しちさん21 (hatena)

アニメや特撮系を中心に、楽曲・映画・イベントなどの感想を書きます。

【アニメ感想】『ワッチャプリマジ!』#1 「いっしょにプリマジしよ!」






 いよいよはじまりました、プリティーシリーズ最新作『ワッチャプリマジ!』。せっかくなので、以前やっていたような各話ブログ感想にまたチャレンジしてみようかなと思います。当面の目標は1年完走ということで……


#1 『いっしょにプリマジしよ!』
脚本:坪田 文/絵コンテ・演出:小林浩輔


 作品のイメージを打ち出すのが第1話。前作『キラッとプリ☆チャン』では「やってみなくちゃわからない!わからなかったらやってみよう!」というキャッチーなフレーズに印象が集約されていましたが、今回も同じように作品テーマを表すセリフを挙げるなら「私、本気の"マジ"だから!」かな、と感じました。マナマナであるみゃむからは「魔法(マジ)が使えないから」と落胆されてしまいましたが、「本気(マジ)」になったまつりはそんなみゃむを驚かせるほどの力を発揮する。「ワッチャプリマジ!」という作品タイトルが発表されたときから触れられていた、「魔法(magic=マジ)」と「本気(マジ)」のダブルミーニングがしっかりと物語に落とし込まれていたなと思います。魔法は今回のシリーズでメインとなる要素ですからそれ自体を魅力的に描くことはもちろん大切だと思いますが、それだけでなく「本気になれば魔法に負けないくらい素晴らしい力が使えるんだ」というのも我々チュッピにとっては大事なことですからね。
 そして裏を返すと、マジになれないまつりに対するみゃむの厳しい姿勢にもまた新シリーズのカラーが出ていたように思います。「ヘラヘラすんなよ」、正論ですがなかなかに強い言葉でドキッとしてしまいました。こうしたストイックさが作品のど真ん中に据えられるのは久しぶりですね。前作に縛られず作風を切り替えていけるのはプリティーシリーズの強みだと思っていますので、独自のカラーとして伸ばしてほしいですし、見る側としても「今回はこういうスタンスなのね」と意識を切り替えていこうと思います。

 さて、1話ということで、今回のエピソードに留まらず今後に向けての前フリとも言えそうな要素も大量に散りばめられていました。マナマナとしてのみゃむの特別さとか、オメガコーポレーションと魔法学校の関係性とかは明確に今後に向けた布石ですかね。この辺りはまあおいおい掘り下げられたときに触れるとして……メインキャラクターも1話時点でほぼ全員が顔見せしていました。みるきのあざとさやあまねの麗しさなんかはプリティーシリーズお馴染みの感じがありますね。そうした流れで言えばれもんのメカクレ感は虹ノ咲さんかなとか、ひなのギャルはアナザーだいあちゃんかなとか、何となく思い当たる先輩がいるのは10年の重みでしょうか。もちろん、今後掘り下げられていくことで既視感だけではない彼女たちらしさが見えてくると思います。今更ですが、シリーズが変わってもざっくりしたキャラクター属性が共通するのは原案担当が一貫してシンソフィア・T2Aだからなのかもしれませんね。そして見逃せないのが男子キャラプリティーリズムへの原点回帰という印象もなくはないですが、「幼馴染の男の子」というのは王道でありつつもプリズム時代には触れなかった距離感ですから、これもまたプリマジ特有のカラーになり得る要素かと思います。今だとむしろミュークルとのシナジーが発生しそうな気もしますね(笑)。橙真くんもまた朝陽と同じくらい応援できる好漢であってほしいところです。ちょっと個人的な印象を言えばひゅーいも含めて男子キャラのキャラデザがイマイチあか抜けないような印象もあるのですが……、そこはまあ慣れていければいいかなと。

 作画の印象やライブ映像の作り、EDクレジットの出し方のようなフォーマット的な部分ではプリティーシリーズだなという安心感がありつつ、作風としてはプリティー以前の、90年代~ゼロ年代くらいの女児アニメ的な印象を受けた第1話。そういう意味では現時点ではスタッフィングは良い方向に働いているのではないかなと思えて一安心でした。もちろんまだ1話なので今後どうなっていくのかわかりませんが、何せ10年近く見てきたシリーズですから今後とも期待を持って見ていきたいところです。この感想ブログも分量等まちまちになる予感はしていますが(笑)、せっかくなのでリアルタイムで追いかけての気持ちを書き残していきたいと思います!