サブタイトルからは黒川緑川のダブルメイン回のような予感もありましたが、終わってみれば彼女ら2人の対決を題材としつつリングマリィの絆をさらに深めるようなエピソードに。先日のプリチャンラジオで言及されていた「リングマリィのアツい回」というのはおそらくこの回のことだったのだろうなと……いやあ、アツかったです。
* * *
3度目の開催となっただいあフェス。前回出場者の5人にさらが加わり、総勢6名の大会となりました。ジュエルアイドルのアンジュさんも参加資格はあるのでしょうが、彼女は出場せず、オープニングアクトのみの参加に。個人的には「メインキャラではあってもレギュラーキャラではない」という立ち位置と捉えているのでそういう(メタ的な)視点から自然に受け入れていたのですが、考えてみるとソロ大会にアンジュさんが殴り込んだら他のキャラに勝たせるためにはそれなりの理由付けが必要かな?という気も。そのあたりを回避するための措置だったのかもしれません。虹ノ咲さんの秘密に関連するシーンを挟むことでシナリオ上も不自然さをあまり感じさせずにいたのは上手かったですね。
と、賑やかにはなりつつ、今回のメインとなるすずとさら以外のライブはバッサリとカット。フェニックス杯の予選といい、CM間カットネタが定着してきた感じがありますね(笑)。とはいえ、ライブ連発の事実上の総集編とするのは前回だいあフェスでやっていますし、これは正しい選択だと思います。結果的に今回も3曲のライブがオンエアされたわけですが、どれも適材適所な選曲だったおかげでそうした「総集編っぽさ」をあまり感じさせないつくりになっていたのではないでしょうか。
3度目の開催となっただいあフェス。前回出場者の5人にさらが加わり、総勢6名の大会となりました。ジュエルアイドルのアンジュさんも参加資格はあるのでしょうが、彼女は出場せず、オープニングアクトのみの参加に。個人的には「メインキャラではあってもレギュラーキャラではない」という立ち位置と捉えているのでそういう(メタ的な)視点から自然に受け入れていたのですが、考えてみるとソロ大会にアンジュさんが殴り込んだら他のキャラに勝たせるためにはそれなりの理由付けが必要かな?という気も。そのあたりを回避するための措置だったのかもしれません。虹ノ咲さんの秘密に関連するシーンを挟むことでシナリオ上も不自然さをあまり感じさせずにいたのは上手かったですね。
と、賑やかにはなりつつ、今回のメインとなるすずとさら以外のライブはバッサリとカット。フェニックス杯の予選といい、CM間カットネタが定着してきた感じがありますね(笑)。とはいえ、ライブ連発の事実上の総集編とするのは前回だいあフェスでやっていますし、これは正しい選択だと思います。結果的に今回も3曲のライブがオンエアされたわけですが、どれも適材適所な選曲だったおかげでそうした「総集編っぽさ」をあまり感じさせないつくりになっていたのではないでしょうか。
閑話休題、今回の主題であるすずvsさらのカッコいい対決について。「カッコいい」に憧れるすずが「カッコいいアイドル」であるさらに憧れるのは前からどころかすずのキャラ情報解禁時から期待していた展開。ソロの大会であるだいあフェスにさらが参戦してきたことで直接対決だと鼻息荒くなるのも自然な流れだったのではないでしょうか。
そして何よりも今回の魅力につながっているのは、すずが持つ「対抗心」と真摯に向き合った話づくりに他ならないでしょう。ライブ前の「見てろよ……」という強い口調のモノローグからはすずからさらへのむき出しの対抗心が感じられ、彼女がいかにこの対決に真剣に取り組んでいるかが伝わってきました。プリチャンはプリパラ時代、ひいてはプリズム時代に比べて競技性は重視していない作品ですので、こうした感情は新鮮でしたね。
それだけ真剣に向き合っているからこそ、「負けたら悔しい」。結果発表後、一人悔しさをぶつけるすずの姿は彼女自身が理想とする「カッコいい」像からはかけ離れたものだったかもしれませんが、だからこそ胸を打つものがありました。そんなすずの元に現れ、挑戦したことこそが"かわいい"のだと伝えてくれるまりあ先輩……これはスパダリ(by林鼓子)ですわとしか言いようがない。言葉を文字通りに捉えると全く意味の分からない会話だけど、ずっと一緒にいた2人だからこそ共有できる想いがある。月並みな言葉にはなってしまいますが、リングマリィの強い絆が感じられる名シーンだったと思います。さりげなく見守っている幸瀬店長のカットも◎。
総じて、プリチャンにおいては新鮮なアスリート色を感じた82話。キラッツメインではあまりイメージできないタイプのシナリオでしたが、そういったネタを自然に担当できるすずちゃんがいるのは2年目の強み。キャラクターの追加でお話の幅が広がった好例だと思います。作品テーマとのミスマッチや楽曲ノルマの多さからこれまでは持て余し気味だった大会回ですが、今回は「大会だからこそできた回」と言える出来栄えでとても良かったですね。
そして何よりも今回の魅力につながっているのは、すずが持つ「対抗心」と真摯に向き合った話づくりに他ならないでしょう。ライブ前の「見てろよ……」という強い口調のモノローグからはすずからさらへのむき出しの対抗心が感じられ、彼女がいかにこの対決に真剣に取り組んでいるかが伝わってきました。プリチャンはプリパラ時代、ひいてはプリズム時代に比べて競技性は重視していない作品ですので、こうした感情は新鮮でしたね。
それだけ真剣に向き合っているからこそ、「負けたら悔しい」。結果発表後、一人悔しさをぶつけるすずの姿は彼女自身が理想とする「カッコいい」像からはかけ離れたものだったかもしれませんが、だからこそ胸を打つものがありました。そんなすずの元に現れ、挑戦したことこそが"かわいい"のだと伝えてくれるまりあ先輩……これはスパダリ(by林鼓子)ですわとしか言いようがない。言葉を文字通りに捉えると全く意味の分からない会話だけど、ずっと一緒にいた2人だからこそ共有できる想いがある。月並みな言葉にはなってしまいますが、リングマリィの強い絆が感じられる名シーンだったと思います。さりげなく見守っている幸瀬店長のカットも◎。
総じて、プリチャンにおいては新鮮なアスリート色を感じた82話。キラッツメインではあまりイメージできないタイプのシナリオでしたが、そういったネタを自然に担当できるすずちゃんがいるのは2年目の強み。キャラクターの追加でお話の幅が広がった好例だと思います。作品テーマとのミスマッチや楽曲ノルマの多さからこれまでは持て余し気味だった大会回ですが、今回は「大会だからこそできた回」と言える出来栄えでとても良かったですね。