しちさん21 (hatena)

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【アニメ感想】『ワッチャプリマジ!』第32話「ただ1つの花~あまねのマジ~」

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 あまね様の回は本当に「あまね様の回」としか言いようがないというか、明らかに他の回とは一線を画す雰囲気。題材的にも繊細な心の悩みがメインになってくるので、なんとも感想に起こしにくいですね……(笑)。
 とはいえ今回は以前のあまね様回に比べるとわかりやすい表現になっているところも多く、見やすさも増していたんじゃないかなと思います。

#32 『ただ1つの花~あまねのマジ~』

脚本:天真みちる/坪田 文、絵コンテ:坂田純一、演出:黒瀬大輔

 プリマジスタとしても実力者として描かれ、作中人物たちからの人気も高いあまね様ですが、本人はひたすら自分のプリマジに対する姿勢に自信が持てず常に悩んでいる人。おまけにその悩みを大っぴらに相談できるような人でもないので、メイン回となると一人でひたすら内に内に悩み続けることになります。なので外から見ている視聴者的には、良くも悪くも「勝手にめっちゃ悩んで勝手に吹っ切れる人」みたいな見え方になるという。悩みってそういうものだよねという共感ももちろんあるんですが、もうこれあまね様の「芸風」だよなみたいな感覚も少しありますね(笑)。いよいよ彼女自身のモノローグにも「本当にめんどくさい」と出てきたように、自他ともに認めるめんどくささがあまね様の人間的な魅力なんだろうなと思います。

 今回は周囲の面々、特に、バディであるぱたのの存在が悩みを晴らすきっかけになっていたのがとても良かったです。ぱたのはぱたので自分の気持ちを叫んだだけだし、あまね様はあまね様でそれをきっかけに自ら気付きを得ただけなんですが、それで互いに悩みを解決できたというのは良い話だなと。直接的なアドバイスや諭しではなかったのが逆に説得力があって好きでしたね。プリマジの最大の特徴はやはりプリマジスタとマナマナのバディ関係にあると思っているので、こうして各ペアの絆を描くエピソードは印象に残ります。誰よりも自分に自信がないあまね様と、誰よりもあまね様を尊敬しているぱたの。この2人はそんな関係性が素敵ですね。

 あまね様回といえば他にも重要なキーパーソンはおり、その一人がプルミエ・エトワールこと翠子先輩。今週も相変わらず存在感がありましたが、基本的にあまね様の中のイマジナリー翠子先輩なんですよね。実際の翠子先輩は今どこで何をしているのか、あまね様のことをどう思っているのか。こうも繰り返し登場するとだんだんと気になってきます。あまね様の全ての原点ですからね……。1年目のあまね様回はもう残り少ないとは思いますが、超えるべき壁として、いつかご本人の登場も期待しています。