しちさん21 (hatena)

アニメや特撮系を中心に、楽曲・映画・イベントなどの感想を書きます。

2023/05/14 『Kiramune Music Festival 2023』( #キラフェス2023 #KMF2023 ) 感想

全体所感

 Kiramuneは元から楽曲を聴いていたアーティストと今回のキラフェスに合わせて予習したアーティストがいるけど、それぞれのアーティストの特色もありつつレーベル全体の楽曲に共通する魅力があるので、そのアーティスト陣が一堂に会するフェスはすごく楽しいものだった。基本的に最新のリリースを中心に披露するので、新参ファン的には予習しやすい、入りやすいのも良いところだったな。これは毎年*1フェスをやっているからこその強みだと思う。

 公演時間が長いというのも前もって聞いていたので体力面で不安もあったけど、こと今回に関しては座席が良かった(3階スタンド席だけど、ブロックの最前列)ので適度に座りながら見ることもできて、辛さを感じずに楽しめたのはラッキーだった。全アーティスト2周して本編が終わり、アンコールで「僕らの描く未来」を歌ってから告知含む〆の挨拶がはじまったときは「最後にEndless Notesで終わりかな?想像よりは短く感じるな~」とか思ってたけど、そこから全組をもう1周するアンコールがはじまったので納得。アンコールは曲代わりのタイミングで前後のアーティスト同士ちょっとした掛け合いなんかもあったりして、レーベルフェスならではのコラボ感がとても良かったなあ。後半に行くほどぐんぐんと面白くなっていく感じもあって、そういう意味では特にダレずに進んでいったと思う。

各アーティストの印象

吉野裕行

 くくられた長髪と雄々しい髭とピンクのメンカラがカッコよすぎるおじさん。ハスキーボイスで歌い上げるボーカルも良いよね……トップバッターに持ってきた「旅立つ君と余花とチェリー」も好きだし、その他も最新アルバムで好きだった「カリスマ」やその前のアルバムで特に好きな「オレがオマエでオマエがオレで」と僕のツボにばっちりハマった選曲。男ファンの声上げポイントを何度も作ってくれたのも嬉しかったなあ。

神谷浩史

 Kiramuneといえばやはりこの人。パフォーマンスの佇まいにはもはや貫禄を感じるし、MCでの愛ある毒舌ぶりも好き。曲で言うと、「GLORIOUS TIME -10th anniversary-」が個人的に嬉しかった選曲。おっかなびっくりなところもあったけど、気持ちだけはしっかりと作ってコーラスの声も出していた。「パラレルピンチョス」と「ソーシャルネット・ワーカホリック」のappsideにおける2大トンチキソングが揃ってセットリストに入ってきていたのも面白かった。

浪川大輔

 当然ながらこちらもお互いの愛ゆえの関係だよねというのは前提で、いじられ役が良く似合うおじさん。MCのたびにいじられていたんじゃないだろうか(笑)。一方で、本編の大トリとしての個人MCでは真面目な話をされていて、やはり古株だなあとも思った。パフォーマンスでは、練り歩きのタイミングでの激ファンサが印象的。

江口拓也

 異常飲み会を開いてサウナで整って帰っていったヤバい人。個人的な注目ポイントで言うと、Kiramuneの楽曲制作チームは今はだいたいジャンボさんか甲さんに大別できる印象のところ、江口さんのソロは桑原さんのプロデュースということでまた別の路線になっているのが良いなと思う。めちゃくちゃ激しい曲、ライブでノれる曲が多いので、存在感がものすごかった。横アリ全体でのGUI曲×2の破壊力はしばらく頭から離れないよ。

柿原徹也

 「今年41なんだけど……」←41!??!?!?!? 31の間違いでは!?!?

 事前予習でいちばんハマった感覚があったのはかっきーだったんだけど、今回の選曲は予習範囲とあまり被らなかったのが惜しい(まさかドミノから1曲もないとは……)。とはいえクールなダンス系の曲を中心に選んでいて、それはそれでとてもカッコよかった。合間合間のMCで照れ隠しみたいに笑うときの破壊力もすごかったよ。

 そんなわけで予習で気に入った楽曲群はまた何かの機会で聴けたらいいなーと思っていたら、最後の最後に「リングオブドランカー」が来たのも嬉しかった。全員集合してアッパーストレートジャブの振りをやってるの、フェスの醍醐味と言える楽しさだったなあ。

■SparQlew

 ツアーを配信で見たりアルバムを聴いていたり、比較的元から好きだったSparQlewさん。超新参だけど、ここぞとばかりにSparQlew担気取りで見守っていた。一発目に「white light/night flight」持ってくるの通な選曲してんね~とか、「Beauty Girl」の時のマイクスタンド使いがツアーを思い出すな~とかね。とりぐとはまた違った形でグループならではの魅力がある4人だと思う。今回は「Welcome to SparQlew」が聴けなかったことだけ残念だったので、そこも含めて今度のワンマンライブにも期待している。

岡本信彦

 イメージで言うと、かわいさと厨二病の二刀流。登場時の元気の良いダンスはやっぱり印象に残るし、「怪人にKiss」の寸劇なんかはもう完全に信彦さんの特色なんだろうなと思いながら楽しんでいた。「最最強」は普段からよく聴いてるしなんなら家でもおーおーしてるので、少し驚くくらい自然に声が出た。今回のセットリストでいちばんコーレスにノれた曲だったかもしれない。一方で、新曲は色気たっぷりのダンス曲に仕上がっていて、これも良いなあと。こちらもリリースが楽しみ。

■Uncle Bomb

 浪川さんもよっちんもそれぞれ述べたので敢えてUncle Bombの括りで語ることは多くはないけど、一つ挙げるなら予習は成功したかな。「LOVE 'N' BOMB」での「3 2 1 BOMB!」が楽しすぎた。

■Trignal

 実を言うと、今回のゲスト出演についてのオフィシャルのコメントを見るまで代永さんの発声障害の件や江口さんのソロ活動の理由は把握してなかったんだけど、そういうのを聞いたうえでこうしてユニットでパフォーマンスしているのを見ると、なんだかすごくジーンとくるものがあった。江口さんも代永さんも良平さんも、そしてファンのみなさんも、みんなTrignalというユニットが好きなのが初見の僕にもすごくはっきりと伝わってきたなあ。「Endless Notes」のサビがとりぐなのもズルいし、めちゃめちゃに幸せなキラキラソングだなと思っていた「ESCOLTA」をアンコールに持ってきたのも良すぎた。

 「ガチ恋」は男性オタク寄りの言葉選びなので「リアコ」の方が適してそう、というのはさておき。茶目っ気があって爽やかな笑顔も、グループのリーダーとしての頼もしい雰囲気も、キラフェスを全身で楽しんでいる様子も全部素敵でした……。あれは恋するて。

入野自由

 大本命というか自担。改めて、舞台丸被りの中で無理を通して参加してくれたのはありがたい限り。自分のパートでは歌の上手さを存分に発揮するし、アンコールでは悪ガキっぷりを存分に発揮する(笑)。超次元音楽祭の時には見られなかったような振る舞いで、ご自身の仰る通りここがホームなんだな、と思ったりした。KAmiYUの愛情あふれるいじり合い素敵だったね。

 「確かにそうだ」がたぶんキー下げだった(歌としては変わらず上手かった)のだけ気にはなったんだけど、これはリハ時間もあまり取れないとか、色々とイレギュラーな出演だったのが関係してるのかな、とひとまず思っておく。いずれにしても、ガッツリと単独での入野自由のパフォーマンスを楽しめる日が来るのも、引き続き楽しみにしてます*2

***

 来年はKiramune15周年。個人的にも楽曲のファン→アーティストのファン→レーベルのファンと順当にステップアップしてきている感があるので、噂に聞く10周年のような大きなキラフェスになるのも期待したい。

*1:しばらく中断していたけど

*2:プラネタリウムは取れませんでした