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ひな先輩を曇らせ隊大活躍。あまね様とはまた違った形で心に爆弾を抱えていたひな先輩がいよいよ爆発したようなエピソードでした。
#33 『太陽を目指す者たち』
脚本:坪田 文、絵コンテ:西田健一、演出:伊藤 浩あまね様回の次はデュオの相方となるひな先輩の回です。
1クール目で「マジだからこその悔しさ」が描かれたように、壁にぶつかってしまうこと、それを乗り越えるためにもがき苦しむこと……というのはドラマになる要素です。もちろんそうした苦悩は魅力になるときとそうでないときがあるんですが、幸か不幸かひな先輩は完全にそこが売りのキャラクター。今回は前後編の前編ということも手伝って、じっくりとダメージを与えられる展開になりました。改めて見返すと、30分まるまる重ための空気で進行していたなと。その分繰り返し見ているとちょっと退屈さもあるようにも思いましたが……まあ、この辺りは好みの問題ですね。
退路を断ってステージ上で宣戦布告をするもかわされ、ステージ裏でも決定的な追撃を受けたひな先輩(ジェニファーの言い方が悪すぎる笑)。失意の中、雨に打たれながら彷徨っていたのは例の歩道橋でした。avex旧本社ビル前の歩道橋がモデルで、『レインボーライブ』でもお馴染みのあそこですね。ソロモングループや城之内コンツェルンの看板もあるので、本当に同じ場所……というか、同じ背景素材?シリーズファンとしては楽しい小ネタで、全然そんなシーンではないんですがテンションが上がってしまいました(笑)。
ひな先輩が打ちひしがれている傍ら、わりと面白い動きをしているのが橙真。ひゅーいとともに御芽河側にコンタクトを取ったことで、ジェニファーや祈瑠くんといったキーパーソンたちと次々接触しているのが目立ちます。リューメを失ったジェニファーの寂しさ、「マジ」な人々に対する祈瑠の苛立ち……そういったあれこれを目撃しているのが終盤に活きてくるのかもしれません。良くも悪くも女子プリマジスタたちは自分たちのプリマジと向き合っているので、魔法界との縦軸のお話を男子が請け負うというのもアリかもしれないなと改めて思いましたね。