しちさん21 (hatena)

アニメや特撮系を中心に、楽曲・映画・イベントなどの感想を書きます。

【ライブ感想】2018/10/26 ミルキィホームズ Road to Final in OSAKA@Zepp Osaka Bayside


 来年1月にファイナルライブを控えたミルキィホームズ。最後の「最後じゃないライブ」となった大阪は、楽しさに溢れた素晴らしいライブとなりました。
 というわけで、以下久しぶりのライブ感想文になります。

前説
 今回も開演前は恒例の(?)木谷プロデューサーと岡田統括プロデューサーによる挨拶。以前の「ファイナルシングル積ませません&オリコントップ10入れます」宣言が叶わなかったことの謝罪とか、ライブビューイングやりたいですね発言とか、スタリラiOSもうすぐですとか。 木谷くんの言動はなんかいろいろ言われてもいますし実際個人的にもどうなんだと思うときもありますが……こうしたトークのうまさは流石に起業家ならではなんですかね。いずれにせよ、色々やっていただけるというなら期待はしておきたいと思います。

1-3.ミルキィA GO GO→パーティーパーティー!→プロローグは明日色
 さて、本編。お馴染み『アバンタイトル』をバックに登場すると、定番曲を立て続けに披露。『A GO GO』『プロローグ』はなんとなく序盤に来ることが多い印象ですね。やはり主題歌らしいキャッチーさと、そこそこシリーズを重ねてからの楽曲ゆえの手軽さとのバランスが良いのかなと。個人的にもTD・ゲーム2ともに好きなシリーズですし、単純に曲としてもすごく好きな2曲なのでやっぱりテンションは上がりますね。あと『A GO GO』の振り付け何度見てもめっちゃかわいいなと思いました。
 そして『パーティーパーティー!』。この曲は本当に万能で、頭に持ってきてもいいし〆でもいいしアンコールでもしっくりくる1曲ですが今回は開幕群に。この曲は何が素晴らしいかって、「適当に体を動かしてるだけでめっちゃ楽しい」のが良い!初ライブだった総天然色祭ではなかなか振り等がわかりませんでしたが、この曲は聴きながら思うままに体を揺らし、アニメEDに合わせて「わーい!」とやってるだけですごく楽しかったのでさらに大好きになった思い出があります。今回も(周囲に注意しつつ)好き放題動けて本当に楽しかったです!

 そしてMCでは、佐々木さんが体調不良で声が出せず、本日はダンスに徹して参加されるとのアナウンスが。楽曲は(たぶん)みころんパートのみCD音源、MCは他メンバーによる声真似(笑)などで対応されていました。
 これ、後からじわじわとスゴさを感じているところなんですが、冷静に考えるとファイナルの前というこの時期に体調不良で声出せないってもの凄く悔しかっただろうと思うんですよね。でも公演中はそんな雰囲気は全く感じさせず、むしろ笑いを取れるような空気を作り上げていたのは本当にすごいなと思います。


 冒険☆ミルキィロード!!、良いですよね……アニメやゲームの主題歌とはまた違った魅力があるというか、もっとも「ユニット・ミルキィホームズらしい」楽曲だと思っています。
 そして泣き虫TREASURESでは大阪にちなんだコール&レスポンスも。「なんでやねん!」と「なんばグランド花月!」のお笑いコンボが好きでした。


6-11.NERORO☆おんど→ト・リ・コ→ぎみぃみるきぃ→Gorgeous Sensitive→ラッキー*フルスロットル→それはTOYS☆
 続いてはドドンとソロ&デュエットコーナー。ライブで大漁旗を振り回す声優ユニットは(たぶん)ミルキィホームズだけ!
 『NERORO☆おんど』『ト・リ・コ』と続いて「もしやTD縛りか……これはSPゲスト茉莉音ちゃんフラグでは!?」とちょっぴり期待したのはナイショ(笑)。コーデリアさんは横濱行進曲からだったので縛っていたわけではなさそうですが、シャーロックの『ラッキー*フルスロットル』含め結果的に3/4がTD曲だったのは嬉しかったですね。やはり私をミルキアンに引き込んだのはTDというのもあり、聴きながら本編エピソードも思い出してしみじみとしていました。
 デュエット2曲はもう鉄板ですね。特に『それはTOYS☆』はスタンバイの段階で客席からも期待感が溢れ出す感じ。その後のMCでの互いに裏で相手のペアの曲踊ってるよ〜的なトークもおもしろかわいかったです。

MC:メールコーナー
 ここからはちょっと長めに尺を取って、Road toFinal中に寄せられたメッセージの紹介へ。こうした場で取り上げられるミルキアンはやはり筋金入りなのか、全員その場にいらっしゃったのはすごいなぁと思いましたね。いちばん笑ったのは「どうせシマシマ着るなら物販買えよ!」的な客いじりで、いちばん共感したのは「人間いつか思い出せなくなってしまうこともあるけど、それでも今この時期に楽しかった事実は消えない」的なメッセージ。それと、年末アニメ『サイコの挨拶』については私も気になっているので今回のライブで何かしらの情報解禁があるかなと思っていたのですが、この場で質問に答える形で「(アフレコ等は)まだぜーんぜん」とサラッと言われて笑ってしまいました。ちなみに「サイコ」というワードについては私は「サイコパス」的な連想をしていますが、シリアスな感じではなくそれこそ昨年の年末アニメEDの例の表情のような雰囲気をイメージしています。……いやそれどういう雰囲気だ?
 などと自己ツッコミを入れてしまいましたが、こちらの情報についても楽しみにしたいところですね。

 また、今回の公演を通してトークイベントへの要望を度々口にされていましたが、こうしたMCの面白さを見るとやはりライブとは別にそういった機会もファイナルまでの間にあって欲しいなーという思いが。ロフトでもラジオでも自宅配信でもMILKINでもなんでも。期待は表明するのが大事ですからね!(それに伴う責任とか気にしてしまう性格なんですが、まあそれはそれとして。)

12-13.Reflection→TiCK TaCK
 再びライブパートに戻ると、シングル『Reflection』から表題曲とc/wを披露。『TiCK TaCK』は初披露だったんですね!?そういえば両国は発売前で、そこから先はなかなか機会がなかったか。当人たちも言及されていましたが、サビの振り付けとても楽しかったです。もちろんReflectionのハワイダンスも忘れてないよ!

14-16.正解はひとつ! じゃない!!→毎日くらいまっくす☆→雨上がりのミライ
 本編ラストは発売したてのファイナルシングルの楽曲を含むまさにくらいまっくすな3曲。『毎日くらいまっくす☆』、実は発表時からずっと「(両A面とはいえ)最後なのにミルキィ作品ではなくヴァンガードのタイアップ」ってところが気になっていたのですが、実際にお出しされた楽曲、そして今回のライブパフォーマンスを経て無事に「ああ、ちゃんとミルキィの曲だな」という気持ちになれました。しかもどうやらED映像にも「謎ミルキィ」の仕込みがあるようで、むしろヴァンガード側には感謝しないとなぁと思ったりも。この曲も、ファイナルまでまだまだ聴き込んで行きたいと思います。
 『正解』『雨上がり』に関してはもはや言うこともないほどに鉄板中の鉄板ですが、敢えて欲を言うなら今回は雨上がりはAlternative Mixが聴きたかったかなぁ、という気も。けっこう好きなんですが、まだライブで聴いたことはなかったんですよね。原曲がデビューシングルであることを考えるとファイナルにアレンジ版は使いにくいでしょうし、今回聴ければと期待していたのですが、全部願望通りとはなかなか行かないですね。……いちばん聴きたいギターリフの部分は両国の企画コーナージングルで聴けたので良しとしましょうか(?)。

en1-2.ナマコソング→キミのなかのワタシ
 アンコールを経て、自らも囚人服ボーダーTシャツに着替えて出てきたミルキィさんの1曲目は『ナマコソング』。ここ数年しかライブを見ていない私としては初体験だったのですが、これはこれで鉄板……なんでしょうか(笑)。でも、会場ズッコケながらも盛り上がりましたね。
 そして歌い終えると、そのまま『キミのなかのワタシ』へ。今回いちばん良かったのはやはりここ!ナマコによる沈んだ(笑)空気が一転、イントロからググッと盛り上がるあの雰囲気は最高としか言いようがなかったです。また、こうしてファイナル直前となった今聴くと歌詞がまた響くんですよね。

「思い出は思い出のまましまっていない お互いの毎日の中にちゃんとあるんだ」
「また会える時まで みんなの オモイの 中でずっと歩いていく」

 楽しいライブの中で、このときばかりは切ない気持ちを感じずにはいられませんでした。もちろん、それはけして悪い感触ばかりではありませんでしたが。


 そして改めてミルキィさんたちから挨拶。声を出せない都合上、文章にまとめたものをメンバーが(声真似しつつ)代読する形で想いを伝えてくれたみころん。ひと通り語り終えてから「今のうちに言っておきたいことがあって、振り付けの中にちょいちょいぶつかりそうになるものがあるので毎回「南無三!」と思いながらやってる」と謎エピソードを披露してくれた徳さん。「こうしてファイナルということでこれまでを振り返る機会があって、だからこそ思い出せたこともある」と、前向きな姿勢を示してくれたみもさん。「セカンドファイナルライブ」という衝撃の(?)ワードを繰り出しつつ、「私たちも10年続けたものが終わるなんて初めてだからどうなるかわからないし、終わって初めてわかるものだと思う。だからみんなも頭からっぽにして武道館に来て欲しい」と今回も名言を残してくれた橘田さん。ファイナルに向け、しみじみとしながらも笑いを忘れない素敵な挨拶でした。中でも橘田さんの挨拶は本当に気が楽になったと言うか、ファイナルを終えたその時に悲しい気持ちが勝るのか、楽しかった気持ちが勝るのか、はたまた……という不安のようなものは少なからずあったのですが、もうそれはその時の感情に任せて、とにかく今は楽しみに待っていよう!と心から思うことができました。


en3.ミルキィアタック
 最後は大盛り上がりの『ミルキィアタック』で〆。こちら所謂タオル曲であり、開始前には観客それぞれ自身のタオルを掲げてミルキィさんらが懐かしく振り返る一幕があったりしましたが、実は私、今までミルキィグッズのタオルって持ってなかったんですよね。唯一微妙なラインとして「AKIBA’S FESTIVAL」の時のタオルがあったので両国のときとかは確かそれ回してた記憶がありますが、個人的には若干違うような気もしてて。今回晴れて物販タオルを購入できたので、心置きなく振り回すことができました!

総括
 前文にも書きましたが、次回はもうファイナルということで、「最後じゃないライブ」というのは今回が最後になるんですよね。だからこそ、今回の大阪は「ミルキィらしい」楽しさに溢れた構成になっていたと思います。単純にたくさん笑うことができましたし、何よりそうした姿勢でいてくれることがとても嬉しかったですね。
 そして、次回はいよいよファイナルライブ。自分的には最後は『バイバイエール!』以外ないと思ってるんだけどどうなるかなとか、まだライブで聴けてない曲たくさんあるから流石に全部は無理だろうけど、どれやってくれるかなとか、えみつんas茉莉音ちゃんにも来て欲しいけど、これ以上ゲスト増えるのもそれはそれで良し悪しかなとか、それはもういろーんな思いがある一方で、最後のその瞬間にどんな気持ちになるかというのはやっぱりまだわかりません。ただ、ベタなことを言わせていただきますが、必ずやミルキィさんたちが最高のゴールを見せてくれるだろうということだけは信じています。なので、いちミルキアンとしては純粋に、頭を空っぽにして楽しみに待っていたいと思います!

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