#岬なこ 1st LIVE Nice to ME to YOU
— 岬なこ STAFF (@MisakiNakoSTAFF) 2023年11月11日
埼玉公演
記念すべき1stライブに…
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皆様のおかげで埼玉公演を無事終えられました💛#岬なこ_1stLIVE_埼玉 pic.twitter.com/ULZb5kAhpV
ソロアーティストとしての初ライブ。曲の魅力、歌声の魅力、生バンドの魅力については信頼を置いていたので気になっていたのは構成がどうなるかだったけど、かなりベストに近い形だったのではないだろうか。ここまでのリリースがアルバム1枚・シングル1枚なので曲数を増やすために一部カバーを盛り込んだりもあるのかな?と思っていたのだけど、蓋を開けてみればオリジナルの楽曲を余すところなく披露し、2時間未満でビシッと終わらせた。長くやればいいというものでもないし、その判断が正解だったことは公演後の満足感が確かに物語っている*1。もちろん尺埋めだけが理由ではないだろうけど、楽曲以外の部分でもイントロの延長やバンドインストなどが多く披露されていて、生バンドの利点がバッチリ活かされていた。そして何より、バンド演奏に合わせてのソロダンス・朗読ナレーションがとても良かった!なこちゃんのボーカリストとして以外の武器も最大限に利用する工夫で、しっかりと"岬なこのライブ"ならではの強みを見せられていたように思う。
パート別に見ていくと、やはり中盤の「群青セツナ」→「つぎはぎの世界」→「HURRAY!」がハイライトだった。朗読ナレーション+バンド演奏の時点で雰囲気が作られていくのも上手いやり方だったし、どの曲も歌唱・演奏ともに音源以上の力強さがあった。特に、締めくくりになる「HURRAY!」のラストのドラムプレイは目にも耳にも残るカッコよさだったなあ。それとこれは公演全体を通してなんだけど、照明やセット替えの演出も曲に合わせた形で凝っていたのがとても魅力的だった。
今回の公演で初お披露目になった楽曲「色づく」は、なこちゃん本人の作詞とのこと。"作詞:岬なこ"はいずれ絶対にあるものだと思っていたので、このタイミングは満を持してといった印象。デビューアルバムのインスト曲「75_AM6:30」「75_PM11:30」のハミングのメロに詞を当てるというのもなるほど納得感のあるサプライズだった*2。作詞曲のタイトルがこれだったことで、他の曲にも"色"にまつわるフレーズが結構多いんだな、という気付きもあった。「おやすみ」の"明日はどんな色になるんだろう"なんかはまさに直球。単に普遍的なテーマだからかもしれないけど、もしかしたらアルバムの裏テーマ的なのがあったりするのかな?なんて考えも膨らむ。公演中にも言っていた通り、「色づく」の歌詞はまたじっくり見られる機会があると良いな。
アンコール1曲目は「恋のカウント1・2・3」を予想していたので「街角カレイドスコープ」が先に流れたのは驚いたけど、クラップも楽しい曲だし確かにアンコールにも映えるなと思った。冒頭の歌を飛ばして喋りだす自由さはまさにライブ感。散歩の曲なので、今後は客降りして練り歩きとかあったらさらに楽しいかもと期待している。その後の「恋のカウント~」ではパートごとのソロプレイに合わせてのバンド演奏があって大満足だし、そのまま「morning morning」のおかわりに突入したところで盛り上がりも最高潮を迎えたように感じる。ライブの〆もいろいろあるけれど、やっぱり最後まで上がり切ったテンションの中で終わるのはこの上なく楽しかった。
公演としては素晴らしい初演だったとしか言いようがないけれど、敢えて注文を付けるとアーティスト活動的な新情報も欲しかったなとは思う*3。個人での音楽活動も長く定期的に続いてほしいので、この辺は大阪公演に期待。声優アーティスト・岬なこのより一層の活躍が楽しみになる公演だった。