しちさん21 (hatena)

アニメや特撮系を中心に、楽曲・映画・イベントなどの感想を書きます。

【仮面ライダーセイバー関連書籍】小説新潮 2020年10月号



【掲載内容】
〇高橋一浩(東映)特別インタビュー
2段組みの5.5Pで掲載。

【雑感】
 小説誌ということで高橋Pへのインタビューを編集部がコラム的にまとめる形で掲載されており、ムック等とは異なる新鮮な感覚で読むことができました。以前紹介した文藝春秋などもそうですが、こうした雑誌に掲載されるあたり「小説家」という職業設定に文芸界側が想像以上の興味を持っているのを感じます(『ゼロワン』もAI絡みで特撮界隈とは異なる分野からの注目を集めてましたね)。ここまでの放送分を見る限りだとやはり小説家設定を物語にうまく馴染ませるのに苦心していそうな感じも受けますが、せっかくなのでこうした異業種からの注目も含めて上手い形で本編に反映されるようなことがあると良いなと。
 インタビューで語られている内容は他誌でも触れていることの多いモチーフ選定まわりの話が中心ですが、細かいところだと「ファンタジック本屋かみやま」が元銭湯だったという設定はしれっと初出のような気がします(笑)。「男湯」「女湯」はそういうことだったんですね。
 あとは、「SFも好きだしやりたいんだけど、いつも前年の大森PがハードSFをやるもんだから自分は違う方向で描きたくなる」というようなことを高橋P自身の発言で拾えたのは面白かった……というか、「やっぱりそうなんだな」、と。気が早いですが、最初からSFであることを隠さない一浩プロデュースの仮面ライダーも見てみたいなと思いました。って、『ぼくが処刑される未来』をいつまでも見ないまま放置してる身で言えた義理でもないんですが(苦笑)。