しちさん21 (hatena)

アニメや特撮系を中心に、楽曲・映画・イベントなどの感想を書きます。

【仮面ライダーセイバー】(今更)禁書を解読してみた


 既にそこそこ前の放送回ですが、セイバー第7章に登場した古の書物の一部が仮面ライダーWEBにて画像公開されています。

そして、そんな謎の手がかりになるかもしれない「禁書」そして「剣士の型の書」の中身をここで大公開致します!
実はこれら書物の文章は、我らが高橋チーフプロデューサーが自ら書いた渾身の作。
本当に今後の展開を予想する記述があるかもしれません。
皆さんは古の文字を読み解き、その答えに辿り着けるでしょうか?
 という発言を受け、今更ながらに「禁書」のみ解読作業をやってみました(多分もうやってる人いるよなーとは思っていたし検索してみたら実際いらっしゃったんですが、せっかくなので自力作業)。90°回転するだけで形状+文脈推測でスッと読めたので、対応表とか用意しなくても問題なかったのは楽でしたね。基本的に日本語ローマ字べた書きなので読みにくさはありましたけど(笑)。
 さて、ともあれ早速。「禁書」の解読結果は以下の通りでした。
世界を著す力。力は乱用せず使用せず。人の世と世界の発展と均衡を守るために用いられる。
人の世の発展、すなわち人のため。世界の均衡を守るため。そして、均衡を乱すもの、悪しき者の脅威に備えるため。
力の一端、最小限の力ですらその力は我らの予想を超える。その力は理解を超える。その力の一端と可能性をここに記す。13の物語を剣で繋いだ時、世界の狭間へと至る。

一つの力、二つの力、三つの力、力を重ねし時、人の未知なる領域に至る。現象は目にできるが、その力の行きつく先は人には理解すること能わず。力の可能性を見るも、その力利用すること能わず。
物語を繋ぎし者、未だ帰らず。物語を繋ぎし者が至る場所、現世に非ず。幽世にも非ず。その存在を見るもの無し。その存在を感じるもの無し。存在自体が世界からはみ出してしまう。現世では無き世界。幽世では無き世界。人智を超えた、人が立ち入ることが叶わぬ世界に至る、と思しきのみ。故に、この力、禁忌とする。
先人たちはさらなるワンダーライドブックの力を引き出すことを追求していた。
ワンダーワールド、そしてワンダーライドブックの力は一部しか使えなくとも、その可能性は無限大であり未知。聖剣を介して、さらなる力の解放の可能性あり。ワンダーライドブックの力をさらに昇華せしめ、聖剣と共にあり方の意味と、あるべき力の形を目指す。
ワンダーライドブックは宿した力により形を変え発現する。その力単一ではなく無限。絶えず変化し読み手に呼応して力を変える。さながら物語。ワンダーライドブックの力を聖剣に宿すことにより、さらなる力が発現する。
聖剣を介して力を発現するためには、超えるべき枷がある。一振りの聖剣に一つの力を介するは可能。しかし、その先の道は見えず。一振りの聖剣に二つ、三つと力を重ねていく。力の乗算。相乗効果。力の融合。力に耐えし聖剣と、力を引き出す何者か。そして、力を扱う剣士の資質。未だ闇の中にて答えに辿りつかぬ。
 読む限り、直接今後の展開を示すような表現はそこまでなさそうな気もしますが、世界観を紐解くうえでは大きなヒントになりそうですね。まずは人智を超えた「世界を著す力」を持つワンダーライドブックがこの世界にオーパーツ的に存在し、古代より人類(ソードオブロゴス?)はそれを研究・利用してきた、というバックボーンが推測できるのではないかと思います(ていうかほとんど何もわかってないなこの力!)。この辺は東映ヒーローMAXのインタビューとも一致するところですし、もっと言うとゴーストの時の作風とも重なるところ。

 で、気になるのは
物語を繋ぎし者、未だ帰らず。
あたりのくだりでしょうか。本編や「13の物語を剣で繋いだ時、世界の狭間へと至る」という記述と照らし合わせると、この「物語を繋ぎし者」というのがアヴァロンにいた謎の男(演:市川知宏さん)なのかな?かつてアヴァロンへと向かった古代の剣士、みたいなのはあり得るポジションかなあと思いました。
 あとは異世界についての表現なんですが、「現世(うつしよ)」「幽世(かくりよ)」「世界の狭間」「ワンダーワールド」といくつか出てきていますね。ひとまず「現世」は飛羽真たちがいる現実世界、「世界の狭間」はアヴァロンのこととして……素直に考えれば「幽世」=「ワンダーワールド」なのではないかと思うんですが、急に固有名詞である「ワンダーワールド」が出てきているのが気になるといえば気になるところです。表現がだいぶ違うので前者と後者で(設定的な)書き手や書かれた時代が異なる?ということも少し考えましたが、それだと書物の構造として不自然なので流石にそれは無いかな……。まあ、そこまで深く考えることではないかもしれないですが、それこそゴーストの初期構想では「タケル達の住む地球と眼魔世界以外にも異世界が存在していた」みたいな話もありましたし、頭の片隅で気にしておこうかなとは思いました。

 ひとまずの公開分で気になったところはこんなところでしょうか。セイバー世界もゴースト世界に負けず劣らずの壮大なサーガがあるのでしょうが、良くも悪くも本編でどこまで描かれるかはわかりませんので(笑)、こういうところから雰囲気程度でもつかんでいけたらいいなと思っています。機会があれば考察なり感想なりも書いていきたいですね。