アニメ「キラッとプリ☆チャン」公式アカウント@prichan_PR『キラッとプリ☆チャン』をご覧いただきありがとうございました!
2021/05/30 10:29:00
みらいたちのチャレンジはこれからも続きます✨
やってみなくちゃわからない、わからなかったらやってみよう☆
これからも「プリティーシリーズ」をよろしくお願いします♡… https://t.co/XGmbkEInuW
2018年4月から放送してきたプリティーシリーズ最新作、『キラッとプリ☆チャン』が本日ついにアニメ最終話を迎えました。個人的にもずっと楽しんできた作品であり、改めて総括しての感想を書いてみたいと思います。
長期シリーズとあって細かいところに触れていくと書きたいことはいくらでもあるのですが、あまりあれもこれも触れようとするとまとまりがなくなってしまうので今回は作品全体を通してのテーマ的な部分に絞ろうと思います。では、プリチャンのテーマとはなんなのか?という話ですが、私は「等身大の日常」と「可能性の肯定」の2点が強かったかなと感じています。
「等身大の日常」という部分は、主にシリーズ前半(1期~2期前半)に強く表れていた特色でした。日常の中にある様々なイベントに触れてみる姿を多く描いたこの時期のエピソードは「動画配信の番組作り」という題材にもマッチしていましたし、アニメ作品的にも各話のバラエティ性が高く魅力的なつくりになっていたと思います。そして何より、「我々視聴者にとっても身近な描写である」というのがとても好きなんですよね。"プリ☆チャン配信"という要素はありつつも日常感、現実感を残したエピソードがアニメとして面白く仕上がっていることで、「自分たちが過ごしてきた人生、そして今生きているこの毎日だってファンタジーに彩られた物語に負けないくらい楽しい日々なんだ」と感じられるのが何よりも好きなポイントでした。各メインキャラの家族エピソードから感じられるそれぞれの家族関係なんかも魅力的でしたね。
一方で、シーズンを重ねていくにつれて話の規模が大きくなったり、マスコットが登場したりでこうした特色が薄れていったと感じるのも事実ですし、それは個人的には残念なところです。しかし、技術の発展による宇宙進出、そして未知なる知的生命体(≒バーチャル世界やマスコット)との交流と考えれば、いつかの未来には現実になり得る話だとも思います。プリチャン世界の技術が一足飛びに進んでしまったため遠いところに行ってしまったような寂しさも感じるのですが、どこまで行っても(作中世界の)人間が作ったテクノロジーに準拠した世界観だったと考えれば、プリチャンが「リアル」で「SF」なのは意外とずっと変わらなかったのかもしれないなあ、なんていう風にも今は思いますね。
そして、「可能性の肯定」について。3年間のあらゆる局面において、「あなたには無限の可能性があるし、知らない世界に一歩踏み出してみたらもっと楽しい毎日が待ってるよ」ということを描いてきたのがプリチャンだったと思います。まさに「やってみなくちゃわからない、わからなかったらやってみよう」。この言葉を胸に様々なことにチャレンジしてきたプリチャンアイドルたちは、みんな前よりももっと「楽しい」と思えるであろう毎日を手にしていました。
挑戦、というとハードルが高く聞こえますが、趣味や娯楽も含めて人が何かを「やってみる」理由になり得るのは「楽しそうだから」以外にないんじゃないかと思います。何事も続けていく中で挫折してしまったり、それを乗り越えて成長することもあると思いますが、最初は「楽しい」と感じることが大切なのかなと。だからこそ、プリチャンアイドルたちが「楽しいからやってみたい」と「やってみたら楽しかった!」を繰り返してきたことは劇中の人物たちにとっての、そして我々視聴者にとっても「やってみたい」につながる魅力足りえたのではないでしょうか。
また、可能性という意味では「夢を一つに絞る必要はない」というエピソードを何度かやっていたのも強く印象に残りました。最終話のみらいの台詞にも「夢はひとつきりなんかじゃないから」というものがありましたが、このあたり特に色濃く出ていたのはやっぱりえもちゃんですね。えもちゃんはプリチャンのカラーが強く出たキャラだと思っていますが、なかでも「やりたいことがいっぱいあって選びきれない」ことを全面に押し出した第71話(『歌え えもちゃん!なんとかなるなる!だもん!』)は本当に素晴らしいエピソードでした。
こうしたメッセージは主に(メイン視聴者層である)子供に向けられたものなのかもしれないですが、プリチャンはメインキャラから少し外れた、大人層のキャラクターたちを通してもこのような展開を描いてくれたのが嬉しいところ。具体的には幸瀬なる店長ですね。今はディアクラウンの店長をしているけど、やりたいことが沢山あって来年は違うことをしているかもしれない。個人的な見方になってしまうのですが、社会人になったばかりだった自分にとって「大人になってからもまだまだ可能性はたくさんある」ということを描いたこの回は一種の希望になりましたし、とても心に残っています。
こうして(自分にとっての)プリチャンの魅力を根幹の部分に絞って振り返ってみると、やっぱり「なんてことない毎日をひたすら楽しく描いている」作品に映っていたんだなあと思います。視聴スタイル的にもプリチャンからニチアサ枠になったことで安定してオンタイム視聴ができるようになり、毎週毎週実況したり1話ごとの感想を書いたりしていたのが一層作品への愛着につながったように感じますね(実況の是非はここではいったん置いておいていただければと……笑)。そういった巡りあわせのようなものも含めて、これまでのプリティーシリーズとはまた違った愛着のある作品になりました。今後もCD発売や単独ライブなど控えていますし、まだ見ぬ新作がシリーズを盛り上げてくれることに期待しつつ、適度にプリチャンの話題でも盛り上がれたら嬉しいな、と思います。
最後に改めて……キラッと輝く物語をありがとうございました!