しちさん21 (hatena)

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【アニメ感想】『ワッチャプリマジ!』第26話「あうるの英吉研究白書!」

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 あうる登場編第2弾。それと同時に、久しぶりにプリマジスタたち以外のキャラクターが目立つ日常回といった趣もあり、個人的にも好きなエピソードでした。

#26 『あうるの英吉研究白書!』

脚本:村山 功、絵コンテ:西田健一、演出:熊野千尋

 新登場のキャラクターを既存キャラと絡ませることで掘り下げていくのは定番の手法ですが、今回その"相手役"になったのはまさかの?まつりのおじいちゃん、英吉さん。意外な人選ではありますが、メインキャラ以外の出番はどんどん増やしてほしいなと思っているので嬉しかったです。合宿編が長く続いていたこともあり、本当に久しぶりの「日常回」という印象がありました。
 あうるの居候生活を見せるAパートでは、あうるのナチュラル失礼さを上手いことコミカルに描いていたなと思います。口は悪いけどあまり悪気は感じないあうると、同じく口は悪いけど言ってることは割と常識的なみゃむのやり取りがいい具合に砕けていて結構好きでした。また、嫌味に感じないのは陽比野家のおおらかさも大きかったと思いますね。まつりなんかはとにかくおっとりしていて、本人のかわいらしさも引き出されていました。「録音だって。しー、だよ。」とか、まつりのこういうふわふわしてるところが好きだな~と再確認。この辺は今回の脚本を書かれている村山さんが多く担当されている印象もありますね。2話あたりのまつりに近い感覚でした。

 また、あうるにとっては今回は気付き・学びの回でもありました。理論に基づいて生きてきた子が、昔ながらの職人の仕事ぶりに触れることで効率以外にも大事なことがあると気付く。そうまとめると定番な話運びですが、ただのデータキャラ否定・昔気質の賞賛にはなっておらず、現代的な気配りがされていたように思います。英吉自身も割と頭が柔らかいようで、あうるが持ち込んだオンライン販売やスマート家電を積極的に活用しているのも良かったですし、テクノロジーだけでは得られない物事も大切だ、ということの根拠に「あうるがまつりの研究のために陽比野家に来たこと」を挙げていたのも上手いなと。「自分の質問に自分で答えてちゃ世話ねえな」というセリフもありましたが、あくまでもあうる自身が自分で自分の行動に対する気付きを得ている、というのが好きな描き方でした。

 あうるが着々とまつりたちとの交流を続ける傍ら、オメガコーポレーションまわりの情報も少しずつ開示していくのはいつものスタイル。今回いちばん大きな情報はやはり、めが姉ぇがロボットだった!?ということでしょう。あうるの口から一言伝えられただけなので詳細は不明ですが、驚きの発言でした。一方で、あうるの変化を気に掛けたり、「ロボットのあなたに言ってもわからないか……」という言葉で表情が読めなくなるめが姉ぇの様子を見ると、今後あうるとめが姉ぇでドラマが始まりそうな予感もありますね。(おそらく)かな恵ボイスのシステムということで、めが姉ぇ≒タテジマ=あうるのパートナー、ということなのかなと思います。バディの存在はプリマジの大きな特徴。今後の展開が楽しみな関係性がまた増える一幕でした。