しちさん21 (hatena)

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【アニメ感想】『ワッチャプリマジ!』第25話「検証データFile 御芽河あうるの場合」

YouTube見逃し配信】※2022年4月18日(月)まで


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 OP・EDも装い新たに、後半戦3クール目に突入。放送前に大々的に行われた10周年記念オーディションを勝ち抜きデビューした藤寺美徳さん演じる御芽河あうるも本格デビューし、まさに新展開の幕開けといった回でした。

#25 『検証データFile 御芽河あうるの場合』

脚本:土屋理敬、絵コンテ:小松達彦、演出:黒瀬大輔

 今週のトピックはやはりタイトル通り、あうるの本格登場でしょう。前回ラストではまつりたちに対して挑発のような発言をしていましたが、今回を見るとそこまで棘のある子ではないようですね。先週の発言についてはあくまでも阿智彦の伝言、ひいては御芽河の意向を伝えに来たといった感じでした。むしろ、そんなあうるに食って掛かるみゃむ・みるき・チムムの棘まみれな性格が目立つというか、プリマジ問題児たちが同じ方向に向かって暴言を吐いているのが「夢の競演」という気がして好きでした(笑)。
 ではあうる自身はどんな子なのか?という話ですが、とにかく自分の興味に一直線、という印象です。筐体CMでもいわゆるデータ系キャラなのは伝わっていましたが、研究者らしい人物像ですね。天才性も感じられます。「勝利確率〇%」だったり「集めたデータを再現すれば不確定要素は不要……」みたいな言い回しは割と王道というか古典的なデータキャラなので、「心のワチャワチャ」でプリマジをするまつりに早速惹かれる姿はチョロ可愛くも映りましたが、わからないことを積極的に調べようとする姿は研究者として見ると純粋に良い姿勢だなと思います。どちらの面から見ても魅力的なキャラクターですね。個人的な願望を一つ述べておくと、今のあうるのやり方……「データを集めて、それを分析して、自身の技術で再現する」ことも否定しないで欲しいなと思っています。やはりドラマにおいては心の動きとパフォーマンスが結び付けられることが(プリマジに限らず)多いですが、データを活用することや技術を高めることも魅力的であることに変わりはないはずなので。まつりも今はあうるのやり方は本当に楽しいのか?と疑問を覚えていますが、きっとあうるにとっては楽しいと思うんですよ。なのでそこはあうるがまつりのやり方を学ぶだけでなく、まつりもあうるの楽しみ方を学んで相互理解するという方向に持っていって欲しいなと思っています。

 あうるの楽曲・CGライブも初お披露目。表情の変化は控えめのキャラと見せかけて、割と微笑んだりかわいくピースしたりしているのがかなりキュートですね。一方で、楽曲はポエトリーな入りが印象的なクールな曲。これまでのプリマジソロ曲の流れを抑えつつ、あうるのキャラクターに合わせた差別化もしっかりできているように思います。オーディション出身ということもあってあうるはキャスト(藤寺さん)のことも他の方以上に気にしていますが、それで言うと初めてのキャラソンがこれというのはなかなかクセが強いな、なんて思ったりもします(笑)。

 楽曲つながりで、新OP・EDについても。OPは「Chasing the dream」、歌うのは引き続き鈴木杏奈さんです。前期OPが王道のアニソン!という印象だったのに対して、今回は小室サウンド的な楽曲に。後半戦らしさ・プリティーシリーズらしさがありますし、個人的にも好きな曲調なので既にお気に入りです。また、プリティーシリーズらしいと言えばOP映像。絵コンテ・演出を担当しているのは『プリティーリズム・レインボーライブ』の全OP、『KING OF PRISM -Shiny Seven Stars-』のOPなどでもお馴染みの川口敬一郎さん。Bメロ~サビあたりなんかは特に、RLのころを思い出すような安心感のある映像でした。まつり&あうる、ひな&あまね、そしてれもん&みるきと2人組のカットが多く、今後の展開のヒントにもなっているように思います。
 EDはみゃむ・チムム・きゃろんのマナマナトリオが歌う「チェックワンツー」。こちらは前期の流れを汲むような曲調でした。みゃむやチムムもカッコよくキメてますが、とにかくきゃろんがすごい。すなおさんの本領発揮ですね。マナマナの歌声は既存のソロ曲のコーラスも印象的ですが、プリマジスタとマナマナの本格デュエットも各ペアで聴いてみたくなります。

 2クール目にはどうしても合宿というワンシチュエーションから抜け出せない閉塞感があったのですが、今週はそこを抜けて新展開への期待も高める良い再スタートだったと思います。まずはあうる、そしてデュオ編?で盛り上げながらリューメとジェニファーの話へ向かっていく。クライマックスまでの道のりも見えてきたのではないでしょうか。後半戦、どんどん盛り上げていって欲しいですね!