しちさん21 (hatena)

アニメや特撮系を中心に、楽曲・映画・イベントなどの感想を書きます。

【日記】Wake Up, Girls!の話




 いつか書くいつか書くと言っていたら、あっという間に3月が過ぎ去ってしまいました。

 Wake Up, Girls!ファイナルライブ感想の話です。

 すっかり遅れてしまった結果、終わった当時の感想をそのまま伝える、ということは難しくなってしまいました。もったいないことをしてしまった思いもありますが、私自身明日から新社会人として「第2章」に本格的に踏み出す時期ということもあり、あの日を振り返りながら簡単にでもWUGの話をしておきたいな、と思います。

 ファイナルライブについて印象に残っていることはいくつかありますが……一言で表すなら「ファイナル公演以上にSSA公演」だったというのが終演直後の第一印象だったと記憶しています。

 主要な楽曲はすべてやったと言っても過言ではないセットリストは間違いなく集大成であり、それぞれのパフォーマンスもさいたまスーパーアリーナという会場に全く見劣りしないものでした。ですが、そこには覚悟していたほどの「終わりに対する湿っぽさ」はなく、むしろ全力で楽しんでいるような姿が印象に残っているんですよね。
 自分自身では行けていないのであくまで勝手な予想でしかないのですが、たびたびSSAを「エクストラステージ」と表現していたことから考えても、真のファイナルはツアー千秋楽の仙台公演だったのかもしれないな、と思っています。その要因をひとつあげるなら、やはり会場と、それに伴う客層なのではないかなと。

 ほとんどがわぐらぶ会員で埋まっていたであろうツアー各会場に比べ、SSAにはあの日初めてWUGを見に来たような方々も多くいただろうと思います。それは心の底から素晴らしいことですが、ある意味では「外野」が多いという意味でもあります。というか、ファン歴とかを考えれば私自身そっち寄りだと思うし。だからこそ、長い間支えてきたワグナーとの「お別れ」は聖地仙台でのツアー公演で終え、SSAでは初めてWUGを見る人たちへ最高のWUGを見せるための、Wake Up, Girls!というユニットの凄さを"証明"するための……そんなステージだったのかなあ、と思いました。

 個人的な考えを言えば、ステージと客席の間にはある種の境界を感じているし、境界を引いておきたい、というのが今現在の自分なりのアイドルとの距離感です。ですが、Wake Up, Girls!はそうした境界を忘れてしまうようなライブを続けてきていました。物理的に客席を駆け回る演出が多かったのもそうですし、MCでもファンの存在に度々触れ、家族であると言ってくれたのもそう。ついでに言えば、「アガペーで崩れ落ちる」のようなオタク的習性について言及していたのもそうだと思います(笑)。そんな距離感で接してくれた彼女たちだからこそ、ライブにおいても客席側の存在感は大きかったと感じています。それゆえに、WUGに関しては演者とワグナーが一体となってSSAを盛り上げた、という考え方が好きですね。

 さて、そんなライブではありましたが、当然ながらファイナルを実感するような場面も多々ありました。その中でも特に印象に残っているのは、やはりダブルアンコール明けのWUGからの「手紙」です。

 たくさんの「ありがとう」をくれた高木さん。私はああいったシンプルなメッセージに弱い。「ありがとう」と「大好き」の応酬、いつまでも続けていたかったです。

 「ワグナーさんの手紙はいつもスケールが大きいです」と目を潤ませながらはにかんでいた山下さん。率直に天使かな?と思いました。スケールが大きいのは、それが本心から似合うななみんだからこそなのだろうと思います。

 歌とダンスを自分の武器だと言い切った田中さん。その姿に確かな誇りと、それを裏打ちする努力を感じました。とてもとてもカッコよかったです。

 「誰かを幸せにするのは、3つのタイプがある」という考えに役者として向き合い続けてきたであろう吉岡さん。そんなまゆしぃだからこそ、自分自身を幸せだと言い切れる姿に物語を感じました。

 永野さんは「5年、10年先になってからでもWUGはすごいグループだと気づいてもらえる」と語っていました。その時までも、その時が来ても、私も、あの日のWUGに立ち会えたことを誇りにして生きていきたいと思います。

 奥野さん。「これから7人でご飯にいくことがあっても、私はいないかもしれない。そういう人間だから気にしないで」と言っていたのが強く印象に残っています。それをあの場で言えることこそが、あの7人の確かなつながりを示しているように思います。東北への強い思いも確かに受け取りました。私も、必ず足を運びます。そして最後に、よっぴー面白情報をシェアしてくれてありがとうございました(笑)。

 そして、青山吉能さん。まさか人生の章を勝手に進められるとは思いませんでした。でも、そんな勢いのある言葉がよっぴーらしいなと思いました。そして、第1章のフィナーレを飾るにふさわしい素晴らしい想い出をくれました。その想い出を胸に、私も頑張って第2章を生きていこうと思います。ありがとうございました。

 正直な話をすると、今こうして全員の手紙について言及しようとしたとき、上手く思い出せない部分もありました(オフィシャルレポート読んで思い出した)。「忘れない」と、言葉でいうのは簡単でも、人の記憶というのはどうしようもなく儚いものです。

 これから7人のメンバーは、それぞれがそれぞれの道へと進んでいくことと思います。声優という肩書ではありますが、マルチタレント化が進む昨今、活躍の分野は幅広くなることでしょう。だからこそ、これからの私のオタク生活の中で(演者とファンという形で)道が頻繁に交わる人もいれば、直接はあまりお目にかからない人もいるかもしれません。もちろんこれからだって全員を応援したい気持ちはありますが、WUGというユニットがあの7人と私を結び付けていたからこそ、今までと全く同じようにという形にはどうしたってならないと思うのです。

 性格なんですかね、こんなふうに考えちゃって、なかなか「絶対」とか言えない性質なんですよ。
 でも、だから私は『止まらない未来』の歌詞が好きなんですよね。
もう恋はしないよと誓ったのは嘘じゃないよ
でもいつか恋をするし(成長するし)お腹もすくし
 いつか新しい恋をする日が来るかもしれない。それは同時に、今のこの「恋」が薄れていくことを示すかもしれない。それでも、もう恋はしないと誓うほどに愛したことは嘘じゃない。 

 だから、今この時は言っておきたいと思います。

 私はいつまでも、Wake Up, Girls!が大好きです。絶対に忘れません。

 そして、高木美佑さん。山下七海さん。田中美海さん。吉岡茉祐さん。永野愛理さん。奥野香耶さん。青山吉能さん。極上の笑顔でまた会えるよう、私も毎日一生懸命に生きていきます。第2章でも、変わらぬご活躍を楽しみにしています!

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