しちさん21 (hatena)

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【アニメ感想】『ワッチャプリマジ!』第29話「誰と組む?フィーリングデュオ大会」

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 TrutHの登場を受けて、デュオの嵐吹き荒れるプリマジ界。経緯が経緯ですしプリマジスタとマナマナのデュオはまだお預けですが、プリマジスタ同士のデュオ、という形で導入される流れになりました。3クール目のデュオ展開、やはりプリティーリズム(特にRL)の構成をオマージュしているようにも感じる展開ですね。

#29 『誰と組む?フィーリングデュオ大会』

脚本:天真みちる、絵コンテ:山本三輪子、演出:髙橋福大郎

 合宿組の5人にあうるを加えて、6人のプリマジスタ。まずはデュオに向けての組み合わせ決定の回でした。改めてキャラクター同士の関係性が分かりやすく描かれましたが、まつり・れもん・みるき⇒あまね様⇔ひな先輩の構図はうっすらとベースに敷かれているような印象がありますね。あまね様とひな先輩がニコイチ気味なのはともかく、後輩3人組からあまね様への矢印が引き続き伸びているのはなんだか面白いところ。
 組み合わせ決定までの過程はコミカルに描かれてましたね。最近は張り詰めた話が続いていたので、なんだか久しぶりの息抜き感がありました。こういう話になると輝くのはやはりみるきさんだなあと。面倒だからデュオはパスと言いつつ、「みるき争奪戦」が起きるかもと言われれば乗り気になり、あまね様に断られたらすぐにあうるちゃんに声掛けしてみたり、それでも通らなかったらやっぱり1人でやると言ってみたり……どんどん話を転がしていくタイプだなあと思いながら見てました。単純に、自分の主張がはっきりしている人なので見ていて気持ちがいいのも良いところですね。
 また、地味に注目ポイントなのは、以前から大会などでちょくちょく入っていた立木さんボイスのMCのビジュアル初披露。クレジットでも名前はそのまま「MC」なのが惜しかったですが、この人キャラクターだったんだ!という驚きがありましたね。ビジュアルが登場してもマイクを通して喋っているので、全部の台詞がこれまで同様の実況調になっているのが好きでした(笑)。

 紆余曲折ありつつ、最終的に落ち着いた組み合わせは「まつり・あうる」「ひな先輩・あまね様」そして「れもん・みるき」の3組。まあ、主題歌映像等でわかっていた通りの順当な組み合わせでした。今回のエピソードはみるき当番回でもあったと思いますが、この3組のお話がそれぞれ並行して進んでいたような側面もあって面白かったです。
 ひな・あまね組は順当オブ順当なので組み合わせ成立自体はすぐ。2人そろってまつりを評しているあたりからは先輩らしさも改めて感じました。また、この組み合わせだとチムムとぱたので絡みが生まれるのもちょっと楽しみなところ。調子乗りのチムムと尽くすタイプのぱたの、これまで掛け合いの印象は薄いですが、何か化学反応が起こせそうな組み合わせなので期待が高まります。
 まつり・あうる組は砂浜で良い感じ(byみゃむ)に。砂浜で良い感じになるのはショウさんとユンスから続く伝統ですね。まつりがあうるに渡したのが綺麗な貝殻とかではなくてしっかりアサリ(しかも渡すときに伝えたのが「美味しいよ」)なのがなんだかじわじわとツボに入ってしまいました。あうる本人はまだデュオに乗り気ではないようですが、ここは今後のエピソードで描かれていくことでしょう。
 そして今回メインで描かれたのが、れもん・みるき組。それぞれ違った形でコミュニケーションに難を抱える2人ですから、最初はデュオにも乗り気ではない様子でした。ただ、決定的に違うのは自分に対する自信の有無ですね。デュオをやりたがらない理由はそれだけでもないでしょうが、「自分なんて相手に釣り合わない」と考えてしまいがちなのがれもん、「相手ごとき自分には釣り合わない」と考えがちなのがみるき(笑)。似ている2人だからこそ意気投合して、全然違う2人だからこそ相手(れも→みる)に憧れる。まさにデュオの在り方としてベストな関係ですね。個人的な好みを言うと「腹の黒いところまで明け透けに言い合える関係」というのがすごく好きなので、この2人にはそんな感じになって欲しいな~という気持ちもあります。いろんな意味で、今後が楽しみになるコンビでした。