル公演となった。

 22/7(キャラクター)のツアー中、とあるきっかけで瀬良が記憶を失い……というあらすじで、ツアーや番組(計算中)の収録、ライブリハという形でバーチャルライブを挟みつつ舞台裏の物語が進行。台本進行のシーンは「キャラクターたちの素」と見るべきか「キャラクターたちが(劇中の観客に向けて)行っている舞台演劇」と見るべきか若干悩ましいけれど、ヘッドセットを付けていたり場面転換でセットが入れ替わっていたりするのを見ると後者なのかな?アニメよりは計算中の延長に近い温度感だったけど、それでもキャラクター軸のドラマが見られるのはやっぱり嬉しい。なんせ今回は斎藤ニコルさんが出ている!「海外でドラマの撮影中」という形だったので出番こそ少なかったけれど、アニメニコル特有のあの最高にカワイイツンツンした態度の声が聞こえてきた瞬間飛び上がって喜んでしまった。前述のとおりあくまで舞台というテイではあるものの、2023年も終わりに近いこのタイミングで新規の公式ニコみう供給があることに感謝しかない。最後の曲ではライブパートにも参加してくれて、やっぱり自分は斎藤ニコル推しなんだなということを改めて確認できた。もちろん、詩ちゃんが着実に復帰しつつあることそのものも嬉しい限りだ。

 演出面に目を向けると、ライブパートではステージ上での衣装替えや演者のワープなどバーチャルライブ特有の演出を駆使しつつ、舞台パートではセットや出演者の「出ハケ」をしっかり描くあたりがバーチャル演劇の面白いところだと思う。本来バーチャルなら場面切り替えもある程度自由に行えるだろうけど、場所の変遷をセットの入れ替えで表現するのが舞台の魅力の一つだから、敢えて制限を加えることで再現するっていうのが粋だよね。中盤、紅白曲を披露するタイミングで曲入りと同時にセットが転換されて、場面もツアー中のライブシーンに切り替わるところがお気に入り。それと、1部と2部では同じ時間軸の話を別の視点から描いていたけど、明確に分岐する前の共通パートの中にも公演によって異なるアドリブパートがあるのも舞台っぽくて好きなポイント。

 キャラクターによるTVバラエティを5年やり続けているのは明確にナナニジの強みであり、そこで培った技術等々がこういう形で活きるのは素敵なことだと思う。気が早いけど、来年のキャラクターライブも楽しみにしてます。