【ニコニコ動画】
続々登場する個性豊かなプリマジスタたち。今週は漆黒の明星こと心愛れもんさんが顔見せと相成りました。
#6 『闇プリマジスタ！？れもん現る！』
脚本：村山功、絵コンテ：誌村宏明、演出：黒瀬大輔「プリマジオタク」という触れ込みだったれもんさん。「拙者」という一人称を使い、ござる口調で話す……という前情報もありましたが、今のところまつりたちの前ではそうした所作をあまり見せていないせいか思ったよりもアッパー系な印象はないですね。どちらかと言えば「人見知りな子」という側面が強く出ていたように思います。しかしながら、良くも悪くもただのシャイな子では終わらないのがプリマジスタ。まつりに対するナチュラルな暴言に始まり、盛大な遅刻、対面しているひな先輩をカメラ越しに確認などなど、数々のコミュニケーション下手描写によって「人と関わるのが苦手なんだな」ということがよくわかるようになっていました。そんな彼女を「悪意はないので……」とフォローする礼儀正しいきゃろんとは良いコンビですね。前回のみるきとはにたんの関係性然り、プリマジスタとマナマナのコンビはその組み合わせでキャラクターを作っている節もあるように感じます。今のところプリマジスタが問題児ならマナマナが常識人で、逆もまた然りというふうに見えるので（笑）。こういうニコイチさもまたバディものの魅力なのかもしれません。
人見知りの激しいれもんですが、それはあくまで"まつりたちの前では"。「漆黒の明星」というハンドルネームを名乗ってのSNS上での振る舞いやゲーム仲間（これはリアル後輩でもありましたが）とのやりとりでは、リアルとは違った活発な一面が見えました。イマドキだとリアルな人間関係よりもネット上でのつながりの方が深いような子もけっこういると思いますし、そういう意味では現代的なキャラですよね。ちょっとオタクの味付けが古いですが（笑）。かくいう私自身も典型的なネット弁慶タイプなので、漆黒さんのあれこれには共感するところも多いです。特に、ひな先輩のプリマジの感想を直接じゃなくて帰ってからSNSに投稿するあたりは非常〜によくわかりますね。直接話すよりTwitterに放り投げる方が気が楽だよね……。
話を漆黒の明星氏に戻して。小ネタ話になりますが、ゲーム仲間の後輩たちのキャスティングは愉快でしたね。田中ちえ美さん（ぬるぽん氏）、矢野妃菜喜さん（たわし@自由人氏）、前田佳織里さん（嘆きのクリムゾン氏）。揃って虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会のメインキャストの面々なので、エンドクレジットで吹き出してしまいました。個人的には「ラブライブ！とプリティーシリーズは親戚みたいなもん」とはよく言ってたりするので、こういうのは地味に嬉しい。虹ヶ咲に関しては最終的にアイカツ！派閥とプリティー派閥のどっちが多くなるのかに注目してます（笑）。
新キャラ登場回が続いているので勢いに乗ってライブもれもんなのかと思いましたが、流石にそこまでハイペースにはならず。今週はひな先輩のターンでした。その回のメイン以外がライブをするための”自然な流れ”がシナリオに組み込まれはじめると「ああ、プリティーシリーズだな」という気がします。パラ〜チャン時代を思い出しますね。そしてひな先輩は本当に人間ができていて、れもんに対しても変わらずフランクに接するところなどとても好感度が高い。「ライブしないんなら自分がやるけど？」というのはハッパをかけてる面があるようにも見えますが、小さな機会であっても逃さず自分のものにしてしまう強かさみたいなものも感じられます。総じて、芸能界を生きてる先輩はすげーぜ！とひれ伏すばかりですね。
そんなわけでれもんのプリマジは今後に持ち越し。「引っ込み思案の女の子がデビューする話」は虹ノ咲＆だいあという大ハネした例が記憶に新しく、期待半分、被り懸念半分、と構えています。とはいえ1年の縦軸だった虹ノ咲さんと群像劇の1ピースであるれもん氏ではまた見せ方が変わってくると思いますので、あまり前例を気にせず楽しみにしていたいと思いますね。
というわけで、れもん顔見せ編。今回大事だったのは「まつりとれもんは同期」というところでしょうか。プリマジはバディものであるが故にプリマジスタ同士でチームを組むことはしばらく無さそうなので、その分1対1の関係性が大きく話に影響するような気がしています。プリマジの予習がてらサトジュン監督の「カレイドスター」を（序盤数話だけですが……）見たのですが、そちらでもそら・ミア・アンナの同期(？)トリオが良い味を出してるな〜と思ってたので、まつり＆みゃむとれもん＆きゃろんも新人コンビとして仲良くやってくれると嬉しいですね。次回は魔法界編ということですが、早速まつりコンビとれもんコンビが一緒に行動するようなので、そうした視点からも楽しみたいと思います。
