しちさん21 (hatena)

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【アニメ感想】『ワッチャプリマジ!』第19話「みんなで!また行ったのカイ☆魔法界!」

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 2クール目もまもなく折り返し。ここまで合宿編が続いていますが、今回は特訓は小休止。魔法界との交流が描かれるエピソードでした。

#19 『みんなで!また行ったのカイ☆魔法界!』

脚本:村山 功、絵コンテ・演出:渡辺健一郎

 なにぶんメインキャラまわり以外の描写が薄いのがひとつ気がかりだったプリマジですが、今回は「魔法界」についていくらか描写が入りましたね。魔法界の人々(マナマナ)や日常の様子が少し明らかになったように思います。といっても、基本的には人間界側とあまり変わらない印象。これまでは「マナマナ=プリマジスタの相棒=マスコット的存在」というイメージがありましたが、一般のマナマナは見た目的にもチュッピたちとほぼ同じなんだなと。もちろんこれまでも普通に登場していたので今更なんですが、改めてそんなことを感じました。これもメインキャラの関係で描かれていたことの再確認ですが、人間界では魔法の存在が一般には知られていないのに対して、魔法界の人々は普通にチュッピのことを認識しているのもちょっと気になるところです。このあたりも踏まえて魔法界の成り立ちなど今後描かれたりするんでしょうか?まあ、定番の設定ということで流していいところな気もしますけどね。
 また、プリマジスタのパートナーであるマナマナたちは基本的に変身後の姿である、というのも改めて明言されました。変身前の姿はあまり明かしてはならないと言われているようですが、この辺りはシナリオ的にも理由があるのか気になるところです。後はやっぱり、変身前の本来の姿がアニメで描かれるのか?というところですよね。今のところは全く公開の気配がないですが、例えば2年目の目玉にするとか……人間態になってCGライブでデュエットみたいのも良いんじゃないでしょうか。ビジュアルについても、今のマスコット態の印象と重なるものでも良いし、ギャップがあっても良い。いろいろ妄想が膨らみます。ここは是非とも期待したいですね。

 人間界同様に、ということで言うと、魔法界でもプリマジ(競技)は人気な様子。オフを利用して訪れたプリマジスタたちも盛大に歓迎されていました。この辺のやりとりはノリが良く……というか、ちょっとおかしいんじゃないかというくらいのテンションで面白おかしく描かれていて良かったですね(ワチャワチャ~!)。個人的には、「然り然り」という漆黒の明星氏の新作オタク相槌が好きでした。他のメインキャラ組だと、迷子になったまつりをちゃんと探していたみるきも見どころ。いわゆる「いい性格をしている」キャラである以上、下手な好感度上げは逆効果を生むこともありそうですが、なんだかんだ世話焼きなのは合宿編を通して印象付けられているように思います。

 魔法界からカメラを移すと、ひゅーいが向かっていたのはやはり橙真のところ。すっかり仲良しですね。ひゅーいの真意が見えない時点では距離感の詰め方が怖いな……という感じもありましたが、それこそ16話で彼自身もまだ自分の道を模索中なのがわかってからはひゅーいのことがだいぶかわいく見えるようになりましたね。橙真にくっついているのも、純粋な好意からなんだろうなというのがわかった感じです。変身後の姿も相まって、ワンコ的な可愛さがあるなと。

 そんな風にメインキャラたちの魔法界での休日が描かれた今回のエピソードでしたが、いつも通り縦軸要素もチラホラと。御芽河は相変わらず暗躍……というか、エンターテインメントとしてのプリマジを"管理"しているのだと改めて強調してきましたね。まつりは勝手に歌を歌うことを許されなかったり、祈瑠は合宿配信を取りやめたことを叱責されたり。今作のエンターテインメントは「大人の思惑渦巻く世界だぞ」というのをこれでもかというほど見せているなと思います。それでいて「夢と希望のプリマジ」などと語る阿智彦社長のうすら寒さも良かったですね。
 そして、ラストには文字通りの「なぞの声」も登場。まつりの脳内に鳴り響く「ジェニファーを助けて」という声を担当したのは羊宮妃那さん。『SELECTION PROJECT』などに出演されている若手の声優さんのようですね。セレプロもライブ展開のあるコンテンツなので歌って踊れる役者さんなのかな?とか思ってしまいますが、果たしてどんな役どころなのでしょうか。言葉の意味するところ、そしてまつりだけに聞こえる理由など、これからの謎をたっぷり含んだ引きでした。

 次回は待ってましたのみるきメイン回!合宿編でも随所で存在感を発揮していた彼女ですが、なんだかんだでメイン回は久しぶり。ここまでセーブしていた分、一気に爆発させるエピソードを期待したいですね。