しちさん21 (hatena)

アニメや特撮系を中心に、楽曲・映画・イベントなどの感想を書きます。

キラッとプリ☆チャン #プリチャンファンファーレ 2023 感想

 「プリ☆チャン」単独タイトルでのライブイベントは『Hello! プリ☆チャンワールド』(2020)『Welcome to プリ☆チャンランド!』(2021)に続く3回目。プリチャンランドが既にアニメ最終回後&有観客での公演だったので今回の売りというかトピック的なものは何かあるだろうか、と思っていたけど、そういえば発声可での単独は初だったね。過去の2公演同様、楽曲の魅力も作品の魅力もしっかり引き出す良いライブイベントだった。

セットリストとか演出とか

 ハロプリの時のセットリストが「大きなサプライズはなくとも期待するポイントはしっかり押さえて、かつ予想よりも少し上を行く」ものですごく好きだったのだけど、今回もその時の印象に近い満足度だった。1期から3期まで時系列に沿って進めていくのは5周年の記念にもふさわしいし、何よりミラクルスター6人をライブの軸として全編に散らしながら配置できるのがとても良い。あと、出演者全員での「ドリーミング☆チャンネル!」で終わるライブが見たいとず~っと言ってきたので、それが今回叶った*1のが本当に嬉しい!ユニット曲も全員歌唱主題歌も、昼夜合わせてとかではなく1公演で全シーズン分が楽しめるつくりだったのも良かったなあ。

 各曲の見せ方で最も光っていたのはやはり「プラネタリウムの殻」だと思う。2コーラス目終わりのブレイクをグッと伸ばして、長い静寂を作ってからの再開。音を切った瞬間に会場全体に走った息をのむような緊張感がたまらなかった。発声可能になったライブで敢えて「無音」を演出に取り入れるのが粋な発想だったし、それが(おそらくは)演出意図通りにやり切れたことへの嬉しさもある。なんならそのままアカペラで1パート歌うんじゃないかと思ったくらいなので、いつかはそんな演出も見てみたい。持ち曲が少ない方々はどうしても新鮮さを持たせにくいので、こうして見せ方で工夫してくるのはイブ社長に限らず今後も期待したいところ。

 また、キラッツとメルティックの新衣装*2は明確に新要素。ハッピーバルーンコーデもさることながら、リアルに顕現したサイバーキャットコーデがあまりにもかわいすぎて面食らってしまった。というか、あのモコモコの手で変わらずハンドマイクを使ってるのにびっくりする。個人的には、ステージ上での歌パフォーマンスはハンドマイクが最も見栄えが良いと思っているので、とても嬉しかったけどね。

MC

 プリライブのMCはキャラクターとしてやるのが定番だけど、今回は台本レベルでのキャラクター感がひときわ強かったような印象がある。チャンネル開始の口上があったのと、出られなかったキャラクターへの言及があったからかな?ライブMCとしてはあんまりガチガチに作りこむより「一応キャラでやろうとしてる中の人」くらいが好み*3なんだけど、これはこれでストーリーを感じてもらおうという意図はわかるし、その気持ちは嬉しい。

 ベストMCは物販紹介パート。ニコニコしながら視察にやってきたと思ったら、マスコッツから語尾がうつっちゃう指出イブ社長のゆるふわぶりが本編さながらだった。斎賀さん録り下ろしのソルルボイスもありがたかったな。

今後のプリチャン

 お知らせコーナーは資料集&ハイスクールプリチャン続報。と言ってもだいたいミクサライブのスタッフトーク回で言われていた内容なので驚きはないけれど、着々と進行しているのは安心。ミクサライブのときは何も決まっていないと言っていた新キャラも、「銀河さだめ」と名前が発表になった。逆に言うと名前以外はまだわからないんだけど、銀河ということで宇宙ネタで広げていくのかな?とか想像も膨らむ。当然キャスティングもされるだろうし曲もあると思ってるので、それこそ今後のプリティーライブへの登場も楽しみにしていたい。

 ところで、プリのライブで恒例の話題(関係者・ファンを問わず)に新曲の要望があるけれど、ことプリチャンに関しては新曲をやるときはいきなりライブでサプライズ披露するより、付随するキャラクターのお話と一緒に出てきてほしい。ユニット別の新曲&ドラマCDみたいな感じで展開が続いたらいいなーと思っていたので、バーチャルミュージカルというのは当たらずとも遠からずなんだよね。もちろん長編1本でどこまでもカバーできるわけではないだろうけど、今後のライブにも活きるくらいいろんな曲が増えたらいいなあ。そしてずっと言ってることだけど、ハイスクールの楽曲も出揃ったら今度こそコンプリートCDBOXの発売を頼む!!

*1:忘れてるだけで過去にあったらごめんなさい

*2:アニメ3期コーデ

*3:この辺のバランスはマスコッツがめちゃめちゃ上手い