しちさん21 (hatena)

アニメや特撮系を中心に、楽曲・映画・イベントなどの感想を書きます。

プリティーシリーズ #ウィンターライブ2023 に行った

  • オフィシャルレポート(昼の部)

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 恒例化して久しいプリティー冬ライブ。今年は最多出演人数をさらに更新し、3時間と長丁場の公演に。シリーズをまたいだコラボや出演者全員で歌う書き下ろしの全体曲もあり、夜公演の最後にはビッグな特報もあり。いつもよりも合同ライブの旨味が感じられ、2024年のプリティーシリーズに期待をさせるライブだった。

ライブ全般

 今年はメインステージのほかに3ヶ所のサブステージがあり、それらを繋ぐ花道でアリーナ席が十字に切られるような構成が特徴的だった。例年以上にキャストが客席に近づく構成で素敵……だったのだけど、花道部分はレッドカーペットが敷かれているのみで、高さが客席と同等だったのが非常に惜しい。花道寄りの席の満足度はすごかっただろうけど、アリーナ内側の席だと極端に見にくかったんだよね……席による当たり外れが大きすぎるので、そこは素直に高さのあるステージにしてほしかった。プリフェスの時とか、コロナ前のウィンターとかは普通に複数ステージできていた気がするので、今後はその形が良いなあ。

 セットリストに関しては、今年ははっきりブロック分けがされていたのである程度順に追う形で振り返っていく。

プリマジ

 トップバッターはプリマジチーム。『ワッチャ!プリーズ!マジック!』で盛り上げてから、そのまま全員でステージ各所に散らばりながらソロ曲を続けて披露した。先に述べた通り今年は客席に近づくことが多い構成だったのだけど、プリマジのライブに合わせるとフロートタイムを彷彿とさせるな、と思った。曲数のバリエーションがどうしても少ない中で、前回までと印象を変える上手い見せ方だったと思う。ソロ曲が続く間もみんなを見られるのが嬉しい。昼夜共に上手側にいたので、イワナイ』で相良みるき殿から爆レスもらって満面の笑みの鈴木れもん氏が見どころだった。みるれも!

コラボ①:ゴーゴー・マナマナーズ

 プリマジスタ達の呼び込みを受け、飛び出してきたのはマナマナ3名……と、マスコッツ!コラボがあること自体は事前にフラグを建てていたけど、わりと早い段階で作品跨ぎの交流が生まれてワクワクの導入だった。MCに定評のあるマスコッツと、朗読劇の勢いそのままに大暴れだったマナマナチーム(特にチムム)の掛け合いは流石の一言で、初のシリーズまたぎコラボに相応しい組み合わせだったんじゃないだろうか。夜の部で小池みゃむ氏と山下七海ッCHUが向き合ってるときになんかニコニコしてるな?と思ったら、その後のMCで七海ッCHUからのファンサがあったとツッコミがあったのが面白かった。

 ただ、これも欲を言うとパフォーマンスでのコラボ感がさらに強くなるともっと嬉しかったな、というのはある。今回はそれぞれコラボ相手のチームの時にバックダンサーとして踊っていたけど、できれば一緒に歌ってほしいし、それでなくてもある程度並んで踊るような形だとコラボの旨味がさらに出るんじゃないかな*1。そこは今後のプリティーライブに期待したいポイント。

プリチャン

 マスコッツに続くパフォーマンスはご主人様、ということでプリチャンチーム。個人的にイチ推しのタイトルだからというのもあるけど、やっぱりプリチャンは楽曲やライブ構成のセンスが良い。立て続けの楽曲披露、そしてキラッツ/メルティック/リングマリィは昼夜で楽曲を変えるなど、シンプルに音楽の魅力で勝負していたように感じる。結果としてプリライブ特有のコントぶりがあまり味わえなかったのは残念だった気もするけど、そこはハイスクールが始動したらまた変わるんじゃないかな。夏のワンマンで初披露になった新衣装も改めて使用され、2023年のプリライブの締めくくりに相応しいパートだった。

 ただ、ひとつだけ注文をつけるなら(こんなん多いな……)『ファイナルイルミネーション』はやっぱり4人でやって欲しいなあ、とは思う。キラッCHU含めた4人のキラッツで歌ってこその「一緒なら最強」なので。

コラボ②:夢川きょうだい

 コラボパートその2は夢川兄妹。意外にも2人揃うのは久しぶりで、21年のプリパラオータム以来、ウィンターライブだと……2018年以来!?のはず。というわけで、期待に応える形で筐体曲の『夢川きょうだいのクリスマスメドレー』が披露された。よく聞いていた曲なのでライブでも見られたのが嬉しいし、ライブに合わせて細かいところでアレンジが加わっているのも良かった。「さっきからユメユメ……うるさいぞ!」の言い方がやわらかくなってたりね。

プリパラ(女子プリ)

 プリパラチームはやっぱり手数が多いのが魅力。基本的にどのキャラも複数の曲があるしいざとなれば新曲も作れる(?)ので、いろんなセットリストが組めるのが強みだなあと思う。発声OKの『ゴー!ゴー!ゴージャス!』は久しぶりだったので、「V!I!P!」も「VIP!セレブ!」も楽しくやることができた。

 一方で、快打洗心じゃなくて以心伝心だったのが少し残念だったのは浸透度合いの違いに他ならないので、本当に早く音源化して欲しいところ。

プリパラ(男プリ)~コラボ③:WITH × レオナ

 久しぶりの参加になったWITHだけど、やっぱり華もあるし貫禄もついてきたし、めちゃくちゃ良いアイドルだな……と再確認。昼の『ALWAYS WITH YOU!!!』にはマイベストプリライブとして印象的な2018ウィンターを彷彿とさせる楽しさがあった。夜の部では『好きにしてI-I-Z-E』=>『darkness soul』=>『チョコレートアイスクリーム・トルネード』という代表曲3連発ですっかりテンション爆上がりになってしまったし、やっぱり男プリの楽しさは他のコンテンツではなかなか得難い栄養素だ。

 そして、今回のライブ最大のハイライトだったWITHとレオナの"男プリ"コラボ!さすがはi☆Risと言わんばかりのフルダンスに、ばっちり(中の人的に)女声ヴォーカルでのソロパート……これこそまさに旨味が完全に出し切れていた素晴らしいコラボだった。レオナの「頼っていいよ 俺には」、たまんないね……。

アドパラ

 分け方的にはここはアドパラ……でいいのかな?流石現行作とあって、新要素が多いブロックになった。ガァルマゲドンの新コーデもさることながら、サプライズだったのはポォロロ氏の初登場。キャスト的にはもちろん(みらいとして)参加済みのはやまる先生なんだけど、ポォロロとして考えたら告知無しのシークレット参加なんだよね。ウィンターライブは当日の朝にTVで初オンエアされた曲を披露する、なんてこともままあったけど、今回はついに公開前のエピソードから新曲を持ってくる形になった。あまりちゃんとポォロロ氏の2人が並んだ時に生まれる暖かな空気が反映されたような、初披露でもしっかりと観客の心に沁み込む良い曲だったね。

ラストスパート

 プリマジ、プリチャン、プリパラと一通り作品ごとのブロックを終えると、最後は作品にとらわれずのラストスパート。相変わらず『奇跡の降る』の振り付けは異様に可愛いな……とか、『Brand New Girls』がプリチャン代表として上手くハマっているな……とか、いろいろ言いたいことはあるけれど何より良かったのはやっぱり『I FRIEND YOU!!』、特にバック映像。1タイトルごとに大きく印象を変えるのがプリティーシリーズの特徴だけど、全てを貫く魅力の一つがタツノコCG班だと思っているので、CG映像を使われるとグッとオールスターの魅力と歴史を感じるなあと……そのままオールフレンズ版にアレンジした組曲が聴いてみたいななんて贅沢な願いを感じさせるくらい、シリーズファンとしては感無量の時間だった。

 合同ライブの締めくくりに全員披露が定着していた『Make it!』だけど、今回は主人公5人によるパフォーマンス。以前に4人での披露はあったけど、今回はあまりっぴーもあまらず参加できたのが「アドパラの主人公」という立ち位置を明確にしていて嬉しかった。そして、Make it!をこの位置に持ってこられた理由のひとつがついに登場した書き下ろしの全体曲『FRIENDSHIP PALLETE』プリマドンナのように各作品のフレーズが散りばめられたりはしていないけど、逆に言うと「これから先」を見据えた楽曲なんだなと感じられた。「プリティーシリーズの曲」としてこれからも歌い続けて欲しいし、耳に馴染ませるためにも早めに音源も出してくれると嬉しい。

おしらせ

youtu.be

 プリマジスタジオ・ハイスクールプリチャン・アドパラと各タイトルに発表ごとはあったのだけど、それら全てを吹き飛ばすインパクトを持ったビッグサプライズが夜の部終演後に流れた特報=プリティーシリーズ新作始動!もちろん"いずれ""何らかの形で"の再開に期待はしていたのだけど、まだしばらくは充電期間だと思っていたので予想よりも早い再開に心の底から喜びがあふれ出た。まだまだ情報が少ないので蓋を開けてみればガッカリ、の可能性はゼロじゃないけど、まずは開けられる蓋が出てきたことを素直に喜びたい。

 ライブイベントもこれまでは実質「どんどん人が増えていったプリパラのライブ」だったけれど、繰り返すように今回は「プリティーシリーズの各タイトルが集まる冬の合同ライブ」の側面が強かったように思う。コラボとか、全体曲とかね。2023年は各タイトルでの単独イベントをやった後にウィンターがあって良いバランスだなあと思っていたけど、来年以降も新シリーズを交えて「プリティーシリーズ」が盛り上がっていったらこんなに嬉しいことはない。先への期待を胸に、まずは来月の続報を楽しみに待っていようと思う。

*1:今回配信は見てないからわからないけど、現地モニタだとコラボ相手のダンスはあまり抜かれてない気がしたのが残念