しちさん21 (hatena)

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【アニメ感想】『ワッチャプリマジ!』第7話 「にゃんともユカイ☆ソーカイ☆魔法界!」

YouTube見逃し配信】※2021年11月22日(月)12:00まで


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 にゃんじいとみゃむ、家族のほっこりエピソード。これまではメインキャラの顔見せ等々が多かったので、単発回っぽいお話に新鮮さを感じました。脚本担当は元タカラジェンヌで初のアニメ脚本という異色の?経歴を持つ天真みちるさんが初参加。

#7 『にゃんともユカイ☆ソーカイ☆魔法界!』

脚本:天真みちる、絵コンテ/演出:渡辺健一郎

 サブタイトルにあるように、今回の舞台は魔法界。といいつつ、にゃんじいの家くらいしか出てきていないのでそんなに魔法界エピソードという感じはなかったですね。その辺はちょっと惜しい気もします。れもんが魔法界にいるのにきゃろんが行かなかったのは意外だったんですが、考えてみると設定上はマナマナが魔法界に帰ると人間体(という呼び方でいいのかわかりませんが)になるはずなんですね。みゃむ以外のマナマナの人間体を今後のエピソードでやる予定なのかどうかはわかりませんが、少なくとも今のタイミングでは見せない、ということだったのかもしれません。
 一方、相方の不在を吹き飛ばすかのように大暴れだったのが漆黒の明星氏。舞い上がっているオタクらしい一方的なコミュニケーションの嵐で場をかき回していきました。「ゲームの重要アイテムみたいだ!」などと言いながらにゃんじいのものを勝手に取っていったり、家族愛に近いであろうにゃんじいとみゃむの間の感情を「推し」と表現したり……相変わらずコミュニケーションが上手とはお世辞にも言えませんが、この「彼女自身の尺度で勝手に納得している感」が程よくウザ可愛くて結構好きだったりします。周囲の人からは「何言ってるかわからん」扱いなのもバランスが良いと感じていて、そういう意味では古のネットスラングも役立っている希ガス(藁)。個人的には「理解理解!」がツボでした。れもんのcv鈴木杏奈さんもアニメ声優は初だと思いますが、たどたどしいところもありつつこうしたオタクキャラを「ちょいウザ」レベルで留められるような好演をされているように感じますね。
 そんなれもん氏の突飛な行動もきっかけのひとつとして、みゃむとにゃんじいはお互いの愛に気付くことが出来ました。う~ん、なんという結果オーライ。いたずらっ子のみゃむと男手一つでみゃむを育ててきたにゃんじいは立場もあって言い合うことが多くなってしまう関係ですが、不器用なだけで本心から嫌い合っているわけではないんだよ、というのが今回のお話でしたね。マカロンを作ってみるもあまりうまくできないにゃんじいには若干のオジ萌えを感じました。
 ところで、にゃんじいはあくまで「育ての親」なんですよね。となれば、「生みの親」の話もいずれ出てくることでしょう。みゃむの生い立ちにはまだまだ謎がありそうで、先が気になるところです。せっかく今回描かれたので、今後なんらかのタイミングでキーアイテムとしてマカロンが出てきたりすると嬉しいなあ。

 魔法界のドタバタの裏で、人間界(?)の方も面白いことに。まずは甘瓜みるきさんと皇あまねさんの邂逅ですね。初登場からしてイケメンの有無を重要視していた面食いのみるきですから、あまねさんに堕ちるのは当然の帰結でしょうか(笑)。後輩や先輩に対するあざとい振舞いと自分好みの美形に対するあざとい振舞いはまた別でしょうし、これはこれでみるきの新しい一面かなという気がします。なにを素直に腹筋してんだよ!という。もちろんあまねさんの囁くような「ワン……モア……」も耳に残りますし、彼女ら2人を傍から眺めて面白がってそうなひな先輩もいい味を出してます。まつりとれもん氏が同期であるように、先輩3人組の関係性もだんだん作られていくことに期待しています。
 そしてもう一方では、ひゅーいと橙真が再度対面。ライブ後にはまつりを賞賛して橙真を焚きつけるようなくだりもありました。ひゅーいは当初みゃむとの腐れ縁みたいな関係を想定していたんですが、そうした要素もありつつ思ったよりも橙真にちょっかいをかけてる印象があります。ひゅーいの言動には先に含みを持たせるようなものも多いですし、彼と橙真との間に因縁が積み重なっていくのであれば終盤にも橙真活躍の機会が待っているんですかね。プリマジにおける男子キャラの比重がどの程度なのかまだわかりませんが、今後とも注目のポイント。

 順番が少し前後しますが、今週のライブはまつり&みゃむのマジ・ワッチャパレードでした。欲を言えばハッピーマカロンスピンカロンに絡めた新規イリュージョンとかがあるとなおよかったんですが、流石にそれは厳しかったかな……。
 注目ポイントは開始前のコーデアンドレスポンス。いつの間に!?という感じもありますが、ひな先輩との特訓によって実力が付いた描写だと勝手に思っています。レスポンスで「ワッチャ!」を返すのは男プリの「いいぜ!」と同じくらいテンションが上がりそうな気がするのでリアルライブでも出来たら楽しそうだなあなんて思ったりもするのですが、いかんせんこのご時世ではそうもいかないのがちょっと寂しい。場合によってはそれこそいいぜボタンのように「ワッチャ!」音声入りのグッズなんかがあってもいいかな、というやや脱線話でした。

 次回はひな先輩とのさらなる特訓回。今回ラストではまつりたちとあまねの対面で引きでしたが、あまねは同席するんでしょうか?そのあたりも気にしつつ、腹筋バキバキになるまつりを夢見て楽しみに待っていようと思います。