しちさん21 (hatena)

アニメや特撮系を中心に、楽曲・映画・イベントなどの感想を書きます。

【アニメ感想】『キラッとプリ☆チャン』第66話「デザインパレット!おしゃれはおまかせだもん!」【プリチャン感想】

66

↓↓↓【66話 1週間無料配信】↓↓↓


 7/12は桃山みらいさんのお誕生日!というわけで、そんな彼女のお祝いシーンから始まった今週のプリチャン。さらには新サブキャラの登場もあり、なにかと賑やかなエピソードでした。

* * *

 改めて、冒頭描かれたみらいのお誕生日会。プリチャンで誕生日エピソードをやるのは珍しい(というか、初?)ですね。誕生日に限らず、あまり年間行事を取り上げているイメージがないのはスタッフ陣が4クール作品を作るのが初めてな影響かななんて勝手に思ったりもしていますが、個人的にはそうしたオーソドックスな話づくりも結構好きなので、こうしてたまにリアル日程と連動したエピソードをつくってくれると嬉しいです。もちろん、これまでも夏休みエピソードを筆頭に季節とかに合わせた話づくりはされていましたけどね。

 誕生会に参加した面々だけでなく、これまで出会った様々な方からもお祝いのメッセージが。こういうタイミングでサブキャラたちの姿が見えると嬉しいというか、なんだか得した気持ちになります。そして世界的デザイナーやらアイドルマネージャーやら人気漫画家やら、気づけばみらいの人脈もすごいことになっている気が(笑)。とはいえ、考えてみれば彼女自身いまやトップクラスの動画配信者ですからね。交友関係も広がるわなあということでしょうか。
 カット的に一瞬ではありましたが、見逃せないのはアンジュさんからのメッセージ。1期では毎週毎週抑えきれない存在感を放っていたアンジュさんでしたが、2期に入ってからその存在が確認できたのはもしかして初めてかな?プリチャンでこういうことをしてくるということは近々再登場の機運が高まってきたということかなと。なんならメッセージにも「また会いましょう」と書いてありますしね。以前にも言っていることですがアンジュさんはまだまだ描く余地も残っていると思いますし、単純に好きなキャラクターでもあるので再登場はとても楽しみ。首を長くして待っていたいと思います。

 そして、今回地味ながらかなり思い切った変化が加わったなと感じるのは、「マスコット」概念の登場。以前登場したデザインパレット内のナビゲートキャラであるキラッCHUが、虹ノ咲さん……もといだいあちゃんの手によって言語能力を獲得し、マスコットキャラの座に落ち着いたものと思われます。
 プリティーシリーズでは可愛くないマスコットキャラというのは恒例の存在でしたが、プリチャンは「過去シリーズとの差別化」「地に足のついた世界観」という方針のもと、これまでそういった存在は登場させていませんでした。私はそうした姿勢がとても好きで、2期で路線変更が入ったのを感じつつも「ここは守られるだろうし、守ってほしいな」と思っていた一線がこの「喋るマスコット」だったので動揺を隠せないというのが正直な気持ちではあるのですが……ただ、それでもプリチャンの世界観で無理なく馴染むようかなり丁寧に進めてきたな、ということは伝わってきます。まずもって、今回のキラッCHUは独自の意思こそありそうですがあくまでファンタジーな存在ではなく、おそらく虹ノ咲さんが組み上げたAIのようなものだと思われます。虹ノ咲さんのゴリゴリのPC環境を見るに(アニメのキャラクターであるという補正込みではありますが)それぐらいできても不思議ではないかなという気がしますし、バーチャルだいあちゃんについても演じているというよりはAIに近いものである、という伏線にしてくる可能性もありそう。そういう意味では、商業ノルマ(という前提で話してしまいますが)を効果的に展開に活かしていると言えますね。登場までの期間も2期が始まって1クール後と十分に準備期間がありましたし、デザインパレット回では先行してナビゲーションキラッCHUが登場していました。今から思い返すと、2期に入ってからキラッCHUやシルクちゃんをやたらと推していたのもこのための布石だったのかもしれません。
 来週以降どの程度の出番でどのような扱いになるのかはまだわかりませんが、今のところは「ちょっと残念さは残るものの、工夫は感じるので受け入れたい」というところですかね。まっ、さすがに使者や神は出てこないと思うので、そこで差別化はできるでしょう(フラグ)。

 話を今回のエピソードに戻すと、1日遅れでお祝いにやってきたおしゃまトリックスをきっかけに、キラッツ3人でみらいやえもの母校である小学校へ向かう流れに。この話のつなぎ方はとても自然で上手かったですね!姉山妹山ママ山とそれぞれ懐いているようなそうでもないようなな関係を築いているおしゃまがとてもかわいいですし、「ウサギ小屋の当番が~」という流れはそれこそ小中学生はそろそろ夏休みの時期だなあというのを感じる展開。さらに言うなら「昔通っていた小学校を懐かしむ」という行為自体が既に懐かしい(笑)。こうした日常感を描写してくれるのがまさにプリチャンのいいところだなと思います。

 小学校で出会ったのは以前登場したきなこちゃんとあいすちゃん、そしてもう一人の女の子、「もなか」ちゃん。このメンツはキャストがWUGの面々というのも大きな特徴の一つであるわけですが、WUGと言えば楽曲の大半をクリエイター集団・MONACAがプロデュースしているユニットなので、もなかちゃんの名前が呼ばれるたび妙な笑いがこみあげてしまったのはナイショです。そんなMONACAちゃん……もとい、もなかちゃんのCVはこちらもWUG出身、最近では『らんがばん!』のナレーションも担当する永野愛さん。俺っ娘ボイスは新鮮な気がしますが、不器用ななかにかわいらしさも見え隠れしていて良かったのではないでしょうか。
 もともとのジャージコーデもあれはあれでかわいかったと思いますが、彼女は別にそれを貫きたいわけではなく、オシャレをしたい女の子。というわけで、みらいプロデュースのオシャレコーデもかわいらしく……かわい……かわ……いや色合いキッツイな!……という気はするものの、気合の入ったヘアアレンジもあって素敵にイメチェンできていたと思います。こうして生まれた「アイスモナカきなこ味」、ライブどうこうとは言わないにしてもこれからもちょくちょく配信している姿が見られるととても嬉しいですね。

 さて、新ユニットと言えば、今回気になるフラグが建ったのは妹山こと桃山ひかりちゃんとおしゃまトリックス。キャスト的にライブが待望されているおしゃま、そして「主人公の妹」という伝統的にデビューしがちなポジションにいるひかり。彼女たちが全員クラスメイトだったということもあって3人でユニット結成か?みたいな希望の声も43話以降多く見受けられました。そして今回のデヴィの「デビューしないのか?」という問いかけと、まんざらでもなさそうなひかりの反応、さらには放送後解禁された1期BD第4巻ジャケットがまさかのひかり×おしゃまだったことにより一気に現実味が増したように思います。


 しかし、個人的な意見を言わせてもらうならできれば安直にデビューというのはやめてほしいな……という気持ち。おしゃまに関してはシーズン1の総括感想でも言ったのですが、「ライブはしないけどメインキャラにかなり近いカテゴリで存在感を放っている」というのはこれまでのシリーズでもあまり見ないポジションだと思うんですよね。それはプリチャンアニメ自体が良くも悪くもライブの扱いをつかみ切れていない故でもあるのですが、せっかくそんな貴重な立ち位置なんだからそのまま活かしてほしいという……まあ、私のわがままです(笑)。
 ひかりについてはシンプルで、「ぶっちゃけデビューしちゃうとのんと被りすぎる」という理由。ハイスペックで若干生意気な弟・妹というのはいつききゅんからのシリーズの伝統とも言えますし、細かいところでキャラクターの差別化はしっかりできているとは思うのですが、やはり近い年に印象強い前例があった以上あまり得策ではないような気もします。もちろん、過去シリーズとの兼ね合いなんて現行ファンには本来一切関係ないことですが、デビューするのであればあまりノンシュガーとイメージが被らない形でお願いしたいところ。「みらいののん」なんて失礼な呼び方はもうさせないぞ!くらいの勢いをもって話を作っていってほしいと思いますね(私も同じくらい失礼な呼び方を他作品とかではやっている可能性もあるので、大きな声で批判はできませんが)。


【次回予告】



 次回は再びディアクラウンのターン。すずとまりあがいよいよユニット結成に向けて動き出す模様です。発表時からニコイチ的扱い、登場してからも互いに何度も関わってきた2人ですが、すずデビューに関してはやや遅れをとった感のあるまりあ先輩。ユニットデビューに向け、いったいどのようにすずの心を動かしてくれるのか。はたまた、すずからまりあにはいったいどのようなアプローチをしてくるのか。虹ノ咲さんも久しぶりにメインで関わってきそうに見えますし、2期始まって最初の山場になりそう。新ユニットがどんな形で生まれるのか、楽しみにしています。