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みるきヘブンズ回。良い話であると同時に問題作な感じが実にみるきらしく、そしてプリティーシリーズらしい回でした。
#44 『みるきぃどり~む♡めしあがれ(ぺこり)』
脚本:高橋征也、絵コンテ:小松達彦、演出:米田光宏今週のハイライトはやはり光のエレメンツ・ルークスさんでしょう。100%自分の趣味のためにみるきに黒髪を要求する驚きのムーブで、既に「モラハラDV野郎」と専らの評判。こういう嫌なやつの質感が妙に生々しいと何となくプリティーシリーズっぽいなという感じになりますね。いや、別にそんなやつばかりでもないんですが。
黒髪(=地毛)のみるきは「生まれたままの自然な姿」、ピンク髪のみるきは「目指した"カワイイ"に向けて努力した姿」であり、その対立でどちらを選ぶのか?というのが話のとっかかり。ただ、結論を出すにあたってここに優劣をつけなかったのがこの話の肝でした。あくまでも大事なのは「自分が心の底から納得できているか」ということ。つまり、"マジ"でやりたいかどうかなんですよね。作品のテーマとして初回から一貫している部分ですし、そこに拘り続けてきたまつりが強く説得する流れも納得がいくものになっていて、良い話運びだったと思います。自分が持って生まれたものを愛すことも、変わるために努力することも等しく素敵なことなので、それをどちらも肯定するのは改めて大切なメッセージだったんじゃないかなと思います。一つの髪型を貫くのではなく、「気分が変わったら全然違う髪にするかも」と、最後には良い意味で軽く捉えていたのも好きでした。アニメだと都合上やりにくいですが、実際は髪型なんてタイミングによって変えてナンボですしね。
「イワナイ」の2番は印象が変わるところも多くてプリマジ個人曲の中でも好きだったので、ライブシーンでの使用はやはり嬉しいもの。ただ、一番好きなのは間奏の「DING-DONG……」の裏でささやきが続くところなので、そこがカットされてしまっていたのは残念。
みるきの話と並行し、ここ数週引きこもっていた祈瑠くんのお話も展開され始めました。みるき回に挟んできたのはなかなか意外というか、個人的にはちょっとまだ対比が見えていないところもあるのですが、共通するキーワードとしては「主役」「主人公」あたりになるでしょうか。後は、ひたすら父の期待に沿おうとしていた祈瑠と、自分のやりたいことを貫いたみるき(とはいえ、これはプリマジスタ全員かもしれません)の対比か。意外な組み合わせは基本的にウェルカムなので良かったですが、祈瑠(or橙真)とみるきの接点がもっと直接的な描写で組み込まれているとわかりやすかったかも?という気はしますね。それはそれで無粋かもしれませんが。
さておき、祈瑠くんからは「かつてプリマジスタを目指していたこともあった」と言質が取れたので、これはもう男子トリオは確定と見ています。ここからどういう経緯でデビューにつながるのか、祈瑠くんのドラマも楽しみにしています。