しちさん21 (hatena)

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【アニメ感想】『ワッチャプリマジ!』第30話「めがねとコンタクト」

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 めが姉ぇとの出会いが明かされる回だから、「めがねとコンタクト」。サブタイトルのセンスがとても好きですね。「作った人と作られた人」という疑似親子関係、主人と従者の関係、プリマジスタとファンの関係、そして共に子を成した(!?)関係……今回をもって、あうるとめが姉ぇが様々な関係が詰まった魅力的なタッグになったのではないでしょうか。

#30 『めがねとコンタクト』

脚本:土屋理敬、絵コンテ:松園公、演出:熊野千尋

 デュオ編への導入を挟み、カメラは再びあうるにフォーカス。3クール目当初は陽比野家にしっかり居候するのかと思ってましたが、既に帰宅していたんですね。逆に前回は由緒正しいデータキャラらしく(?)つっけんどんな態度を取っていたので、今週は英吉への懐きっぷりなどからチョロチョロピースなあうるちゃんの魅力が再度見られて嬉しかったです(笑)。

 自分の人生はずっと1人でコントロールしてきた……という語りから始まるあうるの過去話、そしてめが姉ぇ開発秘話。今週のエピソードは完全にあうるとめが姉ぇの回でした。以前にも言及があったようにロボットである今作のめが姉ぇ、開発したのはあうるだったんですね。トレードマークの「赤いめがね」もあうる由来だというのがなんだか素敵です。あまり直球の言葉を使うと安っぽくなってしまいますが、策謀渦巻く御芽河家において、(人工的な存在であるがゆえに)あうるのことを優しく見守っているめが姉ぇはとても愛に溢れているように感じました。AIだけに。
 個人的にはAIキャラには「AIであること」をアイデンティティにしてほしい気持ちもあるものの、人の心であるワッチャを動力としているが故に人の心を感じられる、というのもまた王道の良さがありますね。プリマジを見ていて欲しいと言われたときの嬉しそうな声がとても良かったです。そのシーン以外でも、これまでのどのめが姉ぇとも違った優しさと穏やかさが感じられるお芝居でかな恵さんは流石だなあと。

 今回のライブ担当はもちろんあうる。サイバーゲームコーデはなかなか印象に残る可愛さですね。タントちゃんが言うようにレギンススタイルなのもスタイルの良さが目立って良いですし、袖周りの透け感もキュートで魅力的なコーデでした。
 そしてライブ後には、あうるのワッチャとめが姉ぇのワッチャがぶつかり合うことで新たなエレメント・ボルト爆誕。いかにも伝説の聖獣といった趣のフェニックスさん、お茶目魔女おばさんのウンディーネ先生とはまた違ったパターンで、エレメントまわりにいろいろと工夫を凝らしているのは良いことだなと思います。ボルトのCVを担当するのはコーデメイツや前作めるめるでもお馴染み、RGR森嶋さん。プリマジでもちょこちょこといろんな役を担当されていて、キャストファンとしても嬉しくなりますね。今回はひとまず誕生しただけでしたが、今後ボルト自体の出番も増えてきたりするのでしょうか?タテジマ・めが姉ぇ・ボルトとあうる周りに非人間キャラが渋滞しているような印象もありますが、上手くバランスを取りつつ彼女なりのバディ要素を紡いでいって欲しいですね。

 あうるとめが姉ぇが心温まるエピソードを繰り広げた一方、実の家族である阿智彦と祈瑠くん、この2人はなんだか何をやっても面白いゾーンに突入してしまった感じが。成果物にしか興味がなく娘を褒めない阿智彦、自身の評価ばかりを気にして妹に対抗心を燃やす祈瑠……いかにもプリティーらしいダメンズだなあと思います(笑)。家族の在り方としてはあまり喜ばしいものではないように思いますが、これもまたプリティーシリーズの定番。そんな家族の行く末がどうなっていくのかも今後の見どころになることでしょう。
 また、祈瑠くんに関して言えばサポート役としてTrutHの2人と交流を始めているのも気になるポイント。男子プリマジが解禁された今、祈瑠くんのCGモデルが着々と準備されている可能性も十分にありえるかも?その辺も含め、今後も楽しみな御芽河ボーイズでした。