しちさん21 (hatena)

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【アニメ感想】『キラッとプリ☆チャン』第80話「わくわく!アンジュさんの仮面舞踏会だもん!」【プリチャン感想】

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 フェニックス・フェニックス・そして今回と、都合3話続いたアンジュさん復帰シリーズのラスト。正体を明かしたアンジュさんとガールズの1期さながらな掛け合いもうれしいエピソードでした。


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 1期クライマックスにて開かれたネクストプリンセススペシャル大会ののち、しばらく姿を見せていなかったアンジュさん。そんなアンジュさんのミッシングリンクも明かされたのがこの80話でした。どうやら自分を見つめなおすべく海外を旅していたようで、あの大会の出場者の半分がその後海外放浪をしていたことになりますね。世界各地で歌うアンジュさんが奇跡を起こしている描写はプリチャンリアル路線支持派の自分としては若干気になるところではありましたが、まあこれらはあくまでも伝承ということで(笑)。
 海外放浪期間中にはアイドルとして歌を磨く傍らで、デザインパレットを手に入れてデザインの勉強も進めていたとのことでした。ミラクルスターに敗れたことで一度はお預けとなったデザイナーの道ですが、改めてイチから取り組んでいる、ということでしょうか。1期ラストから振り返ると意外と言えば意外な部分ではあったのですが、ここについては「自分を見つめなおす中で、あいらの後追いでない自分自身の楽しみとしてデザインと向き合えるようになった」という捉え方がいいかなあと思っています。1期当時のアンジュさんは「七星あいらになりたかった人」であり、ある意味では呪いとも言えるその道を外れたことを示すのが50話で見せた涙だったと思っているので、デザイナーの道を進むにしても彼女自身の気持ちで進んでいてほしいな、という思いはありますね。時折言ってきましたが「みらいがデザイナーを進路として選ぶ」展開をやるならば1期に絡めたアンジュさんとのやり取りは欲しいなと思っているので、その点も引き続き注目していきたい所存。

 と、ここ半年の裏側の話も大事ですが、今回のメインとなるのは帰ってきたアンジュさんが開く仮面舞踏会です。準備にいそしむアンジュさんのどこか天然でふわふわしたやりとりは、かつての「キラキラのお姉さん」を思い出す雰囲気でとても好き。再会時にこの呼び方をチラッとだしてくるのもファンサービス的な嬉しさがありました。
 パーティ準備を手伝うのはキラッツ、メルティック、リングマリィの面々。このフルメンバー勢ぞろい時のわちゃわちゃ感を書かせたら(今回担当の)福田さんの右に出る者はいませんね……。ものすごいテンポで続々集まってくるときの「変人大集合」感がとても愉快で大好きです。特に、まりあ先輩とメルティックは福田回になるとひときわ癖が強いこと強いこと(笑)。メルティックなんかは大体草影から飛び出してくるイメージが定着している気すらします。
 プリチャンアイドルたちとともに会場設営を、そしてパティスリーラペーシュこと桃山一家といっしょにケーキを作り終えたアンジュさんは、そのまま桃山家にお泊り会となりました。彼女の来訪に珍しくはしゃいでいる様子を隠さない妹山ことひかりの可愛さが光る(ひかりだけに)シーンですが、お泊りセット持参のアンジュさんも負けず劣らずウキウキで可愛い。こういうお茶目なところがこの人の特にかわいいところなので、これからもバンバン見せていってほしいですね。

 そして舞踏会本番。メインキャラからモブまで遊び心に溢れた思い思いの仮面がとても楽しい。個人的にはギャグから表情が見えない故の萌えまで幅広くカバーする赤城仮面がお気に入りです。モブの中だとやっぱり桃山お面でしょうか(笑)。仮面舞踏会にあれ着けてくるやつチャレンジャーすぎる……。
 前回のパーティ(28話)ではドタバタ劇を展開してしまったキラッツですが、その時の経験もあり今回はつつがなく進行。レギュラーメンバーはここでも相変わらずの賑やかさを見せていましたけどね(笑)。一方で、そういった輪の中にはなかなか入っていけないのが虹ノ咲さん。参加をしたはいいものの、人波にあてられて参ってしまっているようでした。そんな虹ノ咲さんとアンジュさんのやりとりは今回も意味深で、今後につながっていきそうな要素の一つです。虹ノ咲さんの「仮面」に言及したアンジュさんはいったい何を知っているのか?この2人はやはり1期2期それぞれのキーパーソンという共通点がありますので、ここの関係性が深掘りできると2シーズンを通した『キラッとプリ☆チャン』という作品の軸になるのではないかという期待もあります。これから楽しみなポイントの一つですね。