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プリマジはスポ根！というのが伝わってくるエピソード。大会も近いようで、文字通り追い込みに勤しむ特訓回でした。
#8 『ひな先輩のマジ特訓！ヤバいよヤバいよマジヤバいよ！』
脚本：広田光毅、絵コンテ/演出：米田光宏魔法界から戻ってきたまつりたちを出迎えたのは、「誰かにお姫様抱っこされるみるきちゃんと、天翔けるひな先輩」。セリフに起こすとなおのこと意味が分からないですね（笑）。というわけで、「誰か」こと皇あまねさんもまつりたちと初顔合わせ。もう少し先になりそうなあうるを除き、チュッピサイドのメインキャラが勢ぞろいとなりました。みるきは思った以上にあまね様に骨抜きのようで、すっかりメロメロ状態なのが面白いですね。筋肉痛でへとへとになりながらもあまね様のために特訓に向かおうとする姿はなんだか色っぽ……もとい、健気に見えたりもして、新しい魅力になっていたと思います。また、プリマジオタクのれもん曰く、あまねは「ひなと双璧を成すトッププリマジスタ」とのこと。なるほど、そこ2人の実力が拮抗しているんですね。あまねさんのプリマジが披露されるのはもう少し先になるかなと思いますが、逆に言うと少なくともそのころまではひな先輩も強キャラのポジションを守っているのかなと。いや、そんなに早く超えられる壁だったらそれはそれで困るんですが（笑）。
まもなく1クール目も終盤＆筐体の方も第2章に突入とあって、シリーズ恒例の大会要素、「フレフェス」の存在が語られ始めました。と言っても、「フレフェスが近い」とサラッと流す感じでしたけどね。劇中における「プリマジ」というものがどういうものなのか、どの程度浸透しているのか……などがあんまり定義されていない気がしたので、その辺を描くなら大会関連のタイミングかなーと思っていたのですが、そこは当てが外れました。まあ無いなら無いで勝手に補完は出来るんですが、ちょっと惜しいですね。
ともあれ、大会があるなら特訓回があるのがプリマジ。まさにスポ根まっしぐらです。そういう意味では、作品のテーマにも根差した回だったと言えるでしょう。汗臭い展開ではあるのですが、Aパートの特訓シーンは魔法を交えてテンポよくコミカルに描かれていたのもバランスが取れていて良かったなと思います。
そんな特訓エピソードを通して描かれましたが、ひな先輩はとにかくストイック。早朝からトレーニングを開始し、今の自分の許容範囲を上回るレベルをスタートラインとして特訓を続ける……とことんまで自分を苛め抜くことで能力を高めようとするタイプですね。もちろん高い向上心を持って努力をすることは素晴らしいですし尊敬もできるのですが、どこかに危なっかしさも感じさせるのがやっぱりひな先輩だなあとも思います。自身のプリマジについて「特訓までしてこれでは、60点でも甘いくらい」と厳しく評したり、「楽しいから特訓も頑張れるんですよね」というまつりの言葉にハッとしつつも肯定や否定をしない態度だったり……自分の努力を肯定すること、辛くとも楽しいと思える気持ちをもって取り組むことも大切なことですが、今のひな先輩にはそうした感情はあまり無いように見えました。もちろん、今後の展開でそういった風に気持ちを持っていけるようになるのかもしれないですし、逆にどこまでもストイックであり続けることで自分のやりたいことを実現できるならそれはそれでカッコいいなとも思います。この辺りは、今後どうなっていくのか引き続き注目したいポイント。こんな風に、1話の中で片付けず長いスパンで見守っていけるのもプリマジの特色だなと感じますね。
一方のまつりは、そうしたひな先輩のストイックさに触れて「自分は甘かったのではないか」と悩みます。プリマジの世界に飛び込んだばかりのまつりにとって、これからこうした悩みや挫折は多く出てくることでしょう。そんなまつりの支えの一つになっているのが、橙真からの言葉。「自信を無くすことなんて毎日ある。それでも、やっぱり好きだからやりたくなる。」中学生男子から出てくる考えか？という気もしますが（笑）、何かに取り組むうえでとても大切なメンタリティだと思います。特に、「（気持ちを切り替えるために）寝る！」というのは良いですね。実際問題として睡眠はとても大切ですし、気持ちの切り替え方を定めておくのも大事ですから。あとは、ひょっとすると特訓を前に眠れなくなってしまうひな先輩との対比という側面もあったりするのかな、なんて思ったりします。
特訓をしたならば、次はその成果を披露するとき。次回はいよいよフレフェスのスタート……ですが、ひな先輩やまつりたちの大会はまだお預け。先陣を切るのは別地区でエントリーしたらしい漆黒の明星氏です。オンエア日の11/28は彼女の誕生日であり、バースデープリマジデビューはほぼ確実と言えるでしょう。例の後輩勢も再び登場してくれるようで、れもんの魅力たっぷりのデビューエピソードに期待しております。
