しちさん21 (hatena)

アニメや特撮系を中心に、楽曲・映画・イベントなどの感想を書きます。

とある『仮面ライダーゴースト』ファンによる『ジオウ』ゴースト編への期待


 平成仮面ライダーシリーズ20作品記念として、歴代シリーズを交えたアニバーサリー作品となっている仮面ライダージオウ。次回13話からはいよいよ仮面ライダーゴースト』編!仮面ライダーゴースト応援ブログとして(?)、高まる期待や予想などのあれやこれやを書き記しておきたいと思います。


4人、あるいは6人のレジェンド
 ここまで毎週誰かしらの歴代キャストが出演中の『ジオウ』ですが、当然ながら役者さん側にもスケジュール等の都合があるでしょうから、必ずしも誰もが出演できるというわけではありません。比較的近年の作品ですし、ゴースト編自体は遅かれ早かれあるだろうと勝手に確信を持っていたのですが、どなたがご出演されるか?という点に関しては期待半分不安半分といったところでした。ですが、ふたを開けてみれば単純な人数としては過去最多、4人のオリジナルキャストが揃う形にタケル西銘 駿さん)にマコト山本涼介さん)と所謂1号ライダー2号ライダーが揃っているのはもちろんのこと、シブヤ溝口琢矢さん)・ナリタ勧修寺玲旺さん)の修行僧コンビの再登場が地味に嬉しいポイント。『ゴースト』大ファンとして敢えて言わせていただきますが、この2人、ぶっちゃけ賑やかしキャラです。……が、その反面『ゴースト』の日常を表すキャラだとも思いますので、彼らの、そして"大天空寺"の登場によって『ゴースト』らしい空気感が再現できるのではないかと期待しています。映画等の客演ではなかなか見られないキャラでしょうしね。
 そして、レジェンドはキャストにとどまりません。ゴースト編13・14話は脚本をオーズ編から3エピソード連続となる毛利亘宏さん、監督をウィザード編以来かつジオウ初の2組目となる諸田 敏さんがそれぞれご担当とのこと。両者共に『ゴースト』本編を担当されたレジェンドスタッフでもあります。毛利さんはサブライターとして本編50本中13本に加えてスピンオフ作品『アラン英雄伝』などを執筆。個人的には『ジオウ』メインライターである下山健人先生流のゴーストも見てみたいところでしたが、客演において当時のライターさんにご参加いただけるのはやはり心強いですね。そして諸田監督はメイン監督としてパイロット1・2話を筆頭に数多くのエピソードを演出し、『ゴースト』の作風を確立した監督。ゴーストを語る上では欠かせない人物だと思っていますので、今回ご担当いただけるのは嬉しい限り。大天空寺(光厳寺)ロケにも行っているようですし、得意の風景を活かした画面作りに期待したいです。

通りすがりの仮面ライダー
 ゴースト編に登場するゲストは彼らだけではありません。仮面ライダーディケイドより、井上正大さんが仮面ライダーディケイド/門矢 役として『ジオウ』にご出演されること、そしてその初登場がゴースト編であることが発表されています。放送開始以前からビッグイベント的な登場が仄めかされていたディケイド。彼が”通りすがる”ことにより、ゴーストが薄れてしまうのでは?という声もチラホラと聞こえてきますので、そのあたりは上手くバランスを取って欲しいところです。逆に言えば、『ゴースト』勢と士の掛け合いのような美味しい状況が見られる可能性もありますので、期待は高く持っておきたいですね。個人的にはディケイドもリアルタイム視聴に復帰した思い入れのあるライダーなので、共演は純粋に楽しみです。

どこまで拾う?『ゴースト』の歴史
 「ライダーの力がタイムジャッカーに奪われることにより、各作品における正史が改変されてしまう」というのが『ジオウ』における基本フォーマット。その例に漏れず『ゴースト』の歴史も改変されてしまっているようですが……果たしてどんな影響があるのか?というのがなかなか読めないところではあります。『ゴースト』ファンの方はお分かりいただけると思いますが、なんせ膨大な裏設定と、小説の年表で言えば紀元前3世紀から始まる壮大な歴史を持つ作品。これが全部無かったことになればそもそもタケルもマコトもアランも生まれてない可能性すら十分にあります。
 というわけで、こうした面倒な設定に対して『ジオウ』がどういうアプローチで来るかは興味深いところ。といってもこれまでの話を見るに大きく取り上げられるわけではなさそうですが……『ゴースト』に関しては既にライドウォッチがゲイツの手にある点(誰がいつ渡した?)や、出自が最も複雑なマコト兄ちゃんの出演が後編のみとなっている点など、気になるポイントもまた多いように思います。個人的には本編外である小説やVシネまで気にせずとも、『ジオウ』が面白くなるならある程度は目を瞑ってもいいんじゃない?派ですが、『ゴースト』の設定が尊重されればそれはそれで嬉しいような気も。この辺りは放送後に、「どこから改変されたのか?」「どう変わったのか?」というようなことを考えてみるのも面白いかもしれませんね。

終わりに
 例年の東映とは思えないほどに歴代キャストのブッキングに尽力している印象の『ジオウ』ですが、その一方で変身シーン等が無かったりと出番の面では賛否両論あるようにも感じます。個人的にはそういった性格の悪さこそ平成ライダー……というか、白倉伸一郎かなと思っているので(笑)あまり気にしてはいないのですが、マイベスト作品であるところの『ゴースト』がどう扱われるのか、そしてどういった気持ちになるのかというのが怖いもの見たさも込みで楽しみなところ。とはいえ、現状では「諸田監督が撮ってタケル殿と大天空寺が出てくればそれはもうゴーストだろうよ!」と強気に構えてます。「俺は天空寺タケル!」から始まる予告にも”わかってる”感を勝手に感じていますしね。
 また、私が『ゴースト』にハマったのは夏映画を経てからの再視聴の頃で、本放送中は割と冷めた目で見てた方の人なので……今回テレビ放送のゴーストを100%ポジティブな気持ちで応援できるというのがとても楽しみなポイントです。果たしてどうなるかわかりませんが、2週に渡るお祭り、盛り上がることを期待しています!