しちさん21 (hatena)

アニメや特撮系を中心に、楽曲・映画・イベントなどの感想を書きます。

【アニメ・特撮感想】2018/12/16 ニチアサ感想〜HUGプリ44話・ジオウ15話・ルパパト44話・プリチャン37話〜

 ウォズ、変身するってよ。
 などと古い言い回しが思わず口をついたくらいにはヌルッと3号ライダーが発表されましたが、こちらは年明けの話。まずは今の話をしっかり見ていきましょう……というわけで、今週のニチアサ感想になります。

HUGっと!プリキュア
#44『夢と決断の旅へ!さあやの大冒険!』
 さあや個人回(おそらく)ファイナル。「一度思った夢に囚われず、そこからさらに新しい夢を見つける」という大筋は良かったと思いますし、母へのリスペクトや蘭世とのお互いを認め合う関係など、抑えるところはしっかり抑えていた印象なのですが……お手軽VR空間のせいで一気に興が削がれてしまっているというか、話への集中ができなくなってしまっているなあとは感じました。ここ数週は重い(?)話や心情の動きを軸にした話が続いたので、この辺りで楽しげなイベントを挟むような意図があったのかもしれませんが、やはり1年のドラマの〆を薄味にされてしまった薬師寺さんは若干不憫。良くも悪くも、他の子を支えている時やドリルやカメラにワクワクしている時の方が魅力的に映るキャラだったなぁと思います。
 ただ、構成的なことと切り離して考えるとコメディ展開自体は面白かったと思います。『魔法つかい』推しは何がキッカケなのかわかりませんが(笑)、「いいってことよ」とノリのいいほまれなんかも良い味を出してましたね。そしてきゃわたんははぐたん、じゃない、はぐたんはきゃわたんでした。

#15『バック・トゥ・2068』
 いよいよ『ジオウ』本体のエピソードが本格始動かな、という印象。甘い甘いと視聴者からも言われ続けていたゲイツくんですが、本人にも自覚はあった様子。ソウゴを信じつつあったことを認めながら、オーマジオウが動き出したことで改めて気合いを入れ直す展開でだいぶ彼の言動を受け入れやすくなったかなと思います。一方のツクさん(公式サイトで呼ばれていてかわいかったので使ってみる)はソウゴをどうしたいのかよくわからなくなってきているので、この辺り再定義してほしいところ。私が序盤を見直せばいいだけかもしれませんが……
 そんなわけでレジェンドは控えめなエピソードですが、士は引き続き登場。ゴースト編では多段変身のみでしたが、今回は満を持して仮面ライダーディケイド」へと変身。前回の感想でディケイドの演出がなってないと言わせていただきましたが、当時のパイロット監督である田﨑竜太監督の帰還によりようやっと「ディケイドが帰ってきた!」という感覚になりましたね。カードを裏返す際のSEもちゃんとありますし、ビルドにカメンライドしてからもライドブッカーで攻撃。剣を撫でる仕草も見られて嬉しかったです。出番は来週くらいまでかなと思いますが、後は手パンも期待したいところですね。もちろんシナリオ的にもどんな役割を果たすのか楽しみです。

#44『見つけた真実』
 今週はいろんな意味で警察にグッとくる回。サブタイトルに含まれる「真実」が指すものはノエルにまつわるもの、そして東雲悟の……と、両方にかかっていると思われますが、個人的には後者の方がその衝撃がスッと入ってきた感があります。スピンオフ自体が良い出来だったこともあり、本物の悟はとうに命を落としている(?)と知らされたときは見ている側としてもショックでした。今後の展開次第ではまだどうなるかわかりませんが、なかなか受け入れがたいものですね。ただ、ドラマ的にはそんな状況からある種の敵討ちに燃えるパトレンジャーの姿にアツいものを感じました。特に背面から捉えた4人変身のシーンは素晴らしくカッコよく、中澤監督の「後ろ姿の魔術師」の異名(by宇都宮P)は伊達ではないな、と(笑)。それと、けして喜ばしいことではないのですが「サイレンパトカイザー」という存在に妙な文脈が追加されている分、登場時にはまさにグッとくるものを感じたりも。このブログでも繰り返し言っているように、買い支えていない私にこの辺り言う資格はあまりないのですが……
 そして次回予告はまたトンチキな雰囲気(笑)。とはいえあらすじなどを見ると化けの皮関連の話も進んだりするようなので、どんな回がくるのか楽しみにしたいと思います。

#37『ウィンターなスペシャルやってみた!』
 来年の展開について不安もあったのですが、無事シーズン2が決定したプリチャン!先日公開された監督インタビューでは今後の展望も語られ、ますます期待が高まりますが、まずは4クール目への足がかりとしてのウィンタースペシャル大会エピソードとなりました。
 ……と、意気揚々と臨んだ本日の視聴なのですが、スペシャル大会回のさばき方にはまだ不安が残るな、と感じたのが正直な感想でした。予選を開催し、サブキャラ的にアイドルチームを出してくるのは面白いんですが最終的にキラッツVSメルティックにしかならないのはやはり残念なポイント。この辺りは筐体との連動含めて課せられているノルマも大きいでしょうから難しいとは思いますが、あまりマンネリ感が出過ぎないようにシーズン2では工夫が欲しいところです。それこそ今週は負けイベントくるタイミングかと思ったんだけどなあ……。
 また、どこまでが脚本段階での指定かわかりませんので名前を出して言うのもあまり良くないかもしれませんが、今回の脚本を担当された佐藤裕さんは割と素でヒヤッとするようなネタを放り込んできがちなところがあるように思います。今回でいうとおしゃまトリックスのハイパー不正行為がありましたし、18話(サマースペシャル)のときもカレンの極端な贔屓審査(に見える)など引っかかる描写があったので、大会回とは若干相性が悪いのかなと感じたり。6話・10話の頃は上手くキッズアニメにアジャストされているなと感じましたし、31話のようなコメディ回では持ち味を存分に発揮されていると思うのですが……大会回に関しては冨田さんや中村さん、兵頭さんあたりがご担当いただけると安心かなぁという思いはありますね。

 不満点から入ってしまったので、気を取り直して良かったところについても。今後の本筋にも関わる部分かなと思いますが、「トッププリチャンアイドルとは?」という問いに対する「なってみなくちゃわからない」という答えはとても良かったです。少し話はズレるかもしれませんが、「形から入る」っていうのは素晴らしいことだと思うんですよね。自分自身が頭の中だけでこねくり回しがちな人間だからかもしれませんが、「とにかくやってみて、結果は後からついてくる」という考え方ができる人、裏返せばそれだけの行動力と決断力のある人には憧れがあります。作品の話に戻しても、「やってみなくちゃわからない。わからなかったらやってみよう!」という1話から貫かれているテーマをさらに1段階進めたような形になっていて上手かったと思います。
 次回はいよいよあいらさんが本格始動のもよう。実は今週もっと出ると思っていたので肩透かしだった分、来週の登場には期待しております。