しちさん21 (hatena)

アニメや特撮系を中心に、楽曲・映画・イベントなどの感想を書きます。

入野自由『愛さずにはいられない』【豪華盤】パッケージクレジット

LACM-34466/2023年12月6日発売

【公式サイト商品ページ】

kiramune.jp

【トラックリスト】

<CD>

1. 愛さずにはいられない

2. Hi

3. Overdrive

4. Bonus Track (制作音声日誌)

<Blu-ray>

IRINO MIYU ONLINE LIVE 2021 "True to me"

【楽曲クレジット】

Tr.1 愛さずにはいられない

作詞・作曲:大橋ちっぽけ

編曲:岩崎隆一

All Instruments & Programming:岩崎隆一

Tr.2 Hi

作詞・作曲・編曲:Sean Oshima

All Instruments & Programming:Sean Oshima

Background Vocals:sana (sajou no hana)・門岡加織・笹倉かな・水上スイ・紗乃ひお

Tr.3 Overdrive

作詞・作曲・編曲:Sean Oshima

All Instruments & Programming:Sean Oshima

【制作クレジット】

Performed by 入野自由

Produced by Kiramune Project

Chief Producer:桑園裕子 (バンダイナムコミュージックライブ)

Director:甲 克裕 (Smile day'S)

Artist Management:junction

 

A&R:石田友希 (バンダイナムコミュージックライブ)、西田瑛美 (バンダイナムコミュージックライブ)

Assistant A&R:森川志帆 (バンダイナムコミュージックライブ)

 

Creative Producer:家城賢太郎 (バンダイナムコミュージックライブ)

Creative Coordinator:山口吏久 (バンダイナムコミュージックライブ)

 

Promotion:中邨剛也 (バンダイナムコミュージックライブ)

 

General Producer:黒田 学 (バンダイナムコミュージックライブ)

 

Recording & Mixing Engineer:星野孝文 (Climbers)

Recording Studio:PLAZA STUDIO, STUDIO SUNSHINE

Mastering Engineer:田中龍一

Mastering Studio : WARNER MUSIC MASTERING

 

Hair & Makeup Artist:浅津陽介

Stylist:村田友哉 (SMB International.)

 

Art Direction & Design:吉田倫平

Photographer:江隈麗志

 

Illustration:木村 昴

 

Sean Oshima by the courtesy of A-Sketch Inc.

 

[Blu-ray Staff]

Blu-ray Authoring:鈴井 崇晴 (JVCKENWOOD Video Tech Corporation)

Blu-ray Video Encode & Studio Coordinate:辻井 潔 (JVCKENWOOD Video Tech Corporation)

岬なこ 1stLIVE『Nice to ME to YOU』埼玉公演に行った

 ソロアーティストとしての初ライブ。曲の魅力、歌声の魅力、生バンドの魅力については信頼を置いていたので気になっていたのは構成がどうなるかだったけど、かなりベストに近い形だったのではないだろうか。ここまでのリリースがアルバム1枚・シングル1枚なので曲数を増やすために一部カバーを盛り込んだりもあるのかな?と思っていたのだけど、蓋を開けてみればオリジナルの楽曲を余すところなく披露し、2時間未満でビシッと終わらせた。長くやればいいというものでもないし、その判断が正解だったことは公演後の満足感が確かに物語っている*1。もちろん尺埋めだけが理由ではないだろうけど、楽曲以外の部分でもイントロの延長やバンドインストなどが多く披露されていて、生バンドの利点がバッチリ活かされていた。そして何より、バンド演奏に合わせてのソロダンス・朗読ナレーションがとても良かった!なこちゃんのボーカリストとして以外の武器も最大限に利用する工夫で、しっかりと"岬なこのライブ"ならではの強みを見せられていたように思う。

 パート別に見ていくと、やはり中盤の「群青セツナ」→「つぎはぎの世界」→「HURRAY!」がハイライトだった。朗読ナレーション+バンド演奏の時点で雰囲気が作られていくのも上手いやり方だったし、どの曲も歌唱・演奏ともに音源以上の力強さがあった。特に、締めくくりになる「HURRAY!」のラストのドラムプレイは目にも耳にも残るカッコよさだったなあ。それとこれは公演全体を通してなんだけど、照明やセット替えの演出も曲に合わせた形で凝っていたのがとても魅力的だった。

 今回の公演で初お披露目になった楽曲「色づく」は、なこちゃん本人の作詞とのこと。"作詞:岬なこ"はいずれ絶対にあるものだと思っていたので、このタイミングは満を持してといった印象。デビューアルバムのインスト曲「75_AM6:30」「75_PM11:30」のハミングのメロに詞を当てるというのもなるほど納得感のあるサプライズだった*2。作詞曲のタイトルがこれだったことで、他の曲にも"色"にまつわるフレーズが結構多いんだな、という気付きもあった。「おやすみ」の"明日はどんな色になるんだろう"なんかはまさに直球。単に普遍的なテーマだからかもしれないけど、もしかしたらアルバムの裏テーマ的なのがあったりするのかな?なんて考えも膨らむ。公演中にも言っていた通り、「色づく」の歌詞はまたじっくり見られる機会があると良いな。

 アンコール1曲目は「恋のカウント1・2・3」を予想していたので「街角カレイドスコープ」が先に流れたのは驚いたけど、クラップも楽しい曲だし確かにアンコールにも映えるなと思った。冒頭の歌を飛ばして喋りだす自由さはまさにライブ感。散歩の曲なので、今後は客降りして練り歩きとかあったらさらに楽しいかもと期待している。その後の「恋のカウント~」ではパートごとのソロプレイに合わせてのバンド演奏があって大満足だし、そのまま「morning morning」のおかわりに突入したところで盛り上がりも最高潮を迎えたように感じる。ライブの〆もいろいろあるけれど、やっぱり最後まで上がり切ったテンションの中で終わるのはこの上なく楽しかった。

 公演としては素晴らしい初演だったとしか言いようがないけれど、敢えて注文を付けるとアーティスト活動的な新情報も欲しかったなとは思う*3。個人での音楽活動も長く定期的に続いてほしいので、この辺は大阪公演に期待。声優アーティスト・岬なこのより一層の活躍が楽しみになる公演だった。

*1:別にカバーそのものを否定しているわけではないけど

*2:前フリまであったのに聴いてて気づかなかったのは一生の不覚

*3:ラジオイベントの解禁はめでたいけど、少し毛色が違う気はするので

『22/7 ANNIVERSARY LIVE 2023』を見た

↓↓配信アーカイブは11/14(火)まで!↓↓

 6周年を迎えたナナニジ。「計算中とライブ配信だけ見る」みたいな距離感に落ち着きつつあるので今回もふら〜っと配信で見ていたのだけど、舞台形式の公演だったのがしっかり刺さって、事前の想定以上に楽しく見ることができた。メンバーはカフェ「SEVENS RAINBOW」の店員に扮して開店から閉店までのカフェ業務をこなし、その流れで楽曲を披露する。と言ってもあくまでも舞台"形式"であって舞台ではないので、メインとなるライブパフォーマンスの合間合間をカフェ経営の寸劇で繋いでいくような形。もちろん本人たちの言葉で語るMCにも魅力があるのは前提だけど、今回の形式だと公演の全編がパフォーマンスになるので見る側も一切気持ちを切らさずに見られるのがとても好み。というか、特にコンテンツ系の声優ライブ*1はもっとこの形を取り入れて欲しいなと思っていたので願ったり叶ったりだった。台本があるにしても本人たちのキャラクターやこれまでのキャリアは役どころに盛り込まれていたので、ひとつひとつのセリフにもしっかり笑いどころや泣きどころがあった。これまでの全部を物語として綺麗に受け入れるのも少し違うかもしれないけど、しっかり店長"代理"を務めあげるサリーちゃんとかはやっぱりグッと来ちゃうな……。それから、今回の形式云々とは関係ないけど最初と最後のナレーションが詩ちゃんだったのもちゃんと記しておきたい。すごく嬉しかった。

 公演の最後には役としての、そして本人たちの言葉で「東京ドーム」という目標を明言した。今の自分の距離感から正直に言うなら、大きすぎる目標だとは思う。けれどこれは言うまでもなく(というより公演中でも言っていた)、かなえさんの卒業時の手紙にあった「本当はドームにも立ちたかった」という言葉がきっかけだろう。そういった目標をどこか諦めていた自分がいた、そういう気持ちを零した彼女の言葉がグループに明確な目標を与えたというのは、ひとつの物語としてはとても美しいと思う。いきなりの単独公演が厳しいとしても、今よりももっと地力をつけていけば大型の合同ライブみたいなチャンスもあるかもしれないし、荒唐無稽と諦めるのはまだ早いとも思っている。大きな大きな目標に向け、22/7のさらなる精力的な活動とその行先を、せめて見守る自分でありたいと思える公演だった。

*1:ナナニジは路線的にはもうちょっとアイドル寄りだけど

『Dancing☆StarプリキュアThe Stage』( #ぼくプリ )を見た

 いよいよ開幕した舞台プリキュア。しばらくブログも放置気味だったので、リハビリを兼ねて感想を書いていく。ネタバレは控えめにするけど、ゼロではないのでご注意を。

ダイジェスト映像

シナリオ・キャラについて

 前半はプリキュアのフォーマットをはっきりとなぞって「これは『プリキュア』なんだ」と感じさせ、後半に行くにつれて2.5次元舞台的な独自性も出てくる……という構成だったように思う。冒頭のキュアトップ変身は実に「第1話」だったし、キュアロックの変身エピソードはしっかりと「第2話」だった。そこから先は「TVシリーズで言えば第◯話」みたいな印象は薄くなってきたんだけど、そこはやっぱり1本の舞台作品なので、長編話にシフトした感じ。

 キャラクターに対する尺配分は上手く、プリキュア5人はもちろん妖精のパドドゥ・顧問の伊藤先生・ゲストエピソードを担当する蛍くんと充くんまで全員に魅力を感じられるだけのドラマが作れていたのが良かった。お気に入りのキャラはキュアロック/夏目颯斗くん。自分のやりたいダンスに思い悩むドラマは共感もあったし、冷静かつ常識のあるツッコミも好き。歴代キャラでいうと六花に近い印象かもしれない。ザ・主人公ピンクキュアな明るさを持ったキュアトップ/星河楽もかなり好き。ドキプリ繋がりで言うなら、こちらもマナさんに負けず劣らずのカリスマ性があった。それから、意外性No.1だったのはキュアカグラ/天弦晃雅さん。緑キュアだし、イラストは穏やかな笑みを浮かべていたしで癒しキャラかなと思ってたらめちゃめちゃワイルドな厳しい先輩だったよ……。*1

 2時間半でしっかり1エピソードまとまっているのだけど、まだ回収されていない伏線も多く、さらに最後には明確に続編を意識してそうな展開もあった。現時点で決まっていることがあるのかどうかはわからないけど、なんらか続編があれば素直に見たいな〜と思える作品だったし、さらなる盛り上がりを期待しながら楽しみに待っていたい。

『男子』のプリキュア

 発表時に一番反響が大きかったのはここだった気がするけど、蓋を開けてみればいい意味で全く気にならないポイント。「僕たちがプリキュア!」という力強い断定のキャッチコピーの時点でわりと信頼していたけれど、「男の子"なのに"プリキュア!?」みたいな視点が舞台中に一切なかったのが非常に見やすかった。主人公たちはプリキュアのことを「ヒーローみたいなもん」というふうに表現しているのだけど、ちょうど現行のTVシリーズプリキュアのことを「ヒーローガール」と定義しているおかげでその表現もより飲み込みやすくなっている気がして、シリーズとしていい連携が取れているな、とも思う。

『舞台』のプリキュア

 アニメ作品として積み上げてきたお約束のあれこれが舞台として表現されているのがやはり大きな魅力だったと思う。特筆したいのは「変身バンク」*2。シルエット映像を投影した衝立、アンサンブルキャストによるエフェクト表現、(可能な限り)敢えてステージ上でも小刻みに衣装替えをする見せ方、そしてキャスト本人によるダンスパフォーマンス……素晴らしい発想力で「変身バンク」としか言えないシーンを舞台上で再現していたと思う。関係者の口ぶりからも力を入れたポイントなのが伝わるし、見ていてもこのシーンでバッチリ心を掴まれたのでその後はより信頼しながら見ることができた。

 反面、妖精のパドドゥについては良くも悪くも舞台という媒体に合わせたキャラクターになっていたように思う。これは本当に良くも悪くもとしか言いようがないのだけど、「おもしろい(funnyな)キャラ」になってるんだよね。鷲尾プリキュアの妖精といえば男性声優の裏声がひとつの魅力だと思っていたのでパドドゥのことはだいぶ楽しみにしてたんだけど、そういう「成人男性がファンシーな妖精をやっていること」が舞台だと観客の笑い声という形で劇中世界に伝わってしまう、というのは自分でも思いもよらない発見だった。となると作品側としてもそれを取り入れる方向に進むのは必然で、ダイジェスト映像にもある「おっさん!」「おっさんて言うな!」的なやり取りはもう少し勢いを増しつつ舞台を通して3〜4回くらい繰り返され(てたと思われ)る。それはおもしろいんだけど、プリキュア的というよりかは2.5次元舞台的なユーモアに感じられて、個人的にはほんのり違和感を伴うシーンだった。逆に言うと、そのくらい細かいポイント以外はほとんど気にならなかったんだけどね。

『ダンス』のプリキュア

 事前のインタビュー記事などで鷲尾さんとほさかさんが「普通の男子高校生がダンスにかける日常の部分を大切にしたい」といったニュアンスの発言をされていた通り、ダンス部の青春は舞台においても高い比重を持っていた。日常シーンでも戦闘シーンでも差し込まれるダンスは舞台映えするし、物語的にもダンスでぶつかり合って通じ合うのが青春らしくて良かった。それと、主人公たち一人一人が得意な/好きなジャンルを持っていてそれが戦士としての特徴にもつながるっていうのがプリキュアらしさも高めていたんじゃないかな。「ロックはRockじゃなくてLock」のあたりとか、そういうモチーフに対する知識の盛り込み方、あるあるだよね。欲を言えば変身コール中にジャンル名も差し込んで欲しかったとか、音楽系でスイートと印象は被るかもとかは思ったけど、TVシリーズでダンスプリキュアをやってもこんな感じなのかなと思えたのは制作チームのリスペクトによるところだろう。

***

 驚きとともに発表された『ぼくプリ』だが、個人的にはこういった番外作品的な試みは好きなのでとても楽しい作品だった。差し当たっては続編、ひいてはこうしたチャレンジ企画がこれからも成立するシリーズであって欲しいな、と思う。と言うわけで、よければまずは配信で、レッツ・ダンス・ハイ!↓

*1:演じる寺坂頼我さんはかなり天然のようで、カーテンコールでは場を和ませていたのでそのギャップに役者だなあ、と思ったりもした

*2:本来の意味合いの「バンク」とは異なるけど、便宜的にこう表現させてほしい

2023/09/16 神谷浩史 #WAOライブ 千秋楽に行った

 5月のキラフェスは行ったけど、神谷さんのソロライブ(もっと言うとKiramuneアーティストのソロライブ)を現地で見るのは初めて。配信あった公演はちょくちょく見てたんだけどね。

 前から作家推しでポイントポイントでは聴いていたけれど、Kiramune全般でいうとこの1年くらいでちょっとずつ履修中、という感じなので、今回のライブのベースが『ワヲ!』と『appside』なのは置いてけぼりにならなくて済んで良かった*1。Day2だけ行ったキラフェスでは聴けなかった大好きな「モアライブラリ」も回収できたし、アコースティックでは「まあるい気持ち」、カバーメドレーでは「愛しさのコントラスト」(超カッコいいイントロもバッチリあり)、そしてラス前には「mille crepe」と、過去曲からも好きな曲が多くセットリストに入ってきていて嬉しかったな。

 逆に、自分にあまり馴染みがないけど代表曲だし人気だという曲もやっぱりあって、それらは会場の熱気がグワっと増すところも含めて曲の印象が鮮明になった。「TEN-GOKU」が来たので「ソーシャルネット・ワーカホリック」と並べるかな?と思っていたところに突如飛び出す「イズムリズム」!すごい盛り上がりだったね。ソーシャルネットはソーシャルネットでアンコールラスト枠をかっさらってるのも面白い。さらに、千秋楽ではもう一曲「1番星」も。過去曲予習を進める中で気に入ってた曲のひとつなので、良い締めくくりができた。

 曲間の繋ぎがスムーズだったり、MCではBGM的に演奏を加えたり、早替えの繋ぎも兼ねたバンドプレイだったり、生バンドの利点も多く感じられた。当然、1曲1曲がバンド演奏でさらに魅力を増しているのも大きな魅力。後は、MCの流れで1節だけだったけれど、ギター/バンマスの増田武史さんが歌唱を担当した「ダァクシャドウのこもりうた」を生歌で聴くことができたのも感慨深い。話せば長くなるけれど、今こうしてKiramuneを追いかけるようになった原点には間違いなくeyelis*2がいるのでね……。

 「今回はホールツアーなのでダンサー等は来ませんが、その分音楽をじっくりお届けできたら」と神谷さんは言っていたけれど、音楽の魅力に加えてエンターテイナーらしさも存分に感じた公演だった。男性ファンもわりと来ていて、まさに「老若男女楽しめる優良コンテンツ」笑。ラストに発表されたキラフェスをはじめ、これからのKiramuneアーティストとしての神谷さんの活動も楽しみだなあ。

*1:新譜なので当然と言えば当然だけど

*2:増田武史さん、川崎里実さん、前口ワタルさんによるクリエイターユニットで、増田さんはボーカルも担当

2023/09/09 #Liella_4th_東京Day1 に行った

 3rdツアー以来に武蔵野の森へ。日程やアクセスの都合なので別にユニットを狙いに行ったわけではなかったんだけど、5yncri5e!は良いユニットだなあと思った。個人的に推しているメンバーが多い*1のもあるんだけど、全学年バランスよく取り揃えて、いい意味で先輩後輩のグラデーションが出ているのがすごく魅力的。4人を従えてなこちゃんがセンターに立ってるのを見たときは率直に「うわあ超頼もしい!」と思えたし、そういうシンプルな感情は強く印象に残る。カッコよかったなあ。

 直近のLiella!の中でもだいぶお気に入りだった「キラーキューン☆」「MIRACLE NEW STORY」が序盤に連チャンで来たあたりでテンションが爆上がりして、そのまま最後まで熱量を落とさずに楽しめた。まだ過渡期というのもあって11人での披露曲はそう多くはなかったけど、その中に「常夏☆サンシャイン」が入ってきたのは個人的には意外だったな。「私のSymphony」なんかはもう完全にプロジェクトのテーマソングだし、「Day1」は(ちょっと好きすぎじゃない?と思いつつ)ライブの鉄板曲なのでわかるとして、常夏に特別そういう理屈が浮かばなかったので。でも、実際に披露されると会場の盛り上がりがものすごくて、意外なところに強力な武器があったんだなあと得心した。この夏は異常なくらい暑かったのも手伝って、今ツアーを代表するような素敵な選曲になったと思う。2期生3期生はもちろん、葉月くんも参加できて良かったね!

 ラストは「UNIVERSE!!」。これはちょっと予習が甘くて、幕間で「あの新曲を……」みたいなことを言われたときにもピンと来なかったくらいだったんだけど、アリーナ全体でのWowWowのシンガロングが良いじゃん……と思えたのが印象的。最近はどこに行っても基本ライブ用耳栓を使ってるんだけど、このときばかりは会場の音全体を聴きたくて片耳外したくらいなので。ラブライブ!のイベントは周辺の熱量と自分の熱量が重なり切らずにそのままスンッ……となってしまうこともあるんだけど、今回は最後までいい塩梅で楽しめたなあ。アニメ3期も控えて、11人体制はまだまだこれから本格化する段階。完全体となったLiella!さんのこれからも楽しみにしています。

*1:キャラクターはオニナッツ推し、キャストは大熊さんが好き。加えて、なこちゃんとはソロ活動で縁ができた

22/7 #白沢かなえ卒業スペシャル 公演を見た

 
 
 
 
 
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公演のこと

 ライブはあか姉のキャラソンに始まり本編ラストの「地下鉄抵抗主義」へとつないでいく、白沢かなえをフィーチャリングしつづける構成。中でも「キウイの主張」のかなえるラップは今回限りのスペシャル感があって、大きな見どころだった。

 「空のエメラルド」→「曇り空の向こうは晴れている」を筆頭に単純に好きな曲も多かったし、「いつの間にSunrise」「僕は今夜、出て行く」「ヒヤシンス」と、これまでの卒業メンバーに向けて作られた曲たちが改めてかなえさんの卒業に向けられるのがとても良いセットリストだった。卒業メンバーたちの想いをグループとしてまた背負うようでもあり、そこにかなえさんの気持ちも重ねて乗せるようでもあり、ね。Sunriseに関しては「君はMoon」と並べたのも綺麗だった。

 順番が逆になっちゃうけど、昼の部も「覚醒」ラストの台詞をはじめとしてかなり気合を感じた……ラップバトルも想像以上に楽しくて、昼夜ともども良いライブだった。

卒業のこと

 ナナニジメンバーの卒業公演を見るのは4回目、つぼたち5人が卒業のキャラクターライブを含めると5回目だろうか。ちょうど先ほど(7/29放送)の計算中でらんらんが言っていたように卒業自体は珍しいことではなくなっているけれど、でも一つ一つが理由も感情も違うものだよな、と思う。特に今回はかなえさんが卒業後の芸能界引退を公言していることも手伝ってか、より寂しい気持ちがある。

 メンバーの卒業を何度か重ね、後輩メンバーが入ってきた時点でナナニジは明確に「形を変えながら続いていくグループ」になった。1期生は変則加入の詩ちゃんを含めても残り4人。もちろん積極的にそうなって欲しいと思っているわけではないけど、いよいよ全員の卒業というのも現実味を持って頭によぎるようになってきたのを実感してしまう。ただ、逆に言うとそういう変化を経た今だからこそ、なおのこと1期生はいろんな苦楽を共にしてきた戦友のように見える。今残っているメンバーも、既に卒業したメンバーもね。かなえさんから同期の面々にかける言葉も、見送るメンバーの表情も、すごく感じるものがあったな……。

 寂しい気持ちはあるけれど、僕から言えることはやっぱり「アイドルでいてくれてありがとう」しかない。あか姉のこともかなえさんのことも、まだまだ忘れない自分でいたいな。