しちさん21 (hatena)

アニメや特撮系を中心に、楽曲・映画・イベントなどの感想を書きます。

『22/7 ANNIVERSARY LIVE 2023』を見た

↓↓配信アーカイブは11/14(火)まで!↓↓

 6周年を迎えたナナニジ。「計算中とライブ配信だけ見る」みたいな距離感に落ち着きつつあるので今回もふら〜っと配信で見ていたのだけど、舞台形式の公演だったのがしっかり刺さって、事前の想定以上に楽しく見ることができた。メンバーはカフェ「SEVENS RAINBOW」の店員に扮して開店から閉店までのカフェ業務をこなし、その流れで楽曲を披露する。と言ってもあくまでも舞台"形式"であって舞台ではないので、メインとなるライブパフォーマンスの合間合間をカフェ経営の寸劇で繋いでいくような形。もちろん本人たちの言葉で語るMCにも魅力があるのは前提だけど、今回の形式だと公演の全編がパフォーマンスになるので見る側も一切気持ちを切らさずに見られるのがとても好み。というか、特にコンテンツ系の声優ライブ*1はもっとこの形を取り入れて欲しいなと思っていたので願ったり叶ったりだった。台本があるにしても本人たちのキャラクターやこれまでのキャリアは役どころに盛り込まれていたので、ひとつひとつのセリフにもしっかり笑いどころや泣きどころがあった。これまでの全部を物語として綺麗に受け入れるのも少し違うかもしれないけど、しっかり店長"代理"を務めあげるサリーちゃんとかはやっぱりグッと来ちゃうな……。それから、今回の形式云々とは関係ないけど最初と最後のナレーションが詩ちゃんだったのもちゃんと記しておきたい。すごく嬉しかった。

 公演の最後には役としての、そして本人たちの言葉で「東京ドーム」という目標を明言した。今の自分の距離感から正直に言うなら、大きすぎる目標だとは思う。けれどこれは言うまでもなく(というより公演中でも言っていた)、かなえさんの卒業時の手紙にあった「本当はドームにも立ちたかった」という言葉がきっかけだろう。そういった目標をどこか諦めていた自分がいた、そういう気持ちを零した彼女の言葉がグループに明確な目標を与えたというのは、ひとつの物語としてはとても美しいと思う。いきなりの単独公演が厳しいとしても、今よりももっと地力をつけていけば大型の合同ライブみたいなチャンスもあるかもしれないし、荒唐無稽と諦めるのはまだ早いとも思っている。大きな大きな目標に向け、22/7のさらなる精力的な活動とその行先を、せめて見守る自分でありたいと思える公演だった。

*1:ナナニジは路線的にはもうちょっとアイドル寄りだけど