【アニメ感想】『キラッとプリ☆チャン』第57話「まりあちゃん！すずちゃん！２人で初めての番組だもん！」

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　「今日は黒川すずちゃんのお話だもん！」とはアバンのだいあ氏の談。当のだいあ氏は以降一切姿を表さない徹底ぶりで戦慄しましたが、それはさておきディアクラウン組に焦点を当てた素敵なエピソードとなりました。

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　すずとまりあ先輩の出会いのエピソードはいずれ回想される日が来るのかな、と思っていたのですが、どうやらシンプルに「2人同時にディアクラウンに見出される」というところから始まった縁だったもようです。意外にも付き合いが短かった！となると、これまでのすずは普通に「年上の人にわけわからん絡み方されて鬱陶しい」という状態だったわけですね。なんだそれかわいいな。

　成り行きでまりあ先輩と一緒に配信することになってしまったすずは、無茶な特訓をまりあに提案。ブレイクダンスを見るとシリーズ的にはカヅキ先輩や黒川冷のウインドミルレビテーションを思い出してしまいます（笑）。という話も今のところはただのジョークですが、今後ライブがあればやってみたあたりに取り入れられる可能性もあるかも？その時は恒例の減価償却が行われるかもしれませんね。

　話の大筋としては「無理難題にもめげずにひたすら練習に取り組むまりあ先輩のひたむきさにすずが心を動かされる」というもの。そこまでひねった話ではありませんが、「かわいい」一点推しに表れているまりあ先輩の真っ直ぐなキャラクターと合っていて、説得力のあるエピソードでした。逆に言えばそういったキャラクター性がさらに補強された話でもあったかと。特に、遅刻したすずに何も聞かず明るく練習している姿は「すずから見たまりあ」がしっかりと演出できていて素晴らしかったと思います。

　すずはまりあを騙した形になるわけですが、そのあたりの配慮もうまくこなしていたのではないでしょうか。怪我の心配をして手当ての準備をしたり、改めて簡単にできるダンス練習法を探したり（ここで出てくるのがプリチャン配信動画だったのも良かった）。それが祟って寝坊からの遅刻をしてしまいましたが、焦るさまに申し訳ない気持ちが表れていたと思います。ちなみに、7時集合からの5時間遅れとは言いつつ、練習法を探している点から見てもおそらく早めに集合して再度練習する予定でだったのではないかと思います。なので、配信開始からはそこまで大遅刻ではなかったんじゃないかなと。それこそ12時くらいから開始だったのではないでしょうか。

　素直に謝罪をするシーンもありましたが、おそらくこれを聞いた時にまりあ先輩は少なからずショックを受けたんじゃないかなあと思うんですよね。でも、「まりあが誘ったんだから、まりあが頑張るのは当たり前じゃないですか〜」と返せる。きっと本心からそう思っているんだと思いますが、それを軽く言えるところがすごく優しい「先輩」だなあ〜と思います。これは敵わないなあという気持ちにもなりますよね。

　そして、今回のライブはまりあソロ。曲やCGの都合というメタ的な面が大きいかと思いますが、配信を行なっていたのは基本まりあだったのでシナリオ上も自然な流れではあります。筐体の予定を見てもしばらくすずのライブはお預けのようですが、それまでの期間はいったいどのような形で絡んでくるのか、そして来るべきライブ回はどう盛り上げてくれるのか。楽しみにしています。

　今回の一件を経て、すずはまりあ先輩への認識を少し改めることになりました。影響は呼び方にも表れ、「金森先輩」呼びに……なったと思ったらまさかの「かわいくない」判定（笑）。押し切られる形で「まりあ」呼びとなりました。ちょうど先日発売となったアニメージュ6月号のスタッフ座談会ではすずは「弟みたいな女の子」と称されていましたが、こういう振り回されっぷりにそうした側面が出ているのかなと思います。天真爛漫な先輩と、冷静にツッコミを入れる後輩という図は確かに姉弟関係にも通ずるものがありそう。今回を第一歩に、これからもどんどん関係性を掘り下げていって欲しいなと思います。

　さて、今回は完全にディアクラウン組の回だったのでキラッツの出番は控えめでしたが、シーン自体は海外修行中の赤城あんな、ひいてはメルティックスターの存在感を示す見逃せないものになっていました。ゲーム2弾でフィーチャーされることが発表され、復帰秒読み状態のメルティック。ここらで話題に挙げておくのは布石としても上手いタイミングだと思いますし、描写は無くとも確かにあの世界に生きていることを感じられてとても良かったです。えもとあんなの「喧嘩するほど〜」という風な仲の良さをいじりつつ、肝心の本人はピンときていないところがキラッツやあんえもらしくてとても微笑ましかったですね。

【次回予告】

　しばらく新キャラ推しが続いたところで、次回は久々キラッツのターン。りんかちゃんのメイン回のようです。

　以前も言ったような気がしますが、ディアクラウンの登場によって劇中的にはすっかり閑古鳥が鳴いているプリズムストーンやめが姉ぇの出番が増えているのは面白いところ。りんかは今後ライバルチームにも絡める相手が欲しいところですが、ひとまず次回は鉄板のユヅルくんと合わせることで魅力が発揮されるといいなと思います。

　そして筐体的にはジュエルコーデの予感もある次回。景気良く新曲を放つのか、はたまたお馴染みリインカーネーションなのか。そしてディアクラウンをガン無視してきただいあはどの面下げてやってくるのか。そんなところにも注目したいと思います。それではプリチャン、また次回！