しちさん21 (hatena)

アニメや特撮系を中心に、楽曲・映画・イベントなどの感想を書きます。

【アニメ・特撮感想】2019/01/20 ニチアサ感想〜HUGプリ48話・ジオウ19話・ルパパト48話・プリチャン41話〜

 実質最終回のHUGを皮切りに、なかなか見所の多かった感がある今日のニチアサ。というわけで、プリチャンまでひとつひとつ感想を。

HUGっと!プリキュア
#48「なんでもできる!なんでもなれる!フレフレわたし!」
 次回はエピローグ&引き継ぎ回?ということで、本編ドラマはクライマックス。率直に言えばHUG終盤の盛り上がりにはテンションがついていってないところがあるのですが、流石に実質的な最終回とあってここ数週よりだいぶ気持ちを入れて見られた気がします。
 私は”キャラクターの抱える劣等感やコンプレックス”を好む傾向があるのですが、野々はなという女の子はシリーズの中では珍しく(浅い理解なので他にもいたら申し訳ないです。あくまで自分の見てきた範囲と印象での話)そうした面の大きな子でした。過去の経験から自己肯定感が低く、周りの友人たちに比べて自分には何もないと考えてしまう。けれど、けして自分だけが劣っているのではなく、ひとりひとりに人生がある。彼女からはすごい才能を持っているように見える人たち……さあやも、ほまれも、えみるも、ルールーも、そしてアンリ(ここのフラッシュバック映像の中にアンリを混ぜ込んだのはとても良かった)も。みんながいろんなことに悩み、辛いことと向き合いながら生きているのだと感じられたのはステキなことだと思います。こうした展開こそキャラクターそれぞれにドラマのある4クール作品の醍醐味だなとも感じました。

 そして、大きなインパクトを与えた全人類オールプリキュア。例によってプリズムのきらめきに頭をやられてるのでオーロラライジングドリームが脳裏によぎるなどしましたが、まあそれはさておき。これに関しては、「キュアアンフィニの存在をいい意味で陳腐化した」という点が大きかったかなと思います。作品の外に目を向けた話にはなってしまいますが、アンフィニの登場回は「初の男性プリキュア!」という形で大いに話題になりました。それ自体はシリーズにおけるひとつのブレイクスルーになったと思いますし、私自身そのような言及をこのブログでもしているので大きな声では言えないのですが……敢えてそうした面を強調するのはアンリのいう「男でも女でもない、僕は僕だ」という主張から外れてしまうことでもありました。そういった意味で悩ましい要素でもあったのですが、男の子も女の子も大人も子供も、誰も彼もがプリキュアになることによって、アンフィニを特別な存在とするのではなく誰もが「なりたい自分」になれる希望の象徴として「プリキュア」という概念を描いたいいシーンだったと思います。

 さて、なんのかんの言ってきましたが、いよいよ来週は最終回。個人的には「嫌いではないけど、あまりノレない」という印象が固まってしまっているHUGですが、ある程度いいイメージで終わらせてくれるといいなぁと思います。


#19「ザ・クイズショック2040」
 未来ライダー編第2弾、仮面ライダークイズ登場。前回のシノビに比べ、クイズこと堂安主水のキャラクターとドラマの印象が強いエピソードですね。どことなく桜田ヒロムも彷彿とさせるような不遜な性格、クイズを出題していく戦闘スタイル、そして時を超えた親子のドラマと魅力が多いクイズ。まだあるかもわからないので気が早いですが、スピンオフも期待したくなってきます。とはいえ、まずは後編でどう話をまとめてくるかに注目ですね。アナザークイズとクイズが同時に存在している理由もイマイチわかってないのですが、この辺りは説明入るのかな?
 それと、今週は私のイチオシ諸田敏監督の演出回でした。軽いホラー風味の描写、遠景のショット、ゲイツとクイズのW変身など、いつにも増して面白いカットが多かったように思います。わりとクドめのギャグ描写が話題にされがちではありますが、ベテランらしい良い画を撮る監督だと思います。ジオウはわりとギャグ控えめなのもあっていい仕事をされていらっしゃると感じますね。


#48「仮面の下の素顔」
 終盤も終盤、48話にしてついに(劇中人物たちに)明かされる快盗の正体。スーパー戦隊の定番のひとつ、マスクオフ変身を「仮面を取り、正体を明かす」という流れに組み込んだのは唸らされました。カッコよくも切ない、いいシーンだったと思います。こちらも渡辺勝也監督の特徴が良く出た演出だったかと……。ちなみに、そうした点で見ると狭いロケ地での地形を取り入れた戦闘シーン、ロボ戦に等身大キャラクターを混ぜ込んだ巨大感溢れるカットなど、ザ・ナベカツ演出が多く見られて嬉しかったですね。諸田さんとナベカツさん、どちらも仮面ライダーゴーストを支えた監督なので好きな監督です。

 話をシナリオに戻して。正体がバレて逃亡を始める展開はメガレンジャーを思い出しましたね。ルパンレンジャーと世間の距離感がつかめないのでなんとも言えませんが、全世界へと素顔を晒されてしまったのは辛いところ。彼らは元々ただの一般人だったわけですが、こうなってくると全てが終わっても普通の生活に戻ることはますます難しくなってきます。毎回言っていますが、この辺りのエピローグをどう描くのかは気になるところですね。
 一方の警察。疑惑に迫っているところではありましたが、ついに明かされた正体に対し困惑を抑えきれない様子が見てとれました。ですが、そんな中で自分から快盗……魁利たちに「協力」を要請する姿にはアツいものを感じました。VS戦隊を貫いた結果残り話数は少なくなりましたが、溜めただけの効果はあったんじゃないかと思います。とはいえ、まだまだ完全な共闘とはいきませんので、最終決戦での2陣営の協力を楽しみにしたいですね。


#41「春太のデート応援してみた!」
 えも回は家族が出てくる法則。というわけで、萌黄家の解像度がさらに上がったエピソードでした。まずは春太の彼女……もとい、友人の一(にのまえ)るいちゃん。以前からちょくちょく登場していましたが、すでに「家族公認」という感じが強くていいですね。ラストカットを彼女と春太で〆たあたりもキュンキュンしてて良かったです。そしてもう1人、えもの祖父にあたる夏門さんが登場……って、この人35話で出てきた「萌黄くん」じゃねーか!バリバリ生きてたよ!……とまあ、驚きもありましたが普段から少しずつ描写を出して後の回でフィーチャーするのはプリチャンのいいところだと思います。いい感じに現実感というか、「あの世界に人々が生きている」感じが生まれるのが良いですね。
 さて、そんなサブキャラクター達に囲まれながら、今日も元気に配信を行う我らがキラッツ。カメラワークや題材選び、そして許可取りなど、今回は配信描写が強めだったのも好きなポイントでした。面白さとマナーの描写でバランスを取るのが難しいところではありますが、これもプリチャンの特色のひとつですし、シーズン2でも上手く残して欲しいところです。
 ライブは久々「スキスキセンサー」。「寝ても覚めても〜」が流石に続きすぎたからというのもあるでしょうが、初披露の6話に続いて春太の応援という流れで使われることとなりました。「自然な流れ」と冗談混じりで言われることも多いライブシーンですが、今週は前述したような配信描写の丁寧さにシナリオと楽曲のリンクが合わさり、まさに自然な流れでのライブとなったように思います。販促との兼ね合いもあるので難しいかとは思いますが、毎回ライブだしたまには過去曲も交えてくれると嬉しいですね。SUPER CUTIE SUPER GIRLやCOMETIC SILHOUETTEもまた見たい……

 そして、次回もまたまた家族回。青葉家のお母さんが登場する模様です。予告やOPから見えるキャラクターがすでに面白いあたり、とても楽しみ。さらにはアローズの面々も再登場しそうで、今週に負けず劣らず賑やかな展開になりそうです。シーズン1は終盤戦ではありますが、まだまだ愉快な話も期待したいですね。