しちさん21 (hatena)

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【アニメ感想】『キラッとプリ☆チャン』第54話「ジュエルチャンス? みらいがチャレンジだもん!」

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 池畠監督コンテ(連名)の52話、福田さん脚本の53話と続いたので非常にハイテンションなスタートを切ったシーズン2ですが、1年を通してのキーパーソンになりそうな虹ノ咲さんの紹介エピソードということもありやや腰を据えたつくりに?なっておりました。脚本担当は雑破業さん。余談ですが、シーズン1では最多脚本(11本)でした。シーズン2でも変わらぬご活躍を期待しております。

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 今回はクラスメイトの虹ノ咲さん、そしてバーチャルプリチャンアイドルと2人の「だいあ」ちゃんが活躍のエピソードでした。と、2人別キャラみたいな感じで言いましたが、まあ概ね同一人物であろうことは明確ですね。この辺の関係については明言は避けつつも積極的にほのめかしていく形で、いい塩梅だったと思います。素直に「虹ノ咲さんがバーチャルだいあを演じている」というのを基本線にしつつ、例えば「バーチャルだいあは虹ノ咲さんが組み上げた独自AI」みたいなパターンもありかも。1年かけてじっくりと掘り下げていってほしいと思いますが、ひとまず今週の段階で言うと「いいことがあったんだもん♪」とゴキゲンなバーチャルだいあがかわいかったのが話の〆としてとても良かったですね。

 虹ノ咲だいあさんはビジュアルから受ける印象の通りに大人しく引っ込み思案なようで、そんな彼女と絡むことでみらいやキラッツの「スクールカースト高そう感」が強く出ていたと思います。相変わらず2期に入ってからの桃山さんはやりたいことがいっぱい!といわんばかりのキラッとオーラを身に着けていますね(笑)。
 嬉しかったのは虹ノ咲さんとの交流を深めるきっかけになったのが配信番組だった点。2期になってアイドル要素も強まりましたが、ライブに関係ないこうした配信も続けていって欲しいところです。キラッCHUの手作りマスコットをきっかけに交流が始まっているのでマスコット作りの配信に参加してもらうのも自然ですし、番組描写も心なしかいつもより丁寧でした。1期だとこうした描写は意外にも福田さんの脚本回に多かったイメージですが、他のライター回でこのレベルは珍しいような。本筋の尺やテンポを阻害しない程度にという前提ですが、こういうところからちょっとした豆知識みたいなのも得られると視聴しているだけでも気持ちが良くなるものです。極めつけに、大人しい虹ノ咲さんを引き入れるため「まずは撮影のお手伝いから」とかつてマネージャーだったりんかちゃんが提案する流れも上手い。非常にソツのないシナリオ構成だったと思います。
 キラッCHUマスコットの時点でキラッツやみらいのファンなのかなという予想はありましたが、それにしたってラストの「8面ディスプレイを埋め尽くす桃山みらい」インパクト大でした。みらいに対してとても大きな感情を抱いているようで、掘り下げていくと終盤すごいことになりそうな期待があります(そういった縦軸をサラッと流すのもプリチャンではあるのですが)。また、「プリチャンらしさ」という観点でいうと、自室に8面ディスプレイ環境を組んでいること自体がけっこう好き。バーチャルアイドルキャラを出しつつもあくまでファンタジックな存在ではないものとして描いているあたりで世界観に一貫性を保ち、また虹ノ咲さん自体にも機械いじり少女というキャラが立つシーンで非常に好感が持てました。こういったプリチャン特有の「現実路線」は最後まで貫き通してほしいところです。

 一方のバーチャルだいあ。キャラクター発表時点ではVtuberブームに良くも悪くも「乗っかった感」が出るタイミングでしたし、1期から変な風な路線変更をしてしまうのでは……という不安がないこともなかったのですが、蓋を開けてみればとってもかわいくていいキャラをしているなと思います。天真爛漫な振る舞いが「バーチャル存在の大会運営」という立ち位置にピッタリで、一挙手一投足が愛らしい。以前の感想でも少し触れましたが、アバンという半メタなパートをまるっと担当させたのは本当に英断だと思います。なんならあそこをずっと続けて欲しいことからの逆算で「だいあネタを1年引っ張って欲しい」と主張しているところもありますからね。
 さて、そんなだいあちゃん。今週は運営の仕事として、ライブでの「ジュエルチャンス」時にも登場しました。前期で言うところのキラッとチャンスに相当する筐体要素パートですが、サイリウムエアリー(翼)、エスコート(だいあ)、神アイドルチャレンジ(ステージの雰囲気)など過去シリーズにおける近い要素を彷彿とさせる演出もありました。とはいえオマージュとかではなく単にネタ切れ偶然だとは思いますが、蓄積されたノウハウが活かされてるのかなとかも思ったり。ちなみに私自身はアニメオンリー勢なので筐体要素には詳しくないのですが、CMで流れるジュエルコーデが全くさりげなくないギンギラギンっぷりで見るたびヤベーなと思ってしまいます。これは今後(来週?)改めて登場するのでしょうか?アニメで映像に落とし込まれることでどう見えるのか、気になるところです。

 虹ノ咲さんメイン回とのことでまりあとすずは顔見せ程度の出番でしたが、気になる要素としてはやはり「ディアクラウンの店長さん」というフレーズでしょうか。わざわざ存在を意識させるあたり、七星さんに続くスターシステムの可能性がまた高まったように思います。ちょうど同日にニコ生でやっていたRLの一挙放送が2クール目だったのですが、なるちゃんがデコった絆創膏を取り出した時に「かわいい絆創膏じゃん!」と思ったのでまりあとはわりと相性がいいかも。もちろん、仮になるちゃんであっても彩瀬さんと同一人物でないという一線はしっかりと守るべきですけどね。

 と、引き続き新キャラ&2期の新要素紹介を進めながらのエピソードとなった今回。次回はプリズムストーン(キラッツ)VSディアクラウン(まりあ)の直接対決とあり、ジュエルコーデも登場して2期のベース作りが完了しそうな予感がします。『TOKIMEKIハート・ジュエル♪』の3人版かもしれませんが、2期初となるキラッツライブもあるかも?新規ライブを立て続けに出せるのは新シーズンの強みなので、半年間乙女アテンションで戦い続けたキラッツの久しぶりの新ライブを楽しみにしています。

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