しちさん21 (hatena)

アニメや特撮系を中心に、楽曲・映画・イベントなどの感想を書きます。

『探偵歌劇ミルキィホームズTD』が好きなんだよと言う話

 お久しぶりのミルキィホームズの話です。

#まいにちミルキィ 配信中です


 ヴァイスシュヴァルツ14周年記念で、現在ミルキィホームズのTVアニメシリーズが毎日YouTubeにて1話ずつ無料配信されています。久しぶりにTDを最終回まで通しで見て、改めて大好きな作品だな……と思ったのでブログをつらつらと書いています。

「番外編」だからこその魅力

 TD、やっぱり一番好きなのは"シリーズの主人公・ゲストヒロイン"としての茉莉音ちゃんがいることなんですよね。作品全体のメインキャラとは別に物語上で主人公になる人物を立ててそちらにドラマを振る手法、個人的には結構好きなんです。キャラクター的にも「ボケボケのメインキャラの中に投入される常識人・ツッコミ枠の後輩(後輩ではないんですけど、年下ということなので)」「気の置けない間柄になると割と言葉が雑になる」あたりが自分のツボを的確に突いてきていて、茉莉音ちゃんはめちゃめちゃ好きなヒロインだったりします。

 改めて1話から見ていくと、ほぼ全話に茉莉音ちゃんが本物のスタァに一歩ずつ近づいていくための決意や学びが示されていて、アイドルの再起のストーリーとして一貫しているな~と感じました。それから、これは何周目かの視聴で気付いたのですが、後半のエピソード(特に7話)では「母親の愛情」の話がゲストエピソードとして描かれていて、それが茉莉音ちゃんとお母さん(アモーレ)の関係への布石になってるんですよね。単話のシナリオもゲスト回が中心の作品なんですが、そことメインストーリーが上手く作用しあっているあたり構成も魅力的だよなあと思います。

 ゲストヒロインを立てるのって割と長期シリーズにはありがちな手法というか、メインキャラを成長させて作品全体が収束していってしまうのを防ぐという消極的な側面もあると思います。ただ、ことミルキィに関してはその後に逆ミルができてるので、結果的にTDはいい意味で「番外編」に納まったんじゃないかなと。なので、放送当時に少なからず見かけた「やっぱり1期とは違うので乗り切れなかった」派の人がこの機会にTDに触れて好きになってくれたら嬉しいな、みたいなこともちょっと思いました。

ミルキィホームズ」としての魅力

 ふたミル~TDの流れでミルキィにハマってから他のシリーズに手を出していった身なので一般的な感覚ではないかもしれないんですが、メディアごとに違う様々なミルキィホームズの作風をバランスよく取り入れようとしていたのもまたTDの魅力だったんじゃないかなと思っています。

 TDのミルキィホームズは「トイズは使えるけど、キャラクターとしてはダメダメ寄り」というバランス感覚になっていて、結果として「ダメな奴がダメなまま報われる話」になっているのがすごく好きなところでした。ミルキィホームズの行動(仕事)に「歌怪盗事件を解決してエレメントを取り戻した、茉莉音ちゃんにとっての名探偵である」というポジティブな結果が付いてくるのがとても良いんですよね。もちろん結果が出る出ないにかかわらずミルキィさんが愛らしいのは変わらないんですが、彼女たちなりの努力がこういう形で報われるのはいい意味で"普通"の作風だったTDならではのオチだなあと。

 茉莉音ちゃんのストーリーを軸として進むTDですが、最終回はミルキィホームズにフォーカスしたエピソードで締めくくるのもちゃんと考えてるなあと感じるポイント。この最終回があることで、11話までに描かれていた歌怪盗事件もまた「大探偵時代」の歴史の一ページになるんですよね。それから、事件が解決して探偵と依頼人の関係が解消されてしまったミルキィさんと茉莉音ちゃんを「お友達」という関係で結び直すのが大好き。1クール分の物語がしっかりと締めくくられているので、見れば見るほど好きになるシリーズですね。

まあ見ていってくれ

 しばらくは公開しているとのことなので、宣伝ってほどでもないですが再生リストも貼っておきます。


(どうも音響周りに違和感があるので、見られる人はdアニメあたりで見た方が良いかも?)