しちさん21 (hatena)

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【アニメ感想】『ワッチャプリマジ!』第46話「貴女に捧げる…『愛しています』」

YouTube見逃し配信】※2022年9月12日(月)まで


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 ヘブンズ編ラストを飾るのはあまね様。今週も話の軸は2つ、「あまね様と翠子先輩」と「阿智彦と道人」。不器用な2組のコミュニケーションが動き始めた回でもありました。

#46 『貴女に捧げる…『愛しています』』

脚本:高橋征也/坪田 文、絵コンテ:大空征基、演出:伊藤 浩

 冒頭、いきなり召喚される翠子先輩には有無を言わせぬパワーがありました。のちのちのシーンを見るに事前に翠子先輩本人には(+あまね様にも?)ウンディーネ先生が話を通していたのだと思いますが、視聴者的には文字通りニュッと生えてきた翠子先輩が正真正銘の本人らしいという前提で話が進んでいくあたりにちょっとしたシュールさを感じましたね。
 そんな本物の翠子先輩、あらすじを見ると意外と破天荒なタイプだったりするのかな?と思っていたんですが、そこまでではなかったですね。とはいえ、これまでのあまね様の回想で描かれていたようなミステリアスな感じとはちょっと違った様子。彼女もまた嫌われることを恐れ、会話から逃げてしまう弱さを持った人間だった……ということなのかなと(やや自信なし)。人から見た印象と本人の思考は違うよね、というあるあるを活かした展開は地味にお気に入りのポイントです。

 そんなあまね様-翠子先輩ペアと対比される形で描かれたのが、阿智彦と道人。どちらも、衝突や関係性の変化を恐れて会話から逃げてしまっている2人です。みるき回の祈瑠と同じように、終盤で進めるべき御芽河サイドの話をちょっとしたトピックで各個人回に重ねる流れですね。やや苦しい印象もありますが、工夫をしているなと思うところでもあります。
 あうるに叱責される道人のシーンは、「プリティーシリーズの男」らしいある種の情けなさが感じられて妙に好きなところ。プリティーダメンズの座は阿智彦と祈瑠くんの一騎打ちでしたが、ここに来て道人が猛追しているように思います(笑)。というのはまあジョークも交じっての魅力ですが、諸手を挙げて素直に良かったな、と言いたいのはラストの阿智彦の演説。裏に目的があったにせよ、これまで阿智彦がプリマジを「エンタメ」として育ててきたことが、この最終盤でキーになるのがとても好きでしたね。

 これでエレメンツ持ち全員のヘブンズ化が成功し、阿智彦どころかフェスリダ学園長ともなんだか和解の雰囲気。なにやら駆け足な気もしますが、これで残すところはジェニファーの救出のみという状態になった形でしょうか。2年目以降の展開がイマイチ不透明なので良くも悪くも先が見えないこの頃ですが、なんにしてもこのシーズンのラストをしっかりと盛り上げていって欲しいところですね。