しちさん21 (hatena)

アニメや特撮系を中心に、楽曲・映画・イベントなどの感想を書きます。

2023/03/25 Run Girls, Run! FINAL LIVE 〜新しい道の先へ〜 感想

 

 感想をまとめられてないまま2ヶ月経ってしまったんだけど、CSテレ朝チャンネルの完全版で見返したので改めて書く。

 ファイナルと題した公演ではあるけれど、いつも通り楽しいRGRのライブという印象があった。それはまあ、会場選びとか昼夜2公演の構成とかがいつも通りだったのも影響してるので必ずしも良いことなのかはわからないけど……必要以上に湿っぽく、重たくなりすぎなかったことは素直に良かった。もちろん集大成ではあって、昼夜合わせて持ち曲の9割を披露したのも含めて「やり切った」公演だったと思う。完全にノータッチになってしまったのが「イルミナージュ・ランド」と「My Best Shine!!」の2曲だったのでもう一声頑張って全曲やって欲しかった気持ちもあるけど、RGRの楽曲に複数存在する"柱"みたいなものは全部感じられたので満足。ロックなRGR、プリティーなRGR、テクニカルなRGR、個性あふれるソロ曲、そしてひたすら楽しいRGR。全部が魅力的な音楽ユニットだ。

 楽曲面で個人的な好みを挙げると、やっぱり「Go! Up! スターダム!」が大好きだなという話をしたい。華やかな世界でスターダムを駆け上がっていきたいんだという夢を高らかに宣言するリリック、ドラマティックなメロとキラキラしたサウンド、全てが完璧なアイドルアニメソングだと思う。ユニットの歴史において特別存在感がある曲ではないけれど、単純な曲の良さだけで泣いてしまうくらいの素晴らしい曲。

 本編を駆け抜けた後のアンコール1曲目は、「never-ending!!」だった。これもプリチャン主題歌で、内容もプリチャンに合わせたものなんだけど、それが転じてRGRのアンコールで歌っても通じる楽曲になる、っていうのがタイアップの面白いところだなあと思う。これは自分が初めてRGRのワンマンに行った2周年ツアーの時にも感じたことで、こうしてファイナルライブでも同じことを感じられて、自分にとってのRGRの歴史もまた一つにつながったような気がしたのが嬉しかったな。そこから締めくくりを「ランガリング・シンガソング」にしたのはRGR・ランナー双方の念願を叶えるこの上ない選曲だったと思うし、夜の部ではダブルアンコールで「カケル×カケル」での締めくくりになったのもまた違う良さがあった。

 カケルの「しばらく会えないかもしんない 待っていて忘れないよって」というフレーズはこれまで"故郷を離れ、Run Girls, Run!として生きていく宣言"として聞こえていたけど、この時は"ランナーに向けて、これからも活躍する決意を伝える言葉"だと感じられた。歌、声、芝居、ダンス、ビジュアル、他にもいろいろ……RGRとして積み上げた経験からくるスキルの高さは、ランナーとして間違いなく保証できる。個人ブログでいちファンが言ってどうという話でもないけど、保証する。だから、新しい道の先で今よりもっと輝く3人が見られるのを楽しみにしてます。